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カテゴリ:作品レビュー(外国映画)
ひところ少女マンガの定番であったバレエ界を舞台にした物語
ではヒロインの少女とその母親、そしてライバルたち。 この「ブラック・スワン」も、そうした伝統的パターンを踏襲 しているが、この作品は思い切りホラーの領域に踏み込んでい る。 心理ホラーである。指名された主役へのプレッシャーから生ま れる幻覚に苛まされるヒロイン。すべてが幻覚であったと思わ せておいて、ラストは驚愕である。 冒頭からナタリー・ポートマンのアップであり、また、彼女の ごく近傍という狭い範囲のみが画面に映し出される。全編に 亘りこのような画面であるが、これによって彼女の視野や世界 の狭さが表現され、それによって彼女が見えるものが、自分の 心のあり方によって生み出される幻覚であることが描かれる。 ラストになってやっと広い範囲が描き出され、あの血が彼女の 体から流れる本物であることが示される。 血、ナイフ、割れた鏡の破片というものがこの作品の影の主役 でもある。 実に痛みを感じさせる作品である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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