2011/03/01(火)01:07
「英国王のスピーチ」は怪演と怪優たちが生み出した格調高い作品である
最近はすっかり怪容貌コスプレ女優となってしまった
ヘレナ・ボナム=カーターが、今回はごく普通のメイ
クと衣装で登場しているではないか。
彼女をはじめとしてこの作品の出演者たちはなかなか
すごい。単に演技力があるというだけではなく、そこ
に怪演という個性が備わった俳優たちである。名優と
いう以上に怪優というべき人々である。
主役のコリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ、デ
レク・ジャコビ、マイケル・ガンボンという面々は、
まさに怪優である。
そうした俳優たちの中に映画史を体現する女優クレア
・ブルームが顔を見せる。
こうした俳優たちによって生まれた作品「英国王のス
ピーチ」は決して変格とか一風変わった作風というも
のではなく、ある種の格調を感じさせる作品となって
いる。
これがこの作品のすごい点であり、これらの俳優を見
事にコントロールしたトム・フーパーの手腕の成果で
あろう。