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テーマ:映画館で観た映画(8561)
カテゴリ:映画
言葉が通じない文化も宗教も違うお隣の国、
近くて遠いお隣の国で、迷子になってしまったら。 そんな昔のお話でなく、ちょっとだけ前のイスラエルが舞台。 お隣のエジプトから来た警察音楽隊の、 一晩のちょっと心あたたまるお話の『迷子の警察音楽隊』 アラブ文化センターオープンを祝して、 エジプトから警察音楽隊がイスラエルに到着。 しかし手違いから、誰も迎えに来ていない。 「25年間自分たちだけやってきた」彼らは、 大使館に頼ることなく、自力で現地に向かうことに。 たどり着いた場所にはそんな”文化”などない辺境の町。 目的地は”ペタハ・ティクバ”。 ”ベイト・ティクバ”。一字違いで大きな違い。 すでにその日のバスはもうなく、 途方にくれる音楽隊に手を差し延べたのは、街の食堂を切り盛りする女性。 彼女からはじまり、それぞれがそれぞれの方法で 街の人々との一晩だけの交流がはじまる…。 迷子になったからといって、ドタバタのコメディではなく、 淡々と進む中、時々台詞や表情でくすりと笑わせ、 心にほっと入り込んできます。 誰でも海外旅行で迷って、言葉が通じなくって苦労した経験があるのでは。 必死で何かを伝えたい、だからどにかしていくもの。 音楽隊のひとりひとりは、共通のつたない英語を駆使し、 伝わらないときは、音楽で行動で心を通わせていく。 その姿は人種に関係なく、 世界共通のものではないでしょうか。 私自身、ドイツで同じように1字違いの街(同じく田舎町!)で 困ったときに、英語を喋れる人を連れてきてくれ、 丁寧に説明してくれました。 そんな懐かしい気持ちも思い出す、ちょっとほっとする作品です。 『迷子の警察音楽隊』 イスラエル・フランス合作 87分 東京ではシネカノン2丁目で上映中。 大阪は 26日からシネリーブル梅田にて上映。 パンフ 600円 アラブ、ユダヤ文化のことが書いてあって、 より深く映画のことが分ります。 でもちょっと物足りないかなぁ… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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