映画と出会う・世界が変わる

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作品レビュー(外国映画)

2011年10月08日
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偉大なる作曲家グスタフ・マーラーの伝記映画かと思ったら、
確かに伝記映画には違いないのだが、マーラーの悩みの聞き手
が、なんとフロイトという設定のびっくりするような設定。
「起きたことは事実であるが、どのように起きたかは創造であ
る」というフレーズが表示されるが、この映画のねらいは、ま
さにそこであろう。そこを認識しなかったら、この映画は昼メ
ロ調の判りやすいが、底の浅い作品と評されておしまいであろ
う。このような悲劇的な苦悩があったからこそ、あのような名
曲が生まれたとすれば、創造とはなんとすごいものであること
か!

 







最終更新日  2011年10月08日 23時36分33秒
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2011年10月06日

もし、日本の幼稚園で哲学のクラスを開設するという案が
出たら、もしかしたら、かなりの反対が出るのではないか?

子どもらしさがなくなる。
理屈っぽい子どもになる。
特定の思想を押し付けるな。
社会に出て役に立たない哲学より英語を
教えろ。

というのが予想される反対理由。
これは「哲学」への偏見であり、間違った認識なのであるが、
おそらくこういう意見は根強いのではないか。

映画「ちいさな哲学者たち」に描かれているようにあの年齢
から自ら抽象的なことを考える習慣を身につけることが、そ
の子どもたちのその後の人生に大きなプラスの影響を与える
のではなかろうか。

それは子どもたち個人だけではなく、そのような人が集まっ
たまちや国自体が変わってくるのではなかろうか。







最終更新日  2011年10月06日 07時39分03秒
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2011年10月05日

哲学のクラスを設けて、子ども達が自分で考える力を養成する
ユニークな教育方法が採られているパリ郊外にある幼稚園の活
動とその状況を追ったドキュメンタリーである。
もし、これを日本でやろうとしたら、子ども達の親たちや周辺
の方々はどんな反応を示すのであろうか?

私はこのような試みは日本でも実施されていいと思う。日本で
このようなことをやっている幼稚園はあるのだろうか?

子ども時代から、愛について、人種について、生きることにつ
いて、自分と他人との関係について、このように自分で考える
機会があり、それが習慣になることは、大人になって大きな成
果となるのではなかろうか。
ここに描かれた幼稚園児たちは、大人になって、様々な問題を
かかえる社会の中で、きっと良き社会人となって解決に立ち向
かうのではなかろうか。
今、社会に必要なものは何かを示してくれた映画であったと思
う。

 







最終更新日  2011年10月05日 09時28分40秒
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2011年09月28日

ジェームス・スチュワートは第二次大戦中は爆撃機のパイロット
として活躍し、大佐まで昇進したという経歴の持ち主。
戦後復員したとき、映画会社は彼を主演の戦争映画を企画しよう
としたが、「本物の戦争を見てきた人間が、戦争映画に出たいと
思いますか?」と言って断ったという。
フランク・キャプラもまた戦争によってショックを受けた。
そんな二人によって創られた作品が「素晴らしき哉、人生!」で
あるとは納得である。
この映画は時代が生んだ映画といえよう。

もしかしたら、ジェームス・スチュワートはオーディー・マーフ
ィーのように扱われるスターになったのかも知れないと思うと
非常に複雑な思い。







最終更新日  2011年09月28日 11時07分30秒
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2011年09月27日
冒頭から「夜の大捜査線」や「華麗なる賭け」を彷彿とさせる
アメリカン・ニューシネマ・テイストの画面。
これらの作品に共通しているのは、ドキュメンタリータッチの
画面の中でヒーローやヒロインを見事に格好良く描き出してい
ることだ。それに大きく寄与したのが編集者としてのハル・ア
シュビーであることは言うまでもない。
そのハル・アシュビーが、この作品では監督であり、ザ・ロー
リング・ストーンズのメンバーたちがいかに素敵なスターとし
て撮られているかは期待以上のものがある。
コンサート会場を縦横無尽に動くキャメラが捉えたミック・ジ
ャガーたちの姿、そして、それぞれのキャメラ位置から撮られ
た場面が切れ目なく繋がっていく様は、名編集者ハル・アシュ
ビーの面目躍如である。
これはコンサートのドキュメンタリーというより、ザ・ローリ
ング・ストーンズを主人公にしたアクション映画と言ってもい
いのではないか。






最終更新日  2011年09月27日 01時51分42秒
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2011年09月26日

