僕の敬愛する映画監督、ジャン・リュック・ゴダールとフランソワ・トリュフォー。
これは現在アメリカで公開中のベルナルド・ベルトルッチ監督の最新作で、彼らヌーヴェルバーグの作家達にオマージュを捧げた映画です。
1968年の学生運動で大騒ぎのパリが舞台になっています。アメリカ人のマシューはパリへ旅行に来てテオとイザベラの双子と知り合い、一緒に彼らのアパートで住むことになります。そしてマシューとイザベラが愛し合うようになり・・・・・。
NC-17(18歳未満お断り)の映画です。でもセックス・シーンが特に過激と言うわけではなく性器が見えているからそうなったんでしょう。
Jimi Hendrixの曲で始まるオープニング。その他Janis Joplin、Doors、Bob Dylanなど全編60年代後半のロックが流れています。そして「勝手にしやがれ」「気狂いピエロ」「大人は判ってくれない」のサントラも使われています。
「はなればなれ」の中でルーブル美術館を3人で走るシーンも同じアングルで撮っています。
イザベラ役の女優はセクシーでかわいい。
これだけで僕は満足しました。いい映画ですね。(笑)
えっ?ストーリー?そりゃつまんないですよ。だらだらしていてエッジがないですね。
テオはベトナムに軍事介入したアメリカのバイオレンスをマシューに非難します。ところが学生と機動隊の衝突が街で起こると真っ先に火炎ビンを持って突入しようとします。
マシューは「バイオレンスを否定していただろう。」とテオを止めようとします。でもテオは「俺の好きなようにさせてくれ。」と言って機動隊に突っ込んでいきます。
当時の学生運動に参加した人々の思想の矛盾をこの映画で伝えたかったんでしょうか?いい解釈をすればそうなりますがちょっと無理がありますね、この映画では。
"the Dreamers"、60年代のロック、ファッションそしてヌーヴェルバーグの好きな人にはおすすめの映画です。
その他の人達は「暗殺の森」「the Last Emperor」を見て次回作に期待しましょう。そろそろいい映画作ってくれるでしょう。ねっ、ベルちゃん!
Chao!