[アジア映画] カテゴリの記事

全34件 (34件中 1-34件目)

1

• 無問題（モウマンタイ）

  ナインティナインの岡村主演の映画ですが問題だらけでした。カンフー映画ファン、大二郎の彼女、玲子は突然香港へ行ってしまった。彼女のことがわすれられない大二郎は玲子を追って香港へ向かうのだが・・・・・。香港、日本の合作映画で監督は香港人ですね。笑いあり、カンフー・アクションありのエンターテイメント映画ですがちょっとストーリーがひど過ぎますね。岡村ファンにとってはいいんでしょうか。。。。。バイバイ

  2009/11/03

  コメント(0)

• 色、戒 （Lust, Caution）

  アン・リー監督が2007年に作った映画でベネチア映画祭で金獅子賞（最優秀作品）を取ってます。期待を裏切らないとてもいい映画でした。1942年、日本占領下の上海。中国人イーは日本軍のもとで抗日運動をする人々を取り締まっていた。抗日運動に協力する学生クァンはイーを暗殺するためワンを送り込むのだが・・・・・。ワンはきれいな女子大生です。色仕掛けでイーの愛人にして彼の情報を得ようという作戦です。イーを演じるのはトニー・レオン（「恋する惑星」）です。とてもうまくアジア人俳優ではナンバー1じゃないかと僕は思います。相手役のワンはタン・ウェイという新人みたいです。西田ひかるに似てますね。この2人のセックス・シーンは過激でエロエロでした。アン・リー監督がアメリカを離れて中国で撮った作品ですがアメリカ資本なので戦時下の上海、香港の街の様子がとても豪華に再現されていました。安っぽくないのがよかったです。この監督は演出うまいですね。今回あらためて思いました。2時間半の少しテンポの遅いストーリー展開ですが飽きずに見ることができました。トニー・レオンとタン・ウェイのセックス・シーンは苦しそうでしたけど。（笑）バイバイ

  2009/08/12

  コメント(0)

• 黒社會 2 （Triad Election）

  日本では公開されてないみたいですが、これは香港ヤクザ映画「エレクション」の続編になります。前作はイマイチの印象でしたが今回はメチャメチャ楽しめました。前作で香港最大のヤクザ組織「和連勝会」の会長に就任したロクだが、早くも2年が過ぎようとしていた。そして2年に一度行なわれる会長選挙がまた近づいていた。ロクは再選を希望し立候補するが、ロクの部下で頭角を現してきたジミーも立候補する。ロクはジミーに会長立候補を取り消すよう求めるが応じないため、暗殺計画を立てるが・・・・。前作同様会長候補二人の対決を過激に描いています。現実の香港裏組織がどういうものか分かりませんが、かなりリアリティありました。拷問のシーンは結構エグかったです。タランティーノ（「パルプ・フィクション」）は好きそうですね。。。。。バイバイ

  2008/12/16

  コメント(0)

• 黒社會 （エレクション）

  暴力をテーマにした映画を立て続けに見たため、ちょっと気分転換できる楽しい映画をと思っていたら。。。。。結局また暴力映画見ちゃいました。（笑）香港の裏社会で最大の組織「和連勝会」は2年に1度、会長選挙を行なっている。今回の会長立候補はロクとディーである。組織の長老たちが冷静なロクを新会長に選出したため血の気の多いディーは報復を開始するが・・・・・。日本のヤクザ映画に影響を受けてるようなストーリーで日本人には馴染みのある？！映画のように思いますが、アメリカではかなり評価が高かったです。だから期待して見たんですが。。。。。正直どうしてこんなに評価が高いのか分かりませんでした。普通の香港ヤクザ映画っていう印象でしたけど。タランティーノ（「レザボア・ドッグス」）は「今年最高の映画だ！」とコメントしていました。彼の場合、どの香港映画も最高なんでしょうけど。（笑）バイバイ

  2008/05/01

  コメント(0)

• My blueberry Nights （マイ・ブルーベリー・ナイツ）

  僕の敬愛する映画監督の一人ウォン・カーワイ。（「天使の涙」）これは彼が初めてアメリカを舞台にして作った映画で前からずっと見たかったんすが、公開日が延びまくりでアメリカでは今月に入りようやく上映。そして今日見たんですが。。。。。全然良くなかったです。＿|￣|○ニューヨークが舞台です。失恋したエリザベスはあるカフェへ毎日のように通いブルーベリー・パイを食べる。店のオーナー、ジェレミーとも親しくなり会話をするようになるが、元彼のことを忘れるためエリザベスは旅にでるが・・・・・。ニューヨークを離れたエリザベスがテネシー、ラスベガスでいろいろな人たちに出会うというロード・ムービーですが、ストーリーが中途半端でイマイチよく分からない映画でした。エリザベスを演じるのはノラ・ジョーンズです。彼女はもともとシンガーで1枚目のデビューCDはめちゃめちゃ売れましたね。結構絵になる顔で俳優としてもいいんじゃないかと思いました。ジェレミーを演じるのはジュード・ロウ（「ハッカビーズ」）です。他にはデヴィッド・ストラザーン（「ボーン・アルティメイタム」「グッドナイト＆グッドラック」）、レイチェル・ワイズ（「ナイロビの蜂」）そしてナタリー・ポートマン（「ダージリン急行」）が出ています。カフェのカウンター越しでの男女の会話、手持ちカメラ、スロー・モーションや早回しなど「恋する惑星」を思わせ、アメリカを舞台にしても自分のスタイルを出しているところはさすがだと感心しました。でもエリザベスが旅に出てからなんだかストーリーおかしくなっちゃいましたね。カーワイが作ったキャラクターなので映画の登場人物はアメリカ人でありながらとてもウェットでした。もちろんドライなアメリカ人ばかりではないんでしょうけど、少し違和感がありました。とても湿っぽいアメリカ人が見えますよ。（笑）バイバイ

  2008/04/18

  コメント(0)

