2008/07/02(水)18:45
ハンティング・パーティー■「カルラのリスト」の裏側
旧ユーゴ紛争における集団虐殺の首謀者を追う国連
検察官を描いたドキュメンタリー映画「カルラのリ
スト」と並べて上映したら、もっと面白くなるので
はなかろうかと思った。
特に、この「ハンティング・パーティ」のラストの
背景と後日談を語る部分のブラックユーモアは、
「カルラのリスト」を見ておくともっと生きてくる。
もちろん、この映画だけでも十分に面白い。
リチャード・ギア演じる落ちぶれた戦場レポーターが
何か活躍しそうで結局は全く活躍できない男であった
という設定が面白い。
結局、どのような立場に立とうとも戦場に英雄やヒー
ローはいないということか。
社会派映画でありながら、体裁はアメリカの伝統的な
娯楽映画スタイルである「バディムービー」となって
いる。海千山千の男二人に世の中に出たばかりのお坊
ちゃんを一人からませたところは、ロバート・アルド
リッチの「北国の帝王」を連想させる。