最近の仕事
これは、筍のイタリア風グラタン。塩とオリーヴオイルにほんの少しニンニクの風味で炒めた筍にパセリとパルミジャーノ入りのパン粉をかけて焼いたもの。ランチの小さな温前菜で出してます。 それからこちらは、和牛赤身肉のカルパッチョ。和牛といっても交雑牛といって、黒毛和種と外来種とのミックス。まず、皿にオリーヴオイルを少したらし、にんにくのみじん切りを数粒落として、スプーンの背でつぶすようにこすりつける。その上に薄く切った牛肉を並べ、塩胡椒してオリーヴオイルを回しかけ、オリーヴオイルで作った自家製のマヨネーズ風のソースをかけ、、、 最後に中央にパルミジャーノいりのサラダを飾って出来上がり。カルパッチョというと、すっかり洋風お刺身料理の代名詞となってしまったが、本来は、ルネッサンス期に活躍したイタリアの画家の名前。赤い色の使い方が、独特というのが画風で、その赤をイメージして絵画的に盛り付けた牛刺しがオリジナル。ミラノのハリーズバーが元祖だ。だから白身魚を使ったらカルパッチョとは言えないはず。魚ならマグロの赤身しかないだろう。ちなみに魚介のカルパッチョの元祖は、あの予約が取れないので有名なイタリアン“ラベットラ”の落合シェフだ。(NHKで本人がそう言っていたから間違いないだろう) それから、これはタコのスモークとホタルイカのマリネのサラダ仕立て。噛みしめると美味しいタコ。そのタコにスモークをかけると、噛みしめるごとにほんのりスモーク香が心地よい。市販のものもあるが、これはもちろん自家製。ホタルイカもそろそろ終わりかな? 最後は、イチゴのムース。ムースというのは泡のこと。だから、口に含むとスーッと消えて、あっという間に無くならなければいけない。もちろんこれは、そういう仕上がりです。原料のイチゴはフランス産のイチゴのピュレ。空気を入れて立てた生クリームとしっかり立てたメレンゲをさっくり混ぜ込むのがコツ。珍しいお菓子ではないですが、ケーキ屋さんのものとは違って、持ち帰りを前提としてないので、ゼラチンも最小限。だから口解けがいいんですね。