ご機嫌な毎日　＜東京見聞録＞

　毎年、ショートフィルムの映画祭があるのをご存じですか？

普通の映画と違う、１分～２５分の短編作品です。

長編大作でも、なんだかなぁ・・・と思うものもあれば、

短くっても、ぴりりっと良い作品もあります。

SHORT SHORT FILM FESTIVAL & ASIA 2009　

世界のショートフィルムが集められ観れるという、またとない機会があります。

今年で１１回目。　実行委員長として、俳優の別所哲也さんが行っています。

私は大阪で何度か足を運びましたが、

東京での初めて観にいってきました、それもスウェーデンイベントに。

　スウェーデンの作品と、その上別所哲也×ＬｉＬｉＣｏのトークショー付きの

お得なものです。

ＬｉＬｉＣｏさんは、関東以外の方だと馴染み薄いですが（たぶん）

東京では土曜の朝の情報法番組『王様のブランチ』の映画コーナーで、

毎週明るく分かりやすく、映画の紹介をされています。

私が映画の話をすると「わー、ＬｉＬｉＣｏみたい」と言われたりするくらい

（すみません）馴染みある人です。

　　ＡＢＢAの”Ｍｏｎｅｙ　Ｍｏｎｅｙ”のミュージックビデオからスタート。

監督がラッセ・ハルストレム（『ショコラ』『ギルバート・グレイプ』）だそうで、

いやいやなかなか１９７４年（だったかな）の作品とは思えない、おしゃれさ。

今の変わらない感じ。

そのあと、冷えた夫婦のかなりブラックな話、

”ＳＴOMP"ばりに家の中のものをかき鳴らすなぞの若者たち・・・と、

観た後トークショー。

　これがテンポ良く、そしてマニアックな話題、スウェーデンの話などなど

話題が尽きない！面白くって、聴いているこちらは大笑い。

結構トークショーってつまらないことが多いけれど（すみません）

ちゃんと会話が成立し、内輪ウケになっていない、

それでいて内容が深いのはなかなかイベントで巡り合えないので、

今回のは嬉しい限り。

　そして、またまた映画へ。

ニートな２５歳の若者がマジックを父親の誕生パーティーに披露する話、

１０歳の男の子が親に馴染めず家出する話。

短編映画の内容を書くと、何だかつまんないものに見えますが、

この２作品もかなり面白い。

とくにマジシャンの方は、会場内笑いの渦でした。

　イベントということもあって、高いクオリティーのものの上映だったのかも。

それに、スウェーデンのインテリアも楽しめ（色彩あざやか！）

食事に興味が湧き・・・短いながらも濃いものでした。

　その後またお二人のトークが。

どんどん喋ってくれたので、時間が３０分近くオーバー。

でももっと聴いていたい！朝まででも大丈夫って気分だったのですが、

エンディングの音楽が流れて、

「いつもカットインされるのよね」と笑うＬｉＬｉＣｏさんの言葉でおしまい。

　ショートフィルムは、触れる機会が少ないですが、

短時間で世界のあちこちの生活やジョークや風習や、

そういうものに触れられます。

短編小説が本当に筆力がある作家が面白いように、

映画でもどこまでそぎ落とし、必要なものをクローズアップできるか、

監督の力量が如実に表れます。

　もしお時間があるなら、会場にどうぞ。

　東京　６月４～７日　１０～１４日　

　　　　　　　表参道ヒルズスペースＯ ・ラフォーレ原宿

　横浜　６月１０～１４日　Ｂｒｉｌｌｉａ（こちらは常設ショートフィルムの映画館です）

　残念ながら大阪での開催を調べきれませんでした。

どうなんでしょうね・・・昔パンフレット作りのお手伝いをしたので、

開催されていないとなるとちょっと悲しいです。