極東三馬鹿調査委員会

朝鮮通信使に光…街興しに堺支部一役

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大阪・堺市…民団と行政が連携

　【大阪】民団大阪・堺支部（鄭栄鎬支団長）が地元で光のあたらなかった朝鮮通信使の歴史を掘り起こし、地域の活性化に結びつけていこうと取り組んでいる。14日には堺市の全面的な協力のもと、市民会館で「堺の文化遺産と朝鮮通信使」と題した初のシンポジウムを開いた。

　朝鮮通信使は16世紀後半、堺市内の寺で２回宿泊していたことが分かっている。しかし、詳細は明らかではなく、住民の関心もいまひとつだった。地元「堺市まつり」に毎年、朝鮮通信使行列を再現するパレードで参加してきた堺支部は「市民がこの歴史事実を学ぶ機会が増えれば、在日への理解が進み、多文化共生社会の礎が築かれるのではないか」と、かねてから考えてきた。

　一昨年のこと、呉時宗同支部監察委員長は堺市とゆかりのある朝鮮通信使の歴史を掘り起こし、市民の関心を呼び起こすよう市長公室長に持ちかけた。国際都市を自負し政令指定都市を目指していた堺市としても、市のイメージアップを図れる目玉を探していただけに民団側の提案に関心を示し、今回のシンポが実現した。

　シンポは市と市民団体からのバックアップを受けて会場は170人で満員となった。市役所からは人権、教育、国際、観光の各部署から多数の職員が参加した。

　第１部では堺市立少林寺小学校で昨年秋に開かれた「チュギ（秋期）ハッキョ」の模様を収めたビデオ「多文化との出会い」が紹介された。

　第２部では「朝鮮通信使と堺」と題して仲尾宏さん（京都造形大学客員教授）が講演した。

　仲尾さんによれば、朝鮮通信使が堺に立ち寄ったのは16世紀の後半のことだった。堺市内の引接寺と常楽寺に逗留したことが記録に残っているという。会場からは「朝鮮通信使を通して町民とどんな交流があったのかを知りたい」という質問も出た。

　民団堺支部では来年以降も市と協力、朝鮮通信使に関連する事業を継続していく。さらに市と韓国の自治体との間で姉妹都市締結が実現するようサポートしていきたい考えだ。

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通信使行列を再現…「神戸まつり」統一行進団も

　【兵庫】今年で35回目を迎えた「神戸まつり」に兵庫県内の民団と総連の各級組織、同胞市民団体が「ワンコリア統一行進団」を構成し、150人余りで市内をパレードした。

　韓半島をデザインしたおそろいのＴシャツを身につけた民団と総連の各団体代表が「ワンコリア統一行進団」の横断幕を持って先頭に立ち、その後ろを神戸朝鮮高級学校生徒たちによる民族舞踊と吹奏楽隊、チョゴリの婦人会員たち、蓮池小学校に通うオリニたちのプンムル隊と続いた。今年の「神戸まつり」は13、14の両日、三宮フラワーロードをメーン会場に様々なイベントが繰り広げられた。メーンのパレードには96団体が参加した。

　また、まつり期間中の15日、兵庫区で行われた「はっぴいひろば」では地元の民団兵庫支部（金鎮鳳支団長）が中心となり50人余りで「朝鮮通信使行列」を再現、新開地商店街から湊川公園まで約１キロ余りを行進した。

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