Spellbound
National Spell Bee Championshipを追ったドキュメンタリーで2002年のアカデミー・ベスト・ドキュメンタリーにノミネートされましたが・・・・・何のドキュメンタリーやねん?(スイマセン、一人つっこみで。)日本語で言えば何なんでしょう?え~っ・・・・・全米スペルがきちんと言えるか、おまえら!大会と訳せばいいでしょうか。例えば「ドッグ」とアナウンサーが言います。それのスペルを答えるんです。D,O,Gですね。じゃあ「マヨネーズ」は?M,A,Y,O・・・・・各自、辞書で調べてくれ。こんな感じで「マヨネーズ」より難しいスペルの単語がどんどん出てきます。それを全米各地の予選を勝ち抜いた249人の子供達(だいたい13、14歳ぐらい)がワシントンDCで決勝大会をして優勝者を決めます。この作品は決勝進出を決めた全米各地の8人の子供とその家族に密着取材したドキュメンタリーです。(意味分かってもらえたかなあ?)地区優勝した子供達は地元の新聞に載ったりニュースで放送されたりとちょっとしたスターです。その子供達がDCの観客やメディア何千人が見守るステージで一人ずつスペルを言ってきます。アナウンスされた単語を一度でもスペル・ミスするとそれで失格になり、249人がラウンドを重ねるごとにどんどん減っていきます。8人の子供達や家族、町の様子を紹介する前半はそんなに面白くもないんですが後半の決勝大会はなかなか面白いです。子供達の緊張した表情が画面からとても伝わってきます。そして正解したときのホッとした姿や喜びの姿、間違えたときのガックリした姿は人間の感情がダイレクトに伝わってきていいですね。子供だけではなく大会に来ている親達の表情もよく伝わってきます。子供がスペルを言ってるとき、客席で手を合わせて祈っている父親もいました。いよいよ残り3人になりました。そのうちの一人は取材されている女の子です。彼女は3番目で最初の2人はスペルを間違えました。もし彼女が答えれれば彼女の優勝。間違えればもう一度3人に問題が出されます。さあ、どうなるか?緊張しますね。ところが・・・・・スペルより編集が間違っとるやろ!!!彼女が答える前に彼女がテレビや新聞の優勝会見のシーンが挿入されているんです。え~っ!どういうこと?それでその後、彼女が「L,O,O・・・・・」と答えて、優勝決定!ばんざ~い!で会場が沸き喜びの笑顔。おかしいやろ!どういうこと?感動でけへん。彼女が答える前から優勝分かっちゃいました。どんな編集やこれ?!なかなかいいドキュメンタリーだったんだけど最後オチを先に見せてしまって台無しにしてしまいました。残念。それからこれって映画?NHKスペシャルでええんちゃう?DVで撮っているせいもあるかもしれませんが、もう少し映画っぽい演出や編集なかったんでしょうか?大画面で見る必要のない作品です。テレビ・ドキュメンタリーですね、これは。・・・・・と今日もいろいろ書いてきましたが、昨日に続きこれも日本では見ることができないみたいです。長い間付き合っていただきありがとうございました。バイバイ。