2010/05/05(水)00:25
戦争が終わっても平和は来ない
「シャッター・アイランド」と「カティンの森」とが
共通に描いているものがある。
それは戦争の傷は戦後も永く続き、癒えることはない
ということである。戦争の問題はむしろ戦後の方が大
きく、深い。
敗戦国における傷は深く、占領が解けても新たな支配
のもとに置かれる。そして戦勝国においても、そこで
は新たな戦争の準備がなされながら、従軍した兵士た
ちはトラウマを抱えて生きている。
現実には、どこにも戦争が終わったら平和が来るとい
うことは幻想のようだ。