• Sympathy for Lady Vengeance （親切なクムジャさん）

  この映画はパク・チャヌク監督の「復讐者に憐れみを」「オールド・ボーイ」に続く復讐三部作の完結編になります。クムジャは「ウォンモ君誘拐殺人事件」の犯人として13年間刑務所に入っていた。ところが実際の犯人は子供たちの英会話教室の先生ペクだった。クムジャはペクに自分の娘を人質に取られ殺すと脅されたので自分が犯人として自首したのだった。出所したクムジャは刑務所仲間の助けを借りてペクへの復讐を果たそうとするのだが・・・・・。前2作と同じパターンなので飽きました。（笑）今回は主人公が女性になったと言うだけで新鮮さはありません。現実と回想シーンがゴチャゴチャに混ざっておりストーリーを追うのに必死でした。チャヌク監督らしく暴力シーンは血だらけで痛いです。タイトルの「親切なクムジャ」とは刑務所内での彼女のあだ名です。彼女はいつも笑顔を絶やさず周りの囚人の世話をしていたところからそういうニック・ネームがつきました。ところがその頃から彼女は復讐を考えており出所したら表情や態度が急に変わってしまうというキャラクター設定になっています。この監督がどうしてここまで「復讐」にこだわるのか良く分かりませんが、とりあえず「オールド・ボーイ」一本見ておけば十分でしょう。バイバイ

  2008/03/01

  コメント(0)

• 重慶森林 （恋する惑星）

  僕の敬愛する映画監督の一人ウォン・カー・ワイ（「欲望の翼」）。10年近く前にこの映画を初めて見てこの監督のファンになりました。恋人に振られて落ちている刑事モウはあるバーで金髪の女性に会う。その女性は麻薬取引のディーラーで仲間に裏切られていた。モウは寂しさをまぎらわすためその女性に近づくのだが・・・・・。トニー・レオン、金城武が演じる2人の警察官のストーリーです。前半が金城刑事、後半がレオン刑事のストーリーと、独立した2つの話で構成されています。個人的には後半のレオン刑事の話が好きです。相手役にフェイ・ウォンが出ているからです。彼女はとてもチャーミングで良かったです。（「2046」ではちょっと老けてしまってがっかりでしたが。。。。。）前に見た「天使の涙」はこの映画の続編にあたるみたいです。もともと3つのストーリーを1つの映画にしようとしたらしいですが長くなってしまったので2つの映画に分けたみたいです。カメラ・ワーク、映像の雰囲気、音楽など当時見たときは衝撃でした。とてもカッコいい！斬新な新しいスタイルの映画でした。彼の映画でいつも撮影監督を務めるのはオーストラリア人のクリストファー・ドイルです。彼の撮る香港の街はシュールでとてもいい感じです。そう言えばこの人「レディ・イン・ザ・ウォーター」でも撮影監督してました。やはりハリウッド映画だとあまり個性でないですね。（笑）ウォン・カー・ワイ監督の最新作、ジュード・ロウ主演のアメリカ映画「My Blueberry Nights」はまだでしょうか？早く上映してくれ！バイバイ

  2007/12/23

  コメント(1)

• Yi Yi （ヤンヤン 夏の想い出）

  今日はアメリカでとても評価が高かった台湾映画です。前から見たかったのですがDVDでようやく見ました。ヤンヤンは祖母、両親、姉と台北に住む普通の少年。ところが叔父の結婚式を境に祖母は脳卒中で倒れ、父は学生時代の恋人と再開、姉は友達のボーイフレンドと付き合うようになったりと日常生活が少しずつ変化していくのだが・・・・・。日常生活の中でのちょっとしたエピソードを集めた3時間におよぶ映画ですが飽きずに最後まで見えます。邦題からするとヤンヤンが主人公のように見えますがそうではありません。ヤンヤンの家族それぞれのエピソードが並行して語られていきます。カメラを固定した長回しのショットが多いのが特徴です。台湾映画なんですが淡々とした雰囲気や映画の間が中国というよりは日本映画に近い印象でした。台北の街並みや文化も日本に近いような。。。。。普通の生活の中にもいろいろなドラマがあるんだよとこの映画は伝えているような気がしました。ヤンヤンを演じる子役が自然でとてもよかったです。あっ、そう言えばイッセー尾形が脇役で登場していました。英語のセリフがメインなのでちょっと違和感ありましたが。。。。。バイバイ

  2007/09/25

  コメント(0)

• 堕落天使 （天使の涙）

  僕の敬愛する映画監督の一人ウォン・カーウァイ。（「2046」「欲望の翼」）この作品は前にビデオで見たことがありましたが映画館で上映されていたので見に行きました。せつない映画やね。。。。。殺し屋、殺し屋に仕事を回す美人エージェント、そしてそのエージェントが住むホテルの管理人の息子、この3人が主人公のラブ・ストーリーです。管理人の息子を演じる金城武がカッコ良かったです。でも殺し屋役の俳優がいまいちパッとしませんでした。他にいなかったんでしょうか？早回しやスローモーションをところどころに使ったMTV感覚の映像ですが、その中で都会に住む人々の孤独がとても伝わってきてメチャメチャ感動しました。結構はちゃめちゃな感じの演出でテンションが高いにもかかわらず悲しい、寂しいストーリーになっています。ウォン・カーウァイは素晴らしい。バイバイ

  2007/06/30

  コメント(0)

• the story of the WEEPING CAMEL （らくだの涙）

  メチャメチャ感動しました。メチャメチャ泣けました。少し人間的にやさしくなれました。モンゴルのゴビ砂漠に住む、らくだや羊たちと生活しているある家族のドキュメンタリーです。春になりらくだの出産する季節になります。家族の飼っている母らくだも次々に出産をしますが一頭だけ難産の末ようやく出産。しかも真っ白な赤ちゃんらくだが出てきます。茶色の母らくだはそのらくだを自分の子と認めず、お乳をやるのも拒否するが・・・・・。大自然の中、動物たちと暮らすあったかい家族。感動です。こんな生活もいいなあ～と思いつつ都会の生活にどっぷりのため一週間も経たないうちに飽きちゃうかもしれませんが。（笑）メイキング・ビデオがあれば見たいくらいです。どうやって撮ったのか少し謎です。ドキュメンタリーと言うことですが子供から老人まで誰もカメラを意識してません。しかもどのシーンも構図が決まっています。時間がスローなので三脚立ててしっかりカメラを固定してからでも十分欲しいショットを撮るのに間に合ったのかもしれません。ドキュメンタリーとフィクションが混ざったような映画でなかなか面白かったです。主役のらくだや羊たちはとてもかわいかったです。それぞれの顔を見てるだけで心が和みます。らくだの表情見てても何考えているのか全然分かりません。ホントのんびりしてます。バイバイ

  2006/11/15

  コメント(0)

