2410665 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【ログイン】

なにかいいもの -くつしたと生活-

2006年12月08日
XML
# 077

【 前回のおはなし 】

3匹の中で一番 警戒心の強いくつした。ごはんも食べずに遊んでばかりでしたが、

ふと それは母猫のそばで安心して遊ぶ子猫の姿なのだと気付きました。





No077-001
子猫たちにエサをやるようになって数日、少し困ったことになりました。


どうやっても子猫たちがアパートまで付いてくるようになったのです。


子猫たちがごはんを食べ終え 遊び始めるのを見届けると、隙を見て走って帰るのですが、私たちがいなくなったことに気付くとあわてて追いかけてくるのです。

私たちの姿が見えなくなった後でも、既に私たちが公園の道を挟んだ向かい側へ帰ることを覚えてしまった子猫たちは、細い道を渡り 狭い通路を通ってアパートの敷地内へ入り込み、私たちが上った階段の下までやって来るとそこからどこへ行ったものかとその場をうろうろとしていました。

階段を上ることを覚え 2階までやって来られると厄介なので、私たちは3匹に気付かれないようそっと部屋の中へ入るのですが、そうするとドアの外、階下から子猫たちの鳴き声が聞こえてくるのです。それは普段の「にゃ~にゃ~」という可愛いものではなく、「ニャーオニャーオ」という母猫を呼ぶようなとても大きな声です。

私たちを探し 呼んでいることは明らかでしたが、今出て行ったところで結局は私たちがここに居ることを分からせてしまうだけなので、私とまるはその声が聞こえなくなるまでいたたまれない気持ちでドアの前にいるだけでした。


No077-002そんなことが数回続くと、やはりアパートの住人の中にも子猫たちの存在に気付く人が出てきました。

特に1階の人などは窓のすぐ外で鳴かれる訳ですから、否が応でもその声を耳にしてしまいます。窓を開けて見るとそこに小さな子猫たちがうろうろしている。少しでも猫が好きな人なら、やはり構いたくなるのが当然なのでしょう。

狭いベランダに入り込み、窓枠に前足を掛けて背伸びし、部屋の中から何か食べ物をもらっている風なクロちゃんの姿を時々見かけるようになりました。

別の部屋の玄関ドアが少し開き、そこから中に招き入れられるしっぽの様子を目にすることもありました。

そして階段の下あたりに、残飯か何か食べ物が入った小さな器が置かれるようになりました。


私は少し困惑しました。
みんなが子猫たちを可愛がり 世話をするのは子猫たちにとってありがたいことかもしれませんが、ペット禁止のアパートで堂々と猫を飼うような真似をするのは何かと問題になるのではないかという不安があったのです。中には猫や動物が嫌いな人もいるかも知れません。アパートの清掃に来る人が小皿を見つけて管理会社に連絡するかも知れません。

いや、それ以前に私は 『私たちだけの子猫』 でなくなってしまうことに複雑な思いを抱いていたのです。


夜、私やまるが帰ったときに アパートの脇で子猫の声を耳にし、いつものようにチッチッチッチッ…と舌を鳴らして呼んでも、既に別の人に食べ物をもらおうとしているクロちゃんなどは寄って来ないこともありました。No077-003

また3匹そろっているときでも、いつも食べ物をもらう部屋の窓が開くとクロちゃんしっぽはそちらへ走って行ってしまうこともありました。

くつしただけはそういう姿を目にすることはなく、相変わらず警戒心は強い様子でした。私たちには随分と馴れて、しゃがむとそばまで寄って来て足元でごはんを食べるようになりました。食べている間、そーっと指で背中をなでると 食べるのに夢中なのかしばらくはそのままなのですが、ふいになでられていることに気付きビクッとして飛びのきます。しかしまたすぐに戻ってきて、今度は耳を背中の方へ向けながら続きを食べるのでした。


公園に置くキャットフードも減るのが遅くなりました。
夜中にカーテンを開けて見ると、別の大きな猫がそれを食べていたりしました。

朝、木に登ったり草の間を飛び跳ねたり いつものように元気に公園を走り回る3匹を見ると安心しましたが、それでも子猫たちの生活の場が公園からアパートへ移りつつあるのではないかと 少し不安に思っていました。


そして、さらに困ったことが起きました。

ある朝、急いで仕事へ向かおうと自転車を出していたとき、何かすごい異臭が鼻を突きました。
なんだろうと臭いをたどると、自転車置き場のすぐ横に1箇所だけコンクリートで舗装されていない場所があり、そこに小さならしきものが落ちているのです。子猫たちのいずれかのものに間違いないと思いました。

当たり前のことですが、ごはんを食べれば排泄をするのです。今までは全ての生活の基盤が公園だったため 用を足すのも公園の中だったのでしょうが、この数日アパートの敷地内で食事をすることが多くなり その近くにトイレとなる場所があれば、そこで用を足すのは自然なことでしょう。

これは予想できたことでしたが、実際にそれを目にするまでは 正に臭いものに蓋をするが如く気にしないようにしてきたことでした。あらためて、私たちの行動による影響を考えさせられ、そしてこれからどうして行くべきなのか考えなくてはならなくなりました。


そんな折、大きな台風が日本に接近し しだいに風と雨が激しくなっていきました。




     



HOME



はじめましての方





くつした

我が家の箱入娘




* この話の登場人物 *


ネコチビーズ
子猫たち

グレーの尾長「しっぽ」
真っ黒「クロちゃん」
足先だけ白「くつした」




大人その1
人間のオス

○○さん
仮に「まる」とする




大人その2
人間のメス

私(me)
仮に「みー」とする










野良猫・捨て猫の今







Last updated  2014年09月14日 15時11分06秒
コメント(10) | コメントを書く

PR

Rakuten Profile


さくらもち市長さん

どこの市長? とか聞かないで下さい。

フォローする


■ 趣味・関心キーワード
写真  インテリア  ペット  ハンドメイド    DIY  イラスト 

Free Space

 
 
くつしたです。


くつした プロフィール
 
名前:くつした
性別:メス
誕生日:(推定)
    2004年6月20日
    (公園生まれ)
体重:平均2.9kg

特技:おすわり・まて
    ねむねむ光線
    ロングうんこ
趣味:旅行
    毛づくろい

 
 
ちょっとした読み物

(くつしたの生い立ち)
 
 




たまに登場
 
 

 
まる
 
大人、オス

 




●  ●  ●














PVアクセスランキング にほんブログ村

Calendar

Archives

2017年10月
2017年09月
2017年08月
2017年07月
2017年06月
2017年05月
2017年04月
2017年03月
2017年02月
2017年01月

Category

Keyword Search

▼キーワード検索


Copyright (c) 1997-2017 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.