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カテゴリ:作品レビュー(外国映画)
今回上映のものはスコセッシやスピルバーグが携わった「完全版」で
あり、以前に見たときにはなかったシーンが追加されている。 そこがどこかは見てのお楽しみである。 ロレンスとは何者であったかという問いかけからスタートし、まさに 「市民ケーン」のオープニングと同じである。 イギリスをはじめとする大国の植民地政策とアラブのナショナリズム の間でもみくちゃになるロレンスを描いた内容であるが、政治的、社 会的なものよりもロレンスの複雑な人間像や彼の精神の変化に重点を 置いた描き方である。その意味ではこれは大変、悲惨な物語である。 「砂漠の戦士」とか「砂漠の英雄」とかの表現はこの作品には全く不 似合いである。理想に燃えた青年の失望と挫折の物語である。 「地獄の黙示録」のカーツ大佐もまた戦場で失望と挫折を味わって、 あのようにジャングルの奥地で彼自身の王国を築いたわけであるが、 ロレンスの場合も、もし、何がしかの条件があれば、そのようになっ たのかも知れない。 ラストの帰国する為に車に乗ったときのロレンスの表情が強く、印象 に残る。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年04月24日 16時11分29秒
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