クレオパトラの夢

～ナナと奈々…。同い年、同じ名前の女の子が上京中偶然出会い同居することに。パンクバンドのボーカルとして成功したいナナと、恋人を追いかけてきた奈々。タイプの違う二人の生き方を描く矢沢あいの超人気マンガの映画化。～

　原作を読んでいないので、話がどんどん進んでいくのがちょっと大変でした。とはいえテンポがよいかというとそれはまた別問題で、サイドストーリーの章司と幸子のエピソードは｢なんでそんなに時間割いてるんじゃ｣くらい長く感じましたし。それだけ奈々の苦悩が強調されているのかもしれませんが、そのぶんナナのほうの掘り下げが足りない感じもしました。

　あ、でもレンとナナの別れのシーンはすごくよかった。あやうく号泣。どれだけナナがレンを好きなのかが伝わってきました。レンの覚悟の表情もGOOD。そういえばレンとナナのお風呂シーンも雰囲気があっていい感じでしたよね。

　ナナやトラネス（登場するカリスマバンド）の音楽シーンは相当良かったです。テーブルのうえにのっかって即興で歌を歌うナナのシーンは必見。２つのライブシーンも気に入りました！　レンのライブを見つめるナナに思わず涙ぐんでしまったし。

　レイラ（トラネスのボーカル）のバラードは良かったですー。思わずCD買いたくなりました。あれは洋楽のカバーだったらしいですね。レイラ歌巧かった～。オーディションらしいですよ。すごい！

　2人の女の子(20歳だけど）の性格が違っていてそこが興味深い。意外に一途なのは…。今どきの女の子を描いていて、たまにはこういうのも悪くないです。一度観てみることをオススメします。

　※原作がまだ進行中のマンガなので、最後は｢えっ？｣てな終わり方になってますが、そこは大目に見てください。