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テーマ:映画館で観た映画(8184)
カテゴリ:映画
関西のとある田舎町に在住の酒井家。
父と母と中ニの息子に4歳の娘の4人家族。 一見平凡にみえる家族だけど、 母は以前夫と息子を亡くして、 今の夫と連れ子で再婚。 その二人の間に生まれたのが4歳の娘…とちょっと複雑。 中ニの息子は少々反抗期気味ではあるけれど、 穏やかで普通に暮していたある日、 父が家を出るという 「好きな人ができた。男と暮らす…」 と言って。 父がユースケ・サンタマリア、母を友近。 中ニの息子・次雄を森田直幸が、 語り部として微妙な年齢の繊細な部分を上手く演じている。 また脇を固めるのが、 濱田マリ・三浦誠己・赤井英和・本上まなみ・笑福亭仁鶴・山田スミ子…。 関西弁で達者な演技をこなす俳優が勢揃い。 酒井家で起きる会話、小さな揉め事、 どんな家でもありそうなこと。 帰ってきて「手洗いなさい」と小言めいていう母。 それに返事しない息子。 誕生日に家族で食事行くのも、わざと無視する息子。 男の子同士のしょうもない会話。 大胆な女の子の行動…。 観ていて「そうだよなぁ」と懐かしさ半分、気恥ずかしさ半分。 誰もが抱える『あの頃』の忘れていた部分を、 上手くくすぐられてしまう。 バラバラになりそうでならない、 そして女は強いんだよね、おかんは強いねん、 というのを友近がコントにならず(時々あったかな) 自然に演じているのが印象的。 音楽が山崎まさよし。 ブルースハープの音色が、ストーリに良く合っている。 監督はこれが初長編監督で脚本 呉美保。 最近の若い女性監督は元気が良い! 『幸せのスイッチ』安田真奈 『ゆれる』 西川美和 家族を描く、と言う点ではかなり優れている。 誰もが1作は全身全霊をかけれるから 素晴らしいものが作れるという。 この呉監督も、今後を期待したい。 個人的理由で楽しめたのが、ロケ地・伊賀上野。 監督の出身地でもあるそうですが、 仕事で度々ここを訪れている私。 ファーストシーンの伊賀上野城が映った瞬間 「お!」と思い、 見知った場所が映ると、しばしばニヤリ。 これからも地方都市を舞台にした作品を どんどん制作してもらいたいなぁ…と思います。 『酒井家のしあわせ』 2006年 106分 日本 大阪では テアトル梅田・シネマート心斎橋 にて上映中です。
Last updated
2007年01月12日 12時43分03秒
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