シネマうさぎ

2008/06/13(金)09:22

Nochnoy Dozor (ナイト・ウォッチ)

ワールドシネマ(31)

ロシアのダーク・ファンタジーが原作のこの映画はとても面白かったです。この世の中には特殊な能力を持つ人間が存在していた。彼らは「光」と「闇」に分かれて昔から戦ってきた。 モスクワに住むアントンは「光」に属しており、ある少年が「闇」のヴァンパイアに狙われているという情報を知り少年の救出に向かうのだが・・・・・。「光」と「闇」というのはようするに「善」と「悪」のことです。アントンは「善」ですが彼の息子は「悪」を選択します。。。。。「スター・ウォーズ」ですね。ダース・ベイダーが「ダーク・サイド」を選ぶようなものです。アントンが敵と戦うときに蛍光灯をぶんぶん振り回していました。完全にライト・サーベルのパクりです。蛍光灯は抜きにして「善」と「悪」の対決というのは物語の古典的パターンとしてポピュラーで「スター・ウォーズ」もその一つに過ぎないと村上春樹さんが言ってました。確かに「スター・ウォーズ」自体がワーグナー・オペラのストーリーにそっくりです。この作品は3部作の第1章ということで続編もあるみたいです。(第2章はすでに上映されたっぽいです。)でもロシア映画にしてはロシアっぽくありません。カメラ・ワークや編集がハリウッドっぽいです。ただ演出に関してはぶっ飛んでるシーンがいくつかありロシアを感じさせました。映画のタイトルが「ナイト・ウォッチ」=「夜警」ということでレンブラントの「夜警」の絵がどっかのアパートに飾ってありました。この映画見るときチェックしてみてください。「光」と「闇」の人間たちの対決シーンは血がダラダラ流れて結構エグいです。血だらけの戦いを繰り広げます。アントンがコップに入った豚の血を飲むシーンは見てて吐きそうになりました。オェ~ッ!バイバイ

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