|
全て
| カテゴリ未分類
| 浜んまち映画祭
| 「甘い人生」
| 作品レビュー(日本映画)
| 読書レビュー
| 時事
| 作品レビュー(外国映画)
| 映画の話題全般
| 映画スタッフ
| 映画俳優
| 長崎の話題
| 映画監督
| 作品レビュー(中国、香港、韓国、台湾)
| 硫黄島2部作
| 実録・連合赤軍
| 映画「靖国」
| 演劇
| アクセス数
| 哲学カフェ
| ソーシャルネットワーク
テーマ:映画から何かがはじまる(569)
カテゴリ:作品レビュー(外国映画)
映画「ナイロビの蜂」を見た。
現在と過去を交差させた巧みな編集で、しかも ドキュメンタリータッチで物語を進めていくと いう構成。有名スターをアフリカの大地に、そ こに生きる人々の中に放り出すという演出は、 極めて実験的ですらある。 しかし、この映画のすごさは、そうした映画術だ けではない。 この映画が語ったのは、強者が弱者を食い物にし ているという現実である。武器商人の実態を描い た「ロード・オブ・ウォー」の製薬会社版と言っ ていいだろう。 「アフリカの人々の安い人命」というセリフが 出てくるが、決して他人事ではない。 日本でも地方の活性化という名目で、工場やコー ルセンターが造られる。また、アジアなど海外に も進出している。それは安い労働力を求めてとい うことである。 そして、その日本自体はアメリカの世界戦略の 駒のひとつとしていとも安く扱われている。 もちろん、そこには日本人の人命や尊厳などは 全く顧みられない。本来は、自国民の生命を守る べき政府が実に安く売り払おうとしている(して しまったというべきか)のである。 今、日本の映画人こそ、「ナイロビの蜂」のよう な作品を創るべきではないか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[作品レビュー(外国映画)] カテゴリの最新記事
|
|