• Millennium Mambo （ミレニアム・マンボ）

  スー・チー（「Three Times」）が出ていたので見ました。舞台は2001年の台湾。ヴィッキーはハオと一緒に台北でアパートを借りて同棲を始める。ハオは嫉妬深い上に仕事を全くせずドラッグにはまっているため、ヴィッキーは最近彼に嫌気がさしてきている。ヴィッキーは生活のためホステスの仕事を始めるようになる。ある日そこの客としてきたヤクザのガオに出会い、彼女は彼に惹かれるようになるが・・・・・。2人の男の間で揺れ動く女性の物語です。ヴィッキーは人生の目的があるわけではなく、なんとなくダラダラと男に流されながら生きています。ストーリーはホウ・シャオシェン監督（「Three Times」「珈琲時光」）らしくかったるい感じで進んでいきます。そのかったるさが主人公ヴィッキーの人生に反映されています。ヴィッキーを演じるのがスー・チーで、メチャメチャかわいいです。セクシーです。スー・チーみたいなポジションの女優は日本にいないような気がしますがどうでしょう？カメラ・ワークは固定でパンやズームを中心にした長回しスタイルで、監督のどの映画にも見られるスタイルです。その撮影監督は「Three Times」と同様リー・ピンビンで、この人の映像は本当にきれいです。映画全般に流れているハウス・ミュージックも良かったです。のりのりの映画ですね。この映画は台北だけではなく北海道の夕張も出てきます。都会のスー・チーもいいですけど、雪の中の彼女もいいですね。→ストーリーどうでも良かったです。（笑）バイバイ

  2006/05/27

  コメント(0)

• 最好的時光 （Three Times）

  「珈琲時光」のホウ・シャオシェン監督の最新作にもタイトルに「時光」がついています。この映画は1966年、1911年、2005年の三つの時代のラブ・ストーリーです。三つのストーリーはそれぞれ独立していますがどれも主役はチャン・チェン（「2046」）とスー・チーが演じています。1966年は「恋愛夢」というタイトル。兵役中のチャン・チェンが故郷に戻りビリヤード場の定員スー・チーに恋するストーリー。1911年は「自由夢」。文人チャン・チェンと娼婦スー・チーのラブ・ストーリー。（このストーリーだけはサイレント映画になっています。）2005年は「青春夢」。現在の台北を舞台にデジタル写真店で働くチャン・チェンと歌姫スー・チーを中心にした四角関係のストーリー。初めて見ましたがスー・チーはメチャメチャかわいいです。色気もあります。相手役のチャン・チェンもカッコよく存在感がありますが。。。。。あれ？ハゲてましたっけ？とにかく映像がきれいです。撮影監督誰なんでしょう？→リー・ピンビン？！という人みたいです。ウォン・カーウァイの「花様年華」も彼の撮影だそうです。うまいですね。映像がみずみずしくとてもきれいです。今まで見たアジア映画の中で映像のきれいさではナンバー１かもしれません。テンポは「珈琲時光」のようにスローで淡々としており、カメラが固定されたシーンがほとんどです。小津安二郎の影響を受けているのが分かるスタイルです。でも監督のオリジナリティもよく出ていていいんじゃないでしょうか。バイバイ

  2006/05/03

  コメント(0)

• 2046

  僕の敬愛する映画監督の一人ウォン・カーウァイ（「欲望の翼」）。去年の夏に映画館で見ましたが、またDVDで鑑賞しました。ストーリーと感想は前回の日記をご覧ください。今回あらためて見て気付いたことはSFシーンはいらなかったんじゃないかと思いました。SFシーンを省けばかなりすっきりして、映画としてはまとまったんじゃないでしょうか。SFシーンは無理矢理足したような印象を受けます。どうしてウォン・カーウァイはSFシーンをいれたんでしょうか？コマーシャルを意識したんでしょうか？香港だけではなく日本、フランスも製作にかかわっているのでプレッシャーがあったのか？前作「花様年華」の続編ということになっていますが、全く違った雰囲気にしたかったのか？日本のトレーラーを見ると完全にSF映画みたいな扱いになっています。SFシーンは一部であってメインはチャウと彼と関係のあった女性たちの悲しいラブ・ストーリーです。あの宣伝見て「違うやんか！」と感じた人結構いたんじゃないでしょうか。まあ。。。。。SFシーンは気に入らないんですが、ウォン・カーウァイの世界、恋愛観を堪能することができてこの映画とても良かったですが。。。。。（笑）バイバイ

  2006/04/14

  コメント(0)

• 女は男の未来だ （Woman is the Future of Man）

  ロサンジェルスに3週間行ってて全然映画見てませんでした。ハリウッドにいながら映画1本も見なかったというのは変な話ですけど。ニューヨークに戻ってきて久しぶりに見たこの作品は韓国映画です。7年ぶりにアメリカ留学から戻ってきたホンジュンは後輩のムノと久しぶりに再会する。ムノは大学で美術講師をしており妻、子供と生活をしている。2人はレストランで酒を飲みながら思い出話に花を咲かせていた。そして2人がかつて関係を持った女性ソナの話題がでる。ホンジュンはソナの現在の様子をムノに聞くのだが・・・・・。ホンジュン、ムノ、ソナそれぞれ3人の恋愛観を淡々としたペースで語っています。淡々というよりなんかまったりした感じですね。このまったり感は結構好きです。この監督独特のペースなんでしょう。韓国、フランス共同出資による映画のためか、とてもフランス映画っぽい雰囲気です。もともとこの監督ホン・サンスがフランスで注目されていたためにフランスも製作に加わったんだと思いますが。プロフィールを見てもこの監督はロベール・ブレッソンの「田舎司祭の日記」を見て映画に目覚めたみたいで、その後フランスに渡りフランス映画をいっぱい見ているみたいなので作風がフランス映画っぽくなるのも納得です。セックス・シーンがいくつかあり。。。。。まあこれは映画で珍しくないです。フェラのシーンもいくつかあって。。。。。この監督フェラ好きなのか？エロいシーンでしたね。バイバイ

  2006/03/03

  コメント(0)

