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テーマ:最近観た映画。(40502)
カテゴリ:ヨーロッパ映画
![]() これは彼が1966年にロンドンで撮った作品で、当時のファッション、音楽、風俗が満載のとてもポップな映画です。 フォトグラファーのトーマスはある朝公園のカップルを盗み撮りする。 彼はスタジオに戻りネガを現像すると木陰に死体があるのを発見する・・・・・。 公園にある死体は何なのか?アントニオーニにとってはどうでもいいことです。結局オチはありません。ミステリーでも何でもないです。 きちんとしたストーリー展開ではないのでそれを期待して見ると退屈だと思います。 当時のロンドンを楽しむ映画、訳の分からない雰囲気を楽しむ映画です。 僕も最初見たときは全然分からずどこがいいのかさっぱり。でも何回か見るうちに少しずつ理解できるようになりました。 まだまだ分からない部分あるんですが映画の雰囲気が好きなので毎回エンジョイして見ています。 アントニオーニの映画は毎回実験的なことをしているのでこの映画をいきなり見てもダメだと思います。 できれば順番に「さすらい」「情事」「夜」「太陽はひとりぼっち」「赤い砂漠」と見ていけば彼が映画で何を表現しようとしているか分かってくると思います。 面倒くさいですか?でもアントニオーニの映画を見るということは彼の映画全部と付き合うしかないんですよね。 主演のデビッド・ヘミングスはとてもいいです。とてもリアリティのあるフォトグラファーを演じています。いそうですもんね、あんな感じのフォトグラファー。 それから前にこの日記で紹介した「召使」に出てたサラ・マイルズも出ています。 この人セクシーですね。美人ではないんですけどフェロモンむんむんです。 当時有名だったモデルも何人か登場しているみたいで、サラ・マイルズと共にこの映画をセクシーにしています。 音楽はハービー・ハンコックが担当しています。 しかもYardbirdsのライブ・シーンも後半に出てきます。 ジミー・ペイジとジェフ・ベックが一緒にギターをプレーしているシーンは超レア!とてもうれしいです! ジミー・ペイジはまだテレキャスター使っていたんですね。(すいません、めちゃめちゃマニアックな話で。) 淡い色を中心にしているんですがとてもカラフルな映像できれいです。 アントニオーニは前作の「赤い砂漠」から色にこだわって映画作りをしていますが、この作品でも発揮されています。 僕はメチャメチャ好きな映画ですが・・・・・オススメできるかなあ・・・・・「訳分からんでもええ!」っていう人は見てください。 バイバイ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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