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カテゴリ:硫黄島2部作
見ている間、不思議な気持ちにさせられる。
硫黄島の戦闘における日本軍の状況が、これでもかと ばかりに描かれる。米軍の状況はわずかである。 まるで、日本の戦争映画のようである。しかし、監督 はクリント・イーストウッド。 アメリカ人監督が、日本軍のドラマを違和感なく描いた 戦争映画が生まれるとは、誰が予想したであろうか。 「天皇陛下万歳」も「靖国で会おう」も登場する。 しかし、当然のことながら、かって日本で作られたいか なる戦争映画とも異なっているのではないだろうか。 ほとんど硫黄島の地下壕、地下要塞を舞台にしたこの映画 を見ながら連想したのは、ある場所を奪い合うことを軸に 物語を展開するのが得意であったロバート・アルドリッチ の映画である。特に「攻撃」である。 統率を失くした日本軍、精神主義の愚かさをこのように 描くことで、ひとつの神話や軍国美談の欺瞞を打ち破るこ とになったのではなかろうか。 「アメリカが5日で落ちるとされた硫黄島戦を、36日間に も及ぶ死闘へと変貌させた日本軍」という紹介フレーズ から、「難事業に挑んだ軍人たち」という「プロジェクトX」 的な内容を期待した観客には冷や水を浴びせることになるが、 それでいいのである。 見終わって、ある種のショックと疲労感にひたっており、 このレビューも思ったことを充分に書くことが出来たとは 言えない。
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