2008/05/11(日)09:21
潜水服は蝶の夢を見る■想像力は最後の最大の武器!
この題材であれば、ともすれば、暗く絶望的なトーン
になりがちであるが、そこを落ち着いた明るい色調の
美しい画面が救っている。
いかなる絶望的な状況、がんじがらめになった状況で
あっても、それを救うのは「想像力」だということで
あろう。
この映画を一人の男に起きた状況ということではなく、
がんじがらめにされ、見るものも限定され、動くこと
も語ることも出来ない管理国家あるいは独裁国家の
国民の物語とすれば、この映画はもっと身近になる。
権力が最も恐れるものは、人々の「想像力」であろう。
だからこそ、「愛国心」などという精神的な範囲にまで
権力は法的強制力を及ぼそうとしているわけだ。