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カテゴリ:読書レビュー
主人公の少年がジンジャーの香りで目が覚めるシーンから
始まる。アメリカの平和な田舎町が舞台のこの作品には彼女 が好んで手がけたブラッドベリの作品の世界である。 この町は8月の最後の週の金曜日に消滅してしまうのであるが、 主人公の姉の力を借りて1年前に戻ることができる。 そして、その1年間をずっと繰り返してきている。 記憶もなくなり、またあらたな気持ちで、その1年を過ごすこと が出来るが、そこには未来はない。 主人公の少年は、そのことに気づき、町から脱出しようとする が・・・。 主人公の少年は憧れの少女と一緒に映画を見に行くことも、天 文学者になることも出来ない、その憧れの少女と町を逃れよう とする瞬間の絵の美しさとせつなさは、萩尾望都タッチが見事 に活きていて読む者の心に刻まれる。 これは「アルジャーノンに花束を」(短編版)、「冷たい方程 式」と共に心うつ、せつない短編SFのベスト作品にあげたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年05月19日 10時16分07秒
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