2008/03/30(日)02:10
「黒澤明・絵コンテの世界」を見る
長崎県美術館に「黒澤明絵コンテの世界」を見に行く。
2月29日に始まって、明日で終りという日になってやっと
行くことが出来た。
2月初旬には野上照代さんのトークショーも行われたので
あるが、それも行くことは出来なかった。
展示されている絵コンテの作品は「影武者」から遺作の
「まあだだよ」まで、そして自らの作品としては完成でき
なかった「海は見ていた」である。
「どですかでん」の絵コンテがないのが残念であった。
展示された絵コンテを見ていると「影武者」と「乱」を見た
くなってきた。
実は、私はこの2作品は「七人の侍」などのいわゆる絶頂期
と言われる時期の作品より好きである。
「どですかでん」以降の黒澤作品は、世間では不当に貶めら
れていると思う。
「影武者」は、実在しない勝新太郎主演作と比較されたりと
いう不毛な評論は、その代表ではなかろうか。
東宝映画時代の黒澤礼賛者にとって、この絵コンテ展は、どう
であったのだろうか?