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『マリエ』 千早茜さん
マリエ [ 千早 茜 ] 内容紹介(「BOOK」データベースより) コロナ禍下、40歳を前に離婚した桐原まりえは、新たな生き方を模索し始める。直木賞作家が初めて、等身大の主人公で「今」を描く。「これから恋愛できるわね」、年かさのかっこいいマキさんはそう言うが、まりえはすべて自分の自由にできる生活が一番大事でそれを危うくする欲望に呑み込まれたくはない。でも、なにか不安で、なにか取りこぼしている気がする・・・。そんな折、些細なきっかけと少しの興味から、まりえは結婚相談所に登録する。そこで見聞きする世界は、思いもよらないものだった。切実な「現実」や結婚に対する価値観を次々と突きつけられ、年下の恋人とのあいだでも揺れながら、まりえは考え続ける。 千早さんが書く物語の登場人物って、どこか潔癖な雰囲気の人が多いですね(私はその凛とした感じを格好良いと思うので、ネガティブな感想ではないです)。あと、著者自身にも似ている気がする。今回の「まりえ」は特にそう感じました。 自由恋愛と婚活、どちらにも良い所と悪い所があるけれど、結局は「自分が何を求めているか」によるんじゃないのかな(恋愛の熱や情なのか、現実的な何かなのか)。根底にあるものを無視して型に嵌めようとしても、幸せにはなれない気がする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.02.07 13:29:19
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