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カテゴリ:作品レビュー(日本映画)
「3.11以降を生きる上で見るべき映画」というセレクションを
するなら、この映画はそのひとつとしてあげられるべきであろう。 九州新幹線の全線開業が3月12日であり、火山の噴火は山が生き ている証拠だという意味のセリフがあったり、桜島が噴火して、 この鹿児島が人の住めない町になれば、今、離れ離れに暮らして いる家族が再び一緒に住めるとか、奇跡を願うときに、家族より 「世界」を考えたとかいう視点など奇妙な暗合が語られる。 「意味わからん」と言いたくなる社会の中で、妥協やあきらめで はなくその社会に適合していく成長物語としてアッバス・キアロ スタミやフランソワ・トリュフォーのアントワーヌ・ドワネルもの とつながる傑作である。 九州新幹線が全線開業する日、博多発と鹿児島発の2つの新幹線の 一番列車がすれ違う瞬間を目撃すれば、そこから生じるすごいエネ ルギーが奇跡を生み出し、願いが叶うという噂から物語は始まる。 見る前は、単なる新幹線タイアップ作品であり、是枝監督がJRに 取り込まれた作品を作ったのかと一抹の不安を抱いて見たが、JR とも新幹線とも関係なく、そのようなものは脇の脇に位置づけられ、 前作「空気人形」が都会の中のファンタジーであったように、「奇 跡」はこの社会におけるファンタジーとして「3.11以降」を生きる 私たちに様々な気付きを教えてくれるファンタジーである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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企画ものだったそうですね。
おっしゃるようにJRでしょうね。 当初は男の子と女の子の話だったそうですが。 “まえだまえだ”を起用することで設定は代わった らしいです。彼らに会い、出来た作品だと監督は 語っていました。 (2011年06月20日 01時41分19秒) |
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