• 阿飛正傳 （欲望の翼）

  僕の敬愛する映画監督の一人ウォン・カーウァイ（「2046」）。この映画はレスリー・チェン、アンディ・ラウ、マギー・チャン、トニー・レオンと現在の香港を代表する俳優が総出演している豪華な青春映画です。1960年の香港が舞台になっています。サッカー・スタジアムで働くスーはヨディという青年と出会い付き合うようになるが、ヨディはミミというナイトクラブのダンサーとも付き合っていた・・・・・。なんかエロエロな映画でした。特に過激なセックス・シーンがあったり、裸が出てくるわけではないですがエロエロ。とてもセクシーな映画です。ミミを演じるカリーナ・ラウがとてもエロエロ、セクシーでした。主人公のヨディ演じるのはレスリー・チェン。僕はいまいちピンとこない俳優です。途中でスーを好きになる警官役のアンディ・ラウの方が全然いいです。ヨディの友達役がジャッキー・チュン。。。。。えっ？ジャッキー・チェン？最初間違えましたよ。「ジャッキー・チェンがウォン・カーウァイの映画に出てるんだ！何の役？」って。そうしたらチェンじゃなくてチュン。まぎらわしいです。（笑）この映画はウォン・カーウァイにとって2作目の作品でまだ彼のスタイルは確立されていませんが、荒削りな感じが青春というテーマにマッチしていて良かったです。香港、フィリピンのじめじめした感じが映像からよく伝わってきました。これだけ映画から蒸し暑い印象をうけたのはスパイク・リーの「Do The Right Thing」以来です。バイバイ

  2006/01/24

  コメント(1)

• 復讐者に憐れみを

  「オールド・ボーイ」のパク・チャヌク監督の韓国映画です。暴力シーンはとても過激で見てて痛くなってきましたが、ストーリーの方は。。。。。聴覚障害者のリュは腎臓病の姉と二人で生活をしている。彼は自分の腎臓を姉に提供しようとするが不適合のため、腎臓提供者を待つしかなかった。ある日リュは臓器密売グループと接触して腎臓を得ようとするが、そのグループは詐欺だった・・・・・。「オールド・ボーイ」と違って今回はスローで淡々としたテンポです。重たい話ですがところどころユーモアがあります。テンポといい、映画の雰囲気といい、どことなく北野武監督の映画を思わせます。ただ前回の「オールド・ボーイ」のような緊張感が伝わってきませんでした。理由の一つは主人公が2人いることだと思います。2人の主人公のストーリーが平行して進んでいくのでキャラクターに感情移入しづらくなってしまいました。「オールド・ボーイ」のようなテンションの高さがなかったので、過激な暴力シーンも効果がありませんでした。単純に残酷なだけでした。このチェ・ミンシク監督は復讐ものが好きですね。彼の最新作「Sympathy for Lady Vengeance」も復讐がテーマの映画で最近New York Film Festivalで上映されていました。でも、もういいかな。。。。。バイバイ

  2005/10/14

  コメント(1)

• 香港国際警察 New Police Story

  ジャッキー・チェンの映画を久しぶりに見ました。香港警察のチェンと九人の部下はアジア銀行を襲った武装集団のアジトをつきとめ現場に向かうが、わなにはめられチェンの目の前で部下達が次々と殺されていく。部下を失った責任と自信喪失でチェンはアル中になり酒場をふらつくようになる・・・・・。ハリウッドでスターになったジャッキー・チェンが香港に戻って作ったアクション映画です。脚本がいいんですよね、今回は。メチャメチャいいというわけではありません。むしろ今までのジャッキー・チェンの映画の脚本がひどかっただけです。アクションと笑い一辺倒でストーリーは？？？だったジャッキー映画ですが、今回は結構シリアスな話です。キャラクター設定もいつもよりしっかりできています。今までよりはってことですけど。（笑）ジャッキー・チェン、彼のパートナー、そして敵のボスそれぞれが過去につらい思いがあり、ちょっとせつないポリス・ストーリーになっています。前半のジャッキー・チームと武装集団の対決はなかなか良かったんですが、クライマックスのアクション・シーンはちょっとしょぼくて残念でした。でも派手な暴走バスのシーンやカンフー対決シーンなど見どころもいっぱいでストーリーもしっかりしているのでなかなかいいアクション映画になっています。ジャッキー・チェンのパートナーになる若者は身元不明の謎の男ですが、映画の最後で彼の過去が明かされます。それがお涙頂戴のシーンですが。。。。。そのシーンが終わったと同時に余韻もなくすぐエンディングのNGシーン。おいっ！（怒）そんなにNGシーンが大事か！（笑）本編よりNGシーンの方が重要みたいです。やっぱりジャッキーの映画、全然変わってなかったです。バイバイ

  2005/10/10

  コメント(0)

• 2046

  僕の敬愛する映画監督の一人ウォン・カー・ワイ（「欲望の翼」）。彼の最新作はずっと見たくて、ようやくニューヨークで上映されました。メチャメチャ濃い映画で、とてもよかったです。1960年代後半、香港のぼろホテルにチャウは泊まっていた。彼は自分を通り過ぎていった今までの女性達を思い出しながら「2046」というSF小説を書き始める・・・・・。とてもスタイリッシュな映画で、どのシーンも絵になります。トニー・レオン、コン・リー、チャン・ツィイー（「LOVERS」）、マギー・チャン、フェイ・ウォンと僕の知っている中国の俳優が全員登場します。（後知っているのはジャッキー・チェンとブルース・リーぐらいです。。。。。）主人公のトニー・レオンはいいですね。とてもいい感じです。それから木村拓哉はカッコいいですね。彼の出ている映画やドラマは初めて見ましたが、存在感があってとてもカッコよかったです。連ドラじゃなく映画にもっと出て欲しい人ですね。チャン・ツィイーはかわいくてセクシーでいいですね。トニー・レオンとのからみはエロエロでした。あのセクシーさはアメリカ、ヨーロッパ映画では出せないエロさですね。フェイ・ウォンは「恋する惑星」以来で、少し老けた印象ですが彼女もなかなか良かったです。トニー・レオンとフェイ・ウォンの会話のシーンは「恋する惑星」を思い出しました。ウォン・カー・ワイはこの映画でいろいろなこと伝えたかったようです。現在、過去、そしてSF小説の世界といろいろなものがごっちゃに詰まっていて散漫な印象もありますが、うまくウォン・カー・ワイの世界を作り出しています。70年代の青春ドラマを思わせる雰囲気がありましたが、監督は熱い人なんでしょうね。2時間たっぷり彼の世界を堪能してお腹いっぱいになりました。バイバイ

  2005/08/19

  コメント(0)

