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テーマ:心のままに独り言(8823)
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先日、久々に回転寿司を食べに行った時のこと、 いつも行くのが週末ばかりだからなのか、 そこのお店に行くと、必ず混んでいて、 待ち時間が1時間近くになっていることもしばしば。 入り口近辺に儲けられている待合スペースには、 もうどれぐらいそこで待たされているのか、たくさんの家族連れが 少々疲れた表情で、それぞれに自分の居場所を確保していました。 その待合スペースには、わざとなのか、 極めて座り心地の悪い高さに作られたベンチシートが 壁際にずらりと並んでいて、そこに軽く腰をかけている人々、 そのシートからもあぶれて、フロアーの真中に、 所在なげに立っている人々、などなど、 とにかくすごく落ちつかない空気をかもし出しています。 幸いなことに、私達はあらかじめ予約だけ入れて、 時間を見計らって行ったので、 それほど長く待つことはありませんでしたが、 そんな場所で1時間も時間を潰すのは、 かなりなストレスになるだろうなー・・・。 されど、回転寿司・・・。 と庶民は思ったりします。 ほんの15分ほどの待ち時間で済んだとは言え、 入り口の脇で、寄り掛かる場所も無く、 後ろを振り返れば、待っている人々の集団、 目の前は、自動ドアを頻繁に開けたり締めたりしながら、 出入りする人達ばかり。 目のやり場がどうにも定まりません。 そんななか、ふと私の目に留ったのは、 おつりの小銭を入れてくれ、といわんばかりに レジの脇にポツリと置かれた募金箱でした。 「愛は地球を救う」でもなく、 世界中の貧困に苦しむ子供たちのためでもなく、 その箱には、 「僕たちの命を守って・・・」 というメッセージと、 ちょっぴりあばずれた風で、不幸そうながら、 微妙に愛嬌のある顔をしたブチ犬の写真が印刷されていました。 その訴えかけるような表情が、 どうにも心に引っ掛かってしまい、 シズシズと募金箱に近寄り、細かい字まで読んでみると、 どうやらそれは保健所に連れて行かれて、 放っておけばやがて毒殺されてしまう運命の野良犬たちを、 引きとって世話をしてあげようと言う趣旨のNPO団体の 募金箱のようです。 以前なら全然気にならなかったかも知れないそんな募金箱も、 Pスケを家にお留守番させて自分たちだけ食べに来ているという 罪悪感があるせいか、 どうにも気になって、仕方がありません。 募金しちゃおうかどうしようか・・・考えている間も、 募金箱と私の間を何人もの人があっちっへこっちへ 行き交っています。 レジにはひっきりなしにお代を済ませるお客さん達がやってきますが、 誰もその募金箱に気づかないのか募金をする人はありません。 そんな中を、私があえて人並みをかき分けながら、 募金箱の前まで進み出て、お金を入れることに、 なんとは無しに、気恥ずかしさを覚えるのは、 いつもの事ながら不思議な心理です。 やっぱり・・・いいか。 私が独り募金したところで・・・焼け石に水だし。 そんな弱気な思いが心に浮かび・・・。 一度バッグから取り出したお財布を、再びバッグの中へ ぽとりと落としました。 もういいや。忘れよう。 そう思い込もうとすればするほど、なんとなく、 見捨てて置けない感じのその犬の顔・・・。 役者よのー・・・。 もう、私の頭の中は、回転寿司のことよりも、犬の募金のことで いっぱいになってしまいました。 おぉーいかんいかん! これでもし、募金をせずに 回転寿司のテーブルについてしまったら・・・ 私はきっと・・・ 食べたい物を物色にしている最中も、 巡ってくるマグロやホタテやサラダ寿司の間に、 あの犬の顔が、ちらついてしまうかもしれない。 回転犬・・・・凹。 せっかくの回転寿司・・・どうせなら心置きなく食べたいし。 というわけで、 私は回転寿司をおもいっきりエンジョイするために 再びバッグからお財布を取り出し、 どの小銭にするかちょっと迷いつつ、100円玉1個を さっと握り込んで、レジの周りの人が少なくなった一瞬を狙って、 3歩ほど歩み寄り、募金箱の中にコロンと投入しました。 箱の中に100円玉が落ちた瞬間に、 チャリン♪という音がしなかったのが、 何気に心に掛かりました。 お札が入ってたのかな・・・・ならいいけど・・・。 とりあえず・・・募金できてよかったよかった。 これで、思いっきり食べられる・・・。 結局のところ、募金なんて、自分の自己満足の為なのですね。 *-----*-----*-----*-----*-----*-----* つい最近になって、やっとPスケの住犬登録をしてきました。 念のためと思って、印鑑を用意していったら、 印鑑は要らなかったのですが、 登録料に3,550円取られました。 人間の住民登録にはお金が掛からないので、 犬もタダかと思っていただけに、 請求されてちょっとビビりましたが、 もらった登録番号の札を首輪に縫い付けておけば、 万が一迷子になって保健所に連れて行かれるようなことになっても、 飼い主に無事返されるシステムになっているそうなので、 まぁ、安心料ということで、 飼い主の責任として、せめて、Pスケだけは守ってあげなければ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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