アンジェリカ

2009/09/29(火)22:31

親切の連鎖 その2

一日何となくいい気分で納入し、買い物を済ませた帰り道。 国道の両側が緑に囲まれた東北農業試験場のあたりは、民家などないので、当然 歩道も普段は歩いている人なんていないのです。 いつものようにすっ飛ばしてると、左側の歩道に小さい人影が。 上半身しかないように見えたので、あれ!?と思わず減速しました。 小柄なおばあさんが杖を脇に置き、足を投げ出すようにして座り込んでいたのです。 いったんは通り過ぎたものの、気になってUターンし、声を掛けました。 なんでも、お嫁さんと銀行に行ったのはいいが、一人にされて歩いてきたというのです。 銀行って・・・巣子?かなり遠いじゃん。 気の毒になって、私は○○に帰るけど、途中なら送ってあげるよと言うと喜んで乗ってきました。 住所は私の知らない場所だったけど、途中だと言うので近くに来たら教えてもらうことにしました。 おばあちゃん、80を超えているんだって。しっかりした元気な方でした。 14時なのにまだ昼ごはんも食べていないというので 引き取ってきたプチマドレーヌを食べさせて、四方山話を聞いていました。 しかし、予想の場所に来てもまだだというのにはびっくり。 本当にこんなに歩くつもりだったのかしら・・・おばあちゃんは、ひたすら喜んでおしゃべりしてる。 心配になって、まだ着かないの?と聞くとまだって。 そうしてるうちにSバイパスまできてしまい、当然街中に入るだろうと思ったらまっすぐだって。 思わず聞き返すと、はっきりとまっすぐって返事。 そうか、バイパス出口に民家があるもんな、と、近くまで来ると・・・まだだって。 え~!こんなに遠いのに歩こうとしたの?と聞いたら、バス停までいくつもりだったとのこと。 それにしても、何か変。もうすぐ私の町に入っちゃう。 ほんとにここより遠いの?私のうちより遠いと送るの大変になるよ。 ここで初めて、家は分かれだって。。。。な、なんですと~! が~~~ん!!!ショック!!!反対方向!!! ここから戻ると20分はかかる。ひゃあ。 おばあちゃん、反対方向に向かってたのに、なんで道案内できたの~(笑 ナビ・・・使うんだったorz しかし、あのまま反対方向に一人で歩いていったかも知れないことを考えると乗せてよかったかも。 彼女も恐縮して、謝る謝る。いいんです、しっかり場所を聞かなかった私が馬鹿でした。 結局最初にいた場所近くのコンビニまで戻り、そこからタクシーを呼ぶ事に。 電話帳を借りるために訳を話したら、ローソンのオーナーご夫婦、親切にもタクシーを呼んでくれて 何度も外へ出て見てくれて・・・ おばあちゃんの事も見てるから帰っていいよって。 おばあちゃん、私に小さく折りたたんだお金を渡そうとするの。 お金が欲しくて乗せたんじゃないから、丁重に断って帰って来ました。 あきれておかしくて笑うしかありませんでした^^

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