• 春夏秋冬そして春

  映像がとても美しい韓国映画を見ました。山奥の湖に浮かぶ寺で和尚と小僧が住んでいました。小僧が青年になったある日、療養のためある女性が寺を訪れる。青年は彼女に惚れてしまうが・・・・・。一人の男の人生を四季を通じて表現したシンプルな映画です。世間から隔離されたような湖上に浮かぶ寺とその回りの自然だけが舞台になっています。そのため幻想的な雰囲気があります。四季それぞれの自然をうつす映像はとてもきれいで透明感があります。そして時間がとてもゆっくり流れていくので、都会に住んでいる僕はとても癒されました。特に幼年期を描いた春、思春期を描いた夏はストーリーもハッピーで、見ていて気持ちがよかったです。しかし秋からストーリーは急展開。生きることの厳しさを淡々と静かに教えられます。セリフが少なくシンプルな構成で、とてもパワフルに人生について伝わってきました。和尚を演じた俳優は渋くてとても良かったです。本物の和尚に見えました。主人公の男は春夏秋冬それぞれで違う俳優が演じています。幼年期の春で男の子を演じた子は自然でとても良かったです。それから青年期の夏を演じた俳優も好感がもてました。日本語吹き替えで和尚の声を菅原文太がしています。僕は日本語字幕で見たので問題なかったですが、吹き替えだと和尚と菅原文太がダブって見えるんじゃないでしょうか。寺の屋根に「朝日ソーラー」が付いてたんじゃないかと勘違いしそうです。バイバイ

  2005/06/25

  コメント(0)

• Infernal Affairs 2 （インファナル・アフェア2 無間序曲）

  前作（10/22/04に掲載）の続編はイケメン2人と谷啓を中心にしたストーリーになっています。香港の裏社会を牛耳るン一家（ん？）のボスが射殺される。香港警察のウォン警視がン一家（ん？）の子分サムの妻を通して殺させたのである。ンの息子フランシス・ンが新しくボスになり父親殺しを見つけようと躍起になるが・・・・・。今回も前回同様とても面白かったです。やくざ組織の内部抗争を描いており「仁義なき戦い」シリーズを思わせるストーリー展開になっています。今回は前作から11年前の1991年から97年のストーリーで、トニー・レオンとアンディ・ラウががどのようにお互いが警察やマフィア組織に入って行ったかを描いています。この2人のキャラクターを中心にウォン警視やサムについても丁寧に描かれています。前作を見てなければこちらから見るのをオススメします。Part 2の後Part 1を見れば、それぞれのキャラクターにより感情移入できると思います。ちんぴらサムが太った谷啓に見えましたね。バイバイ

  2005/05/05

  コメント(1)

• Kung Fu Hustle （カンフー・ハッスル）

  「少林サッカー」のチャウ・シンチー監督、主演の最新作はカンフー・アクションと笑い満載のメチャメチャ面白い映画でした。文化革命前の中国（らしい）。街を牛耳るギャング「斧頭会」はあるぼろアパートを襲撃しようとするが、そこにはカンフーの使い手が何人も住んでいた。「斧頭会」にあこがれるチンピラのシンはこのギャングとアパートの住人の抗争に巻き込まれる・・・・・。今回もチャウ・シンチーが監督、脚本、主演をしています。少林蹴球同様単純明快勧善懲悪的物語。←中国語っぽいでしょ。（笑）チャウ・シンチーは監督としての才能があると思います。カメラ・ワークや演出がうまいです。「MATRIX」のようなワイアー・アクション、コミカルなCGによるアクション、体を張ったきついギャグなど最初から最後まで飽きませんでした。ハリウッド映画に匹敵するぐらいのエンターテイメントでとても良かったです。ちなみに僕が見た映画館では黒人ばかりでした。白人はあまりいませんでした。アメリカのカンフー映画・ブームをささえているのは黒人なのかな。。。。。終劇

  2005/04/24

  コメント(0)

• Old Boy （オールド・ボーイ）

  東北弁をしゃべる役所広司。。。。。メチャメチャ面白い映画でした。去年のカンヌでグランプリを取った韓国映画です。（ちなみにカンヌのグランプリは2位を意味します。1位はパーム・ド・オール。。。。。だっけ？と呼ばれています。）妻と娘のいるオ・デスはある晩、路上で何者かに拉致されてしまう。見たこともないアパートの一室に彼は15年間監禁される。そしてその間に彼の妻は殺されてしまい、彼は容疑者となる。そして15年間監禁された後、彼は釈放される。いったい誰が彼を監禁し続けたのか？彼は復讐を誓い、誰とも分からぬ犯人を追いかけることになる・・・・・。日本ではDVDにすでになっているみたいですが、アメリカではようやく公開されました。映画館で見て正解でした。過激でパワフル、そしてユーモアも混じっておりとても良かったです。ストーリーは緻密にできておりラストのオチもなかなか良かったです。去年のカンヌで審査委員長をしたのがタランティーノで彼はこの映画をとても気に入っておりパーム・ド・オールに推したそうですが、結局マイケル・ムーアの「911」が受賞しました。確かにけんかや拷問のシーンはかなりヴァイオレンスでタランティーノが好きそうな演出でした。カメラ・ワークもなかなか良く、カンヌでグランプリを取ったのも納得の映画です。原作は日本の漫画だそうです。そしてハリウッドで映画化されるみたいです。これはされてもおかしくないストーリーです。でも過激さはなくなるでしょうね。主人公のオ・デスを演じたチェ・ミンシクが役所広司に見え、韓国語が東北弁に聴こえたので、青森か秋田辺りを舞台にした日本映画と錯覚しました。バイバイ

  2005/04/18

  コメント(0)

• Turtles can fly

  今日はイラン映画です。2003年のイラク戦争前後のクルド族の村を舞台にした映画です。日本で上映されるか分かりませんが、ぜひ見て欲しい映画です。2003年、トルコと国境沿いのクルゾ族の村ではイラク戦争が始まるかどうか気になっている。13歳の少年ソランはアンテナを立てて村の人々にニュースを見せようとしたことから「サテライト」と呼ばれるようになる。そして彼の村に戦争難民としてアグリンと両手を失ったヘンコヴの兄妹が捨て子と一緒にやってくる・・・・・。登場人物はほとんど子供達。しかも全員素人だそうです。どの子も演技がうまく、とてもリアリティのある映画でした。彼らはテントを張りキャンプして生活しています。回りは地雷だらけです。そのため子供達は地雷の撤去をして国連に売り、お金をかせいでいます。片足を無くした子、両腕を無くした子など戦争や地雷で犠牲になった子供達が出てきます。でも彼らはとても元気にたくましく生きてます。元気に生きる子供達を見てると逆に悲しくなってきて、最初から最後まで泣けました。クルド族はサダム政権から迫害されており、毒ガスで村を攻撃された歴史があります。そのためガス・マスクが村人達に支給されるシーンもあります。でもこの映画はサダム・フセインやアメリカを特定して非難しているわけではなく、大きく戦争反対をテーマにしてるんだと思います。それからこの映画の監督がクルド族出身の人だから、戦争で翻弄されるクルド族の現実を知ってもらいたかったんじゃないでしょうか。地雷の回りで生活してその地雷を撤去して収入を得る子供達の姿がとてもショックでした。日本、アメリカ、ヨーロッパだけが世界じゃないんですよね。。。。。僕はとても幸せな世界に生きてます。。。。。エンディングもショッキングですし、とてもパワフルな映画です。日本で上映されたら、ぜひ見てください。バイバイ。

