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2011/03/01(火)01:07

「英国王のスピーチ」は怪演と怪優たちが生み出した格調高い作品である

作品レビュー(外国映画)(769)

最近はすっかり怪容貌コスプレ女優となってしまった ヘレナ・ボナム=カーターが、今回はごく普通のメイ クと衣装で登場しているではないか。 彼女をはじめとしてこの作品の出演者たちはなかなか すごい。単に演技力があるというだけではなく、そこ に怪演という個性が備わった俳優たちである。名優と いう以上に怪優というべき人々である。 主役のコリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ、デ レク・ジャコビ、マイケル・ガンボンという面々は、 まさに怪優である。 そうした俳優たちの中に映画史を体現する女優クレア ・ブルームが顔を見せる。 こうした俳優たちによって生まれた作品「英国王のス ピーチ」は決して変格とか一風変わった作風というも のではなく、ある種の格調を感じさせる作品となって いる。 これがこの作品のすごい点であり、これらの俳優を見 事にコントロールしたトム・フーパーの手腕の成果で あろう。

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