クララ奇談

2003/09/15(月)22:22

ミレー3大名画展

今日は福岡市美術館に「ミレー3大名画展」を見に行ってきました。ミレーの3大名画とは説明するまでもなく、「落穂拾い」「晩鐘」「羊飼いの少女」の三作品のことで、特に美術ファンじゃなくても、誰もが目にしたことのある絵だと思う。今回の「ミレー3大名画展」は、東京と福岡でしか開催されないそうだ。福岡市美術館、頑張りましたね(^^)今後二度と、ミレーの3大名画が日本に揃って貸し出されることはないそうです。福岡に住んでて良かった~~~!もう、東京は展覧会が終わっちゃいましたが、福岡近郊の人は観に行くべき。ミレー3大名画目当てに、かなりのお客さんで混雑してました。すごい行列だったけど、前売り券買ってたし、早めに行ったので、この際、じっくり鑑賞してきました。迷わず、図録も購入♪私は、おすまし顔の貴族の肖像画よりも、ミレーのような、ありのままの人間の姿を描いた、自然主義的な絵が好きです。庶民のひたむきに生きる絵の方が、生身の人間らしさが出ていて、心を打たれるものがあると思う。今更、私が解説するまでもないですが、印象に残った作品をいくつか載せようと思う。 ミレー「晩鐘」1857~59年畑で働く若い農夫が、聖母マリアに祈りを捧げるように促す鐘の音を聞いて、仕事の手を休めて、神の恵みに感謝の祈りを捧げている場面を描いた作品。農民だったミレーの祖母が、モデルらしい…恐らく、労働もきついし、生活も決して楽じゃないと思うんですよ。でも、日々の生活に感謝をして謙虚に生きる姿がいいな~と思いました。欲望にかられた人よりも、外見は貧しい農民でも、自分に与えられた環境に感謝して、祈ることのできる人間って、つつましやかで、上品だな~と思う。 バスティアン=ルパージュ「眠りこけた小さな行商人」1882年この絵、ムリリョの「乞食の少年」に似てる!と思って、図録の解説を読んだら、同じスペイン出身なので、やはりムリリョの影響を受けてるらしいです。人気の高いテーマらしい・・・恐らく、当時のスペインは、こういった貧しい少年が町にいたんでしょうね。でも、ムリリョの「乞食の少年」よりも、この少年は、なんだか幸せそう(^^)眠りの中で、束の間の幸せを味わっているような表情に見えます。犬だけが、友達なのかなぁ…フランダースの犬を思い出してしまいました。 ペレーズ「レモン売りの少年」1885年「眠りこけた小さな行商人」を描いたルパージュの影響を受けたと思われる、ペレーズの作品。こんな、思いつめた目でレモン差し出されると、思わず、買ってあげたくなっちゃいます(~_~;) ジュリアン・デュプレ「牛乳を運ぶ女」フランス北部のピカルディ地方を描いた作品らしい。ミレーとは趣が異なり、過酷で静かな農民生活というよりも、むしろ、印象派のような、牧歌的な明るさを感じますね。空は薄曇りだけど、女の人が、生き生きと働いてる感じが伝わってくる。この絵を、見てると牛乳飲みたくなった(^^)それにしても、人が多かった~休日に美術館なんか行くべきじゃありませんね(~_~;)帰りに、母のおごりで、お寿司を食べて、ぶらぶらデパート巡りをして帰宅。楽しかったけど、疲れました・・・

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