  2005/03/01

  コメント(0)

• 箪笥

  韓国の！・・・・・こわ～い・・・・・え～が・・・・・と言うことで見ましたが・・・・・。韓国の田舎の一軒家を舞台にしたホラー映画です。スミとスヨンの姉妹が長期入院から父の車で帰宅します。家で待っていたのは継母で姉のスミは彼女を嫌っていた。姉妹が帰宅したその夜から怪奇現象が次々と起こる・・・・・。僕、コワイ映画苦手なんですよ。でもこの映画は全然平気でした。この映画は継母と娘の確執をメインにしており、幽霊はおまけと言った感じです。そりゃあ、いきなりデカイ音と共に手とか頭の一部が現れるシーンではビックリしましたが。幽霊より継母が一番怖かったです。それから父親も怪しい雰囲気で、主役のスミ以外の登場人物はみんなおかしい。幽霊より人間の方が怖いという映画です。ストーリーがちょっと分かりづらいです。最後にネタバレしますが、それまでが分からないことだらけ。ひょっとして何か見逃したかと思うぐらいで、途中からずっとどうなっているんだろうとストーリーを追うのに必死。幽霊が飛び出してきても「どうつながるんだろう？」と考えちゃって、怖さも半減してしまいました。だからストーリーはもう少しシンプルにした方が良かったんじゃないかと思います。継母にいじめられるヒロインの話って昔、日本のドラマによくありましたね。映像はとてもきれいで構図もシンプルで良かったです。全体としては「リング」や「CURE」の印象を受けました。日本語吹き替え版を見たせいもありますが、俳優や家、画面の印象など日本に似てますね。日本映画と言われたら信じちゃいます。継母は樋口可南子に似てましたし。38年生きてきて、今までにかなり映画を見てきました。去年だけで170本近く、しかもトルコやイラン、タイの映画も見ました。でも実は韓国映画は今日生まれて初めて見ました。隣の国でもっと早くに縁があると思ったんですが、ようやくです。キムチや韓国焼肉は好きでずっと前から縁があったんですけど。（・・・って、食いもんばっかかよ？！）バイバイ。

  2005/01/10

  コメント(0)

• House of Flying Daggers （LOVERS）

  金城武主演、チャン・イーモウ監督のカンフー・ラブ・ストーリー？！で、とても良かったです。他にアンディ・ラウ、チャン・ツィイーが出ています。9世紀、唐の時代、朝廷は反乱軍「飛刀門」を撲滅しようとするがなかなかうまくいかない。官史の金と瀏は飛刀門の娘と思われる小妹があるキャバレー？クラブ？でダンサーとして働いている情報を得て小妹を捕らえるが、金は次の日小妹を牢屋から脱出させ一緒に逃げてしまう・・・・・。前回見た「HERO」に続きこの映画も映像がとてもきれいです。チャン・イーモウ美学を感じる映像です。特に竹やぶの中のグリーンのシーンがきれいです。金城武カッコいいですね。彼の映画は「恋する惑星」しか見たことなかったんですが・・・・・カッコいいです。チャン・ツィイーもカッコいいですね。それにセクシーです。彼女は最近の中国、香港映画のどれにも出ているような印象を受けます。きれいであれだけ動ければ引っ張りだこですね。こちらの「Entertainment Weekly」という雑誌で「2004年注目の人物」の一人に選ばれてました。英語しゃべれないみたいですけど、これからハリウッド映画にどんどん登場しそうです。アンディ・ラウですが哀川翔に似てませんか？映画見てる間ずっと哀川翔とダブって見えました。この映画、カンフー・アクション中心ではなくてラブ・ストーリーなんですよね。で、最後は壮絶な三角関係のシーンがあるんですが、これがベタベタというか、くさ～いというか、アジアってこうなんだなあ～って思いうれしくなりました。東南アジアは知りませんが日本、中国、韓国共通のくささを感じました。湿気が多いからラブ・ストーリーもこんな感じになるんでしょうか。セックス・シーンは・・・・・と言っても過激なものではなく、肌もそれ程露出してません。でもセクシーですね。やらしさを感じます。アメリカじゃ絶対出せないやらしさですね。国民性の違いでしょうか。「Closer」もこれぐらいやらしさ出ていればもっといい映画になったんですけど。ストーリーは二転三転します。味方が敵になり、敵が味方になり・・・と登場人物のポジションがころころ変わります。前に見た「Infernal Affairs」も警官がマフィア、マフィアが警官とややこしい設定でしたが、この映画もそんな感じです。（「Infernal Affairs」にもアンディ・ラウ出てましたね）中国はこの手のストーリー・パターンが好きなんでしょうか。「HERO」でも見られるきれいな、華麗なカンフー・シーン。そしてベタベタなラブ・ストーリーの両方を一度に楽しめる映画です。そう！それからクライマックスの金城武VS哀川翔の決闘シーンもエンジョイしてください。バイバイ。

  2004/12/31

  コメント(0)

