2009/01/24(土)08:09
アカデミー賞にノミネートされたというが、「おくりびと」はそんなに傑作か?
「おくりびと」がアカデミー賞外国語映画賞の
候補作品となった。非常におめでたいことであ
る。
「たそがれ清兵衛」以来のこと。そういえば、
この「たそがれ清兵衛」が公開された頃、滝田
監督は「壬生義士伝」が公開され、この作品は
山田作品の陰に隠れてしまった感じで、今回の
アカデミー賞へのノミネートはそうした因縁で
も面白い。
それにしてもこの「おくりびと」はそんなに
傑作か?入場料を払って惜しくはないという
作品であることは認めるが、これは単に欠点が
ないというだけのことであって、「キネマ旬報」
のベストワンになったり、アカデミー賞のノミネ
ート作品になったりというのはやや過剰評価では
ないかと思う次第。「キネマ旬報」のベストワン
やアカデミー賞というものはそういうものだと
言われれば、仕方がないが・・・。
私としては「おくりびと」をワーストワンに選ん
だ「映画芸術」の選出者たちのコメントを読む
のを楽しみにしておきたい。