24日は、「午前十時の映画祭」で「素晴らしき哉、人生!」を
見た後に、ほとんど時間をおくことなく、「ザ・ローリング・
ストーンズ レッツ・スペンド・ザ・ナイトトゥゲザー」を見た
のである。つまりハシゴ観賞。
一方はクラシックなモノクロの劇映画であり、もう一方は音楽
ドキュメンタリーである。全く異質のものを続けて見たわけで
あるが、お互いにマイナスに作用することなく、どちらも印象
深く心に刻まれている。
優れた映画というものは、そういうものだと言ってしまえば、
おしまいであるが、もしかしたら、この2作品の間には共通し
たものがあるのかも知れない。また、フランク・キャプラと
ハル・アシュビーとに共通点があるのかも知れない。
ハル・アシュビーをフランク・キャプラの世界から探ってみる
のも面白いのかもしれない。
ハル・アシュビーはアメリカ映画の変革期に登場した作家であ
るが、「素晴らしき哉、人生!」もまた、終戦直後という時代
の変革期に生まれた作品であることを考えれば、この2作品に
は共通する何かかがるのかも知れない。
いろいろと考えさせてくれた映画体験であった。

 







最終更新日  2011年09月26日 02時21分35秒
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2011年09月25日

この映画はアメリカ映画の代名詞的存在であり、同時に黒澤や
スピルバーグが敬愛する作品であり、またアメリカの大学の映画
学部では教科書的な扱いを受けているという具合に最高の扱われ
方をしている作品であるが、公開当時は興行的に惨敗で、フラン
ク・キャプラ引退の遠因にもなった作品である。
この作品で最も観客に衝撃を与えるのは、主人公ジョージ・ベイ
リーが生まれなかった世界を見せる場面である。この地獄巡りの
ようなシーンの異様な迫力は、おそらくキャプラの戦争体験が生
み出したものであろう。人間はひとつ何かが違ってくると、この
ように変貌するという暗示である。
だからこそ、ラストシーンの感動が強くなるのであるが、当時の
戦争をくぐりぬけた観客には白けるものであったのかも知れない。

 







最終更新日  2011年09月25日 02時15分57秒
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2011年09月24日

二人の男が何やら準備をしている。そして、その二人が道を
歩く若い女性を誘拐し、隠れ家のベッドに縛り付ける。
ここまでをスピーディーに一気に見せる。セリフなどない。
この無駄のない導入部で私はひきつけられ映画の世界に引き
込まれる。
この映画の登場人物は誘拐する男二人と誘拐された女性1名
の3名のみ。これは主要人物が3名ということではなく、画
面に登場するのが3名ということなのである。
やがて、誘拐は突発的なものではなく、計画されたものであ
ることが判ってくる。3名のそれぞれの関係もわかってきて、
そこから計画の綻びが生じてくる。それがサスペンスを生み
出す。登場人物が3名だけであるから、主軸となるストーリ
ーのみに集中して無駄がない。101分という上映時間もちょう
どいい。
この映画、予想もしない傑作である。
成功の要因は、3人の行動のひとつひとつが的確に描かれ、
そこから次の展開へつなげていくシャープな編集と省略の見
事さである。
物語のテーマは「崩壊」である。何が崩壊するのかは実際に
映画を見ていただくしかない。

タイトルにある「失踪」は、原題も同じであるが、もしかし
たら、「失踪」はラストから始まるのではなかろうか?

エンドタイトルのデザインも見事であった。

 

 







最終更新日  2011年09月24日 07時12分03秒
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2011年09月23日

先日、「午前十時の映画祭」で「ザッツ・エンタテインメント」を見て
思ったのであるが、数多くのMGMミュージカルの名場面を見ながら、
なんと場違いにもスタンリー・キューブリックの作品を連想させた。
構図などが、そっくりの場面があるのだ。
題名は忘れたが、「シャイニング」を連想させる場面があったし、キ
ャメラワークが、「2001年宇宙の旅」や「現金に体を張れ」にあった
ぞと思わせるものがあった。
「恋愛準決勝戦」で、フレッド・アステアが、部屋の中で床から天井
までを自由に歩き回るシーンは、「2001年宇宙の旅」の中で宇宙船で
スチュワーデスが歩く場面で再現されていたではないか。
この2作品の監督は共に「スタンリー」。

キューブリックは、これらの作品群から何らかの影響を受けているの
ではなかろうか、とそんな想像をめぐらせることが出来たのも、この
映画の楽しさであった。

 







最終更新日  2011年09月23日 08時21分39秒
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2011年09月22日

「バンド・ワゴン」という映画を初めて見た。これが、これほどに楽しい
映画とは思わなかった。もちろん評価の高い映画であるとは知っていたが。
この楽しい映画の一部と、たまたま同時期に見た「赤い靴」と重なる部分
があって、それは何かというと芸の追及と個人的な人生における幸福の追
求の選択のことである。「赤い靴」は極めてシリアスであり、残酷なお話
しなのであるが、この「バンド・ワゴン」では全くそのようなことは感じ
させない。選択の結果も、選択するにあたってのパートナーの態度が全く
違うのである。
もちろん、楽しいミュージカルという装いもある。
きびしい状況を描いても、そこを洗練された楽しさで包んで観客をリード
する技術が、特にMGMミュージカルでは優れていたのではないか。
そうしたことが「思想的には深みはない」が、長年にわたり、多くの観客
に映画の楽しさを提供したことには間違いない。

 







最終更新日  2011年09月22日 07時52分58秒
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