2011/08/21(日)07:33
とにかく素晴らしい!「ブラック・サンデー」
終始、緊張感に満ちたダイナミックな演出という
フアンケンハイマー監督の長所が遺憾なく発揮さ
れた大傑作である。待ちに待ったこの作品、期待
を裏切ることはなかった。
アメリカを狙うアラブゲリラのテロ組織と、それ
を察知したイスラエル特殊部隊のカバコフ少佐を
描くという内容であるが、カバコフ少佐の行動は
干し草の山から針1本を探すようなもので、ここ
は「ジャッカルの日」のサスペンス。そして、そ
のテロ行為の内容が次第にスケールアップしてい
くの演出のプロセスが素晴らしい。しかも、ロケ
を中心とした場面が多く、リアルである。
撮影監督はジョン・アロンゾであるが、ここでの
経験が、後の「ブルー・サンダー」に活かされた
のだと思った。
サスペンスに満ちた娯楽映画のお手本のような作
品である。