• 英雄 HERO

  ジェット・リー、カッコいい～！パチパチパチパチ・・・・・チャン・イーモウ監督のアクション映画です。2000年以上前の中国の秦を舞台にした始皇帝暗殺をストーリーにしてます。秦王の城へある男が招かれる。彼は王を暗殺しようとした刺客を3人殺したため謁見を許された。そして彼は3人を倒した経緯を語り始めるが・・・・・。ワイヤーを使ったアクション・シーンはとてもきれいです。前回見た「マッハ」のような迫力やパワーを追求するのではなく、バレエのような華麗な演出になっています。ワイヤーのシーンは華麗に、そしてその他CGを使ったアクション・シーンはめちゃめちゃマンガっぽくなっています。秦の軍隊が放つ数千本の矢をジェット・リーが刀一つで防ぎます。五右衛門（ルパン3世）の斬鉄剣みたいです。うそ～！僕は個人的にマンガっぽい演出は好きなので問題なかったんですが、ちょうど日本語吹き替え版を見たので日本のアニメを見ている感覚でした。それぞれのエピソードで赤､青､白､緑と色調を変えています。そしてカメラのアングルもとてもカッコよくなっています。よりきれいにより美しく古代中国を映像化しようとするイーモウ監督の美学をとても感じます。ジェット・リーがメチャメチャカッコ良かったです。以前はカンフーのできる童顔のおっさんというイメージしかなかったんですが、この映画ではとても渋かったです。「英雄」にふさわしい存在感がありました。マギー・チャン、トニー・レオン、チャン・ツィイーなどおなじみの俳優が脇を固めています。みんなとても良かったですが、最近の中国、香港映画はこれらの役者しか見たことがないような・・・・・他にいないんでしょうか？秦王を演じた俳優（名前知りませんが）が個人的にはとても気に入っています。ジェット・リーが3人の刺客を倒すシーンはいくつもあり二転三転しますが、これなんかは黒沢明監督の「羅生門」を思わせるストーリーになっています。ダイナミックでとても美しい映像なので映画館で見たかった作品です。現在アメリカではイーモウ監督の最新作「LOVERS」が公開されてます。これは絶対に映画館で見ようと思ってます。バイバイ。

  2004/12/15

  コメント(0)

• マッハ！！！！！

  アチャーッ！！！！！ド迫力のムエタイ・アクション！この際ストーリーはどうでもいいですね・・・・・って言うかストーリーはしょぼいですから。アチャーッ!タイのある小さな村にバンコクからドンという悪党がやってきて、村の大事な仏像の頭を盗んでいく。仏像を取り戻すためムエタイのティンが村の期待を背負ってバンコクに向かう・・・・・。昔ジャッキー・チェンが出ていたカンフー映画を思わせます。解説によるとCG、ワイヤー一切なしのライブ・アクションだそうです。確かにメチャメチャ迫力ありました。アチャーッ!主人公を演じるトニー・ジャーはすごいです！ジャッキー・チェンと曲芸師を合わせたような動きです。格闘シーンでも跳びまくっています。アチャーッ!ストーリーも香港のカンフー映画を思わせます。しょぼいです。とってつけたような話の展開です。早送りしてアクション・シーンだけを見れば十分でしょう。アチャーッ！！！！！

  2004/12/10

  コメント(0)

• Infernal Affairs

  警官がマフィアでマフィアが警官？！ややこしい設定の「警官対ヤクザ」映画。でもとても面白いストーリーでハリウッドでもリメイクされるみたいです。マフィア組織のボス、サムは組員のラウを警察官として香港警察に入れる。香港警察の組織犯罪課のウォン警視は部下のヤンをサムの組織に潜入させる。ある日サムが麻薬取り引きを行うことになり、ラウとヤンはそれぞれ情報を流す・・・・・。ストーリーにオリジナリティがあり最後まで飽きません。しかもエンディングのひねりもとても面白いです。ハリウッドがリメイクするのも納得です。主役のトニー・レオンとアンディ・ラウの2人がカッコよくていいです。トニー・レオンはウォン・カーウァイの映画でよく見ていて「いい俳優だなあ」と思っていましたが、アンディ・ラウも存在感があってなかなか良かったです。義理と人情のウェットな雰囲気は一昔前の日本のヤクザ映画と言った感じです。ジョン・ウー監督の「男たちの挽歌」シリーズみたいな感じです。香港はこういうウェットな映画好きなんでしょうか？韓国の純愛ドラマが日本でヒットしているみたいですが、人間関係がどんどんドライになってきているのでウェットなドラマ、映画がこれからもっともっと流行るかもしれないですね。中村雅俊、森田健作復活かも？！バイバイ。

  2004/10/22

  コメント(0)

• 桜桃の味 (Taste of Cherry)

  生きるとはどういうことですか？「自殺」をテーマにこの映画は語りかけてきます。今日は久しぶりにイラン映画です。97年にカンヌ・フィルム・フェスティバルでパルムドールを受賞したアッバス・キアロスタミ監督の作品です。有名みたいですね、この監督。全然知りませんでした。ある男が自殺を図ります。彼はある場所の木の下に穴を堀りその中で睡眠薬を大量に飲み静かに死のうとしています。彼は死んだ後、上から土をかけて埋めてくれる人を探しますがなかなか見つかりません・・・・・。生きることの意義を伝える映画ですが重たくなく淡々と語りかけてきます。説教臭くなくむしろ監督はストーリーを提示して勝手に解釈しなさいといった態度をとっているように思います。設定、ロケーション、カメラ・ワークなど全てがシンプルな映画です。登場人物はとても少ないです。ロケーションはいなかの丘陵地帯だけです。ごちゃごちゃしていません。主人公の車内での会話のシーンがほとんどを占めているので、カメラも車内の人物のクローズ・アップと丘陵地帯を走る車のロング・ショットぐらいです。でも逆にとてもパワフルに伝わってきました。主人公の男は自殺した後に穴を埋めてくれる人を探しますが、ほとんど断られなかなか見つかりません。映画の後半ようやく埋めてくれる人を見つけます。この辺から見てて緊張してきました。いよいよ自殺の準備はできました。主人公は自殺するのか、思いとどまるのか？？？？？バイバイ。

  2004/10/01

  コメント(0)

• Last Life in the Universe （地球で最後のふたり）

  浅野忠信主演のタイ映画は重いテーマを重すぎなくバランスよく描いておりとてもいい映画でした。バンコクの日本文化交流センターで働くケンジはとても潔癖症で自殺願望があります。外国人向けのクラブで働くノイは車の中で妹のニッドと男関係のことで口論をし、ニッドを車から降ろします。ノイと川へ飛び降り自殺をしようとするケンジの目の前でニッドが車にはねられます。ケンジとノイはニッドを病院へ連れて行く・・・・・。いつも自殺のことばかり考え死のうとするケンジ。妹を事故で亡くし孤独になったノイ。この2人の交流を描いた「Lost in Translation」のようなシチュエーションの映画です。首吊り自殺、ピストル自殺、飛び降り自殺などケンジは毎回自殺を試みますがいつも邪魔が入りうまくいきません。このあたりはコメディ・タッチになっていて、テーマは重いですがそれほど暗さや重さを感じない映画です。浅野忠信がナチュラルな演技でとてもいいです。カッコいいですね。相手役のシニタ・ブンヤサック？！ですか、タイの女優もキュートで良かったです｡男っぽい部分と繊細な部分のあるノイをうまく演じていました。ストーリーは淡々と静かに流れ、カメラが固定されているシーンが多かったです。ヨーロッパ映画の雰囲気ですね。今日の朝見た映画「オーディション」の監督、三池崇史がこの映画でパンチ・パーマのヤクザ役で出ていました。久しぶりにパンチを見れてうれしかったです。いや、映画もとてもいいですよ。バイバイ。

