2007/10/21(日)08:56
「インベージョン」■そこそこいいんだけれど・・・
侵略テーマSFの古典的傑作「盗まれた街」の4度目の
映画化である。
この作品では「この人物は果たして乗っ取られたのか
どうか」「乗っ取ろうとしている敵からいかに逃れる
のか」というスリルとサスペンスが見せ場である。
また、それを描くことによって不安な社会状況を浮かび
あがってくる。古くは赤狩り時代、人種差別、そして
現代ではテロの恐怖である。
映画「インベージョン」では、この部分は成功している
ものの、それ以上のものはない。実はこの種の作品では
このあたりの描写はほとんど成功している。そこで、
この「インベージョン」が「ヒトラー最期の12日間」の
監督の作品ならば、もっとそれ以上のものが欲しかった。