2018/08/02(木)22:59
【鈴鹿8耐】YAMAHA 4連覇に吉川監督の苦渋の決断アリ
2018第41回鈴鹿8耐は史上初同じチームの四連覇で幕を閉じた。それも二連覇 マイケル・ファン・デル・マーク、三連覇 アレックス・ローズ、そして四連覇 中須賀克行。
ただ決勝 中須賀選手は走らずだった・・・・・
吉川和多留監督は前日のフリー走行で転倒した”彼を走らせない”大英断に踏み切った。
確かに転倒後、再送した中須賀選手のタイムは見るべきものがなく、セクター1がベストから3秒落ちまでしか上がらず、この状態で通常スティントを走るのは無理と判断した。
中須賀選手本人からも「転倒した後に一度走行しましたが、自分のパフォーマンスを出せる状態ではなかったです。状況に応じて自分も走りたいとチームに言っていましたが、(乗るか乗らないかを)早めに決めておかないと2人にも迷惑がかかるので、チームに最終決断をしてもらいました」と出ていたため、また土曜日