カテゴリ:ミステリー
本日ご紹介するミステリーは、貫井徳郎さんの「
悪党たちは千里を走る」です。 ●あらすじ 高杉は園部と組んで詐欺師として活動していた。田舎の成金に目を付けて埋蔵金の話を持ち込んだところ、別口で来ていた女性が登場し、詐欺がばれそうになった。逃げ帰った高杉たちは、再び彼女と出会う。 ●簡単な感想 誘拐話です。 詐欺師の主人公たちが、知り合った子供のために右往左往します。 軽く読める読み物だと思います。 最後の方はちょっとご都合主義っぽかったようにも思います。 以下はネタバレを含む感想です。 読まれた方のみ反転してご覧ください。 巧のくしゃみが高杉さんに聞こえたのはいくらなんでも出来すぎですが、巧のところに近づいたにも関わらず、その地点からさらに車でいくらか移動するというのは、巧の声がどれだけ大きかったのかと思います。 金本さんたちが高杉さんの家を知ったのも偶然見かけて後を付けただけでしたし、結構適当っぽいというか、都合よく書かれてる感はありました。苦労して盗聴器を仕掛けたところでおいしい話があるかもわからないわけですし(高杉さんたちが詐欺師として優秀ではないことは知っているはずですから)、そこまで労力を割いた理由も良くわかりません。 悪くない話ではありますが、どこかで読んだような雰囲気もありますし、目新しさはあまりなかったように思います。 以上です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.08.02 07:51:02
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