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2008/07/02(水)18:45

ハンティング・パーティー■「カルラのリスト」の裏側

作品レビュー(外国映画)(769)

旧ユーゴ紛争における集団虐殺の首謀者を追う国連 検察官を描いたドキュメンタリー映画「カルラのリ スト」と並べて上映したら、もっと面白くなるので はなかろうかと思った。 特に、この「ハンティング・パーティ」のラストの 背景と後日談を語る部分のブラックユーモアは、 「カルラのリスト」を見ておくともっと生きてくる。 もちろん、この映画だけでも十分に面白い。 リチャード・ギア演じる落ちぶれた戦場レポーターが 何か活躍しそうで結局は全く活躍できない男であった という設定が面白い。 結局、どのような立場に立とうとも戦場に英雄やヒー ローはいないということか。 社会派映画でありながら、体裁はアメリカの伝統的な 娯楽映画スタイルである「バディムービー」となって いる。海千山千の男二人に世の中に出たばかりのお坊 ちゃんを一人からませたところは、ロバート・アルド リッチの「北国の帝王」を連想させる。

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