2008/06/30(月)18:15
「仁義なき戦い」、「実録・連合赤軍」、「ぐるりのこと」■日本の戦後史を描く
終戦直後から復興のシンボルである東京オリンピック
までを描いたのが「仁義なき戦い」(5部作)。
それと重なるように60年安保から連合赤軍事件までを
描いたのが「実録・連合赤軍あさま山荘への道程」。
そして、それから20年後以降現在までを描いたのが
「ぐるりのこと」。
それぞれ日本が決していい方向に進んでいないことを
描いている。
「ぐるりのこと」の橋口亮輔監督は、イラクで人質に
なった日本人が帰国したときに空港で若い女が笑いな
がら「自業自得」というプラカードを掲げていた光景に
ショックを受けたこともこの映画を撮る動機のひとつで
あると語っていることからも、この映画が日本社会の
変質に迫ろうとしていることは明らかである。