  2004/08/08

  コメント(0)

• Control Room

  ハリーポッターの最新作はいいみたいですね・・・・・。上映時間が合わなかったのでこっち見ました。アル・ジャジーラはご存知ですか？サテライトを使って中東全域にニュースを送っているカタールを拠点にしたアラブのテレビ局です。最近、日本人が人質になった事件でも人質の映像はアル･ジャジーラを通じて日本にも流れていました。この映画はそのアル・ジャジーラがどうイラク戦争を報道したかのドキュメンタリーです。去年3月のアメリカのイラク攻撃からフセインの銅像が倒されるまでをおっています。ぜひ見てほしいです。アメリカ、日本のお茶の間では見れない映像が出てきます。犠牲になった一般市民の様子はもちろん、一般市民がアメリカ兵によって縛られ投降される映像も出てきます。そのためアメリカからはアラブのプロパガンダと非難されます。一方重傷を負ったり死んだアメリカ兵の様子も映し出されるのでアラブからはアメリカのプロパガンダと非難されます。アル・ジャジーラを含む3人のアラブ系特派員がバグダッドでアメリカの爆撃にあい、死にます。アメリカ側は誤爆と発表。アル・ジャジーラの社員達が涙する姿に僕も泣けました。爆撃後の人々の死体、負傷した兵士の肉の飛び出た腕など、西側のニュースでは見れないリアルな映像が出てきます。地球の反対側では戦争が行われているんだとあらためて実感しました。アメリカ側のニュース、アラブ側のニュース両方見て今回のイラク戦争判断してください。大量破壊兵器がイラクになかったり、イラク人捕虜に対するあつかいなど、ちょっとアメリカあやしくなってますが・・・。今年のカンヌでパルム・ドールをとった"Fahrenheit 911"は3年前の9/11をテーマにした映画です。こちらも楽しみですね｡バイバイ。

  2004/06/07

  コメント(0)

• the EYE

  香港、タイを舞台にしたホラー映画です。でもちょっと悲しいですね。盲目のマンは20歳。2歳の時から目が見えません。でも角膜移植手術によって目が見えるようになります。バンザ～イ！ところが彼女は幽霊までも見えるようになってしまい、日々悩まされることになる・・・・・。基本的にはホラー映画ですが、怖いというよりは悲しい女性の物語でした。主人公マンは幽霊が見えるようになり、盲人のヴァイオリン・グループからも外されそうになるし、目の見えない世界で生きていた方が幸せなんじゃないでしょうか。主人公を演じた女優が良かったです。それから特殊効果もうまく使われていました。監督はパン兄弟で双子だそうです。兄弟監督は何人かいますが双子は初めて聞きました。どっちに指示されているのか役者は分かるんでしょうか｡なんか現場が混乱しそうな気がしますが・・・・・。バイバイ。

  2004/05/16

  コメント(2)

• Distant（第56回カンヌ審査員特別賞）

  今日はトルコ映画です。トルコ映画って見たことなかったんですが、現在ニューヨークで単館上映していて評価もいいので見に行きました。去年のカンヌで審査員特別賞を受賞しています。2ヶ月前にマンハッタンからクイーンズに引っ越してきました。それで僕のアパートのまわりにはトルコ料理の店やトルコ人経営のデリがあり、トルコ人がいっぱい住んでいるような気がします・・・・・どうでもいいですね、映画を見るキッカケになったわけではないですし・・・・・。イスタンブールでフォトグラファーをしているMahmut。いとこのYusufは工場が閉鎖になり職をなくしたので彼を頼っていなかから出てきます。そしてYusufは街で職探しをはじめるが・・・・・。経済状態の悪いトルコに生きる2人の男の生活がリアルに伝わってくるとても素晴らしい映画です。固定されたカメラによる長回しのシーンが多く、音楽もほとんど使われていません。静かに始まり静かに終わり、とてもたんたんとしていす。ヨーロッパ映画の雰囲気です。前回のイラン映画もそうでしたが今回もいろいろトルコのこと勉強になりました。トルコって雪が降るんですね！（知らなかった。）年中暑いところかと思ってまた。それから日本車がイスタンブールの街をいっぱい走ってた。Mahmutのアパートには風鈴みたいなものがあった。風鈴って日本のオリジナルだと思ってましたが、多分トルコかどっかからシルクロードを通って日本に入ってきたんですね。今回も映画見ながら勉強になりましたね。バイバイ。

  2004/03/18

  コメント(0)

• Crimson Gold

  "White Baloon""The Circle"のジャファール・パナヒ監督（誰やねん？）の最新作です。現在ニューヨークでは公開中ですが日本ではどうなんでしょうか？ネットで調べたのですが邦題もわからないですし、日本で公開されたのか、されるのか、されないのかも分かりません。また次回お会いしましょう！バイバイ。イランの女性差別を描いた"The Circle"がとても良かったので今回の彼の作品も期待して見に行きました。今回はピザのデリバリー・ボーイが主人公です。彼の目を通してみたイランのブルジョアを皮肉った映画でしょうか。ブニュエルの映画に通じるものがあります。彼の作品はカメラの長回しを使った独特のリズムがあります。とても淡々としています。ジュエリー・ショップのマネージャーに不当な扱いを受けて恨みを持ち、彼の店に強盗に入るシーンもなぜか淡々とした印象を受けます。でも退屈することなくこのまま3時間でも4時間でも見ていられそうな映画です。ハンディを多用した映像やアフレコをせずマイクで拾った音やセリフをそのまま使っているところは低予算なので仕方がないでしょうが、僕は逆にインディペンデント・スピリッツを感じて良い印象を受けました。でもビックリしましたよ！今までイランのことほとんど知らなかったんですが、街は車やバイクであふれているし、ケータイ使っているし、女の人は顔を出して外を歩いているし、ピザのデリバリー・サービスがあるし、ここどこ？って感じです。イランの方々には申し訳ないけど僕はかなり勘違いしていたみたいです。イランの観光映画として見るのもいいかもしれませんね。バイバイ。

  2004/01/22

  コメント(0)

全34件 (34件中 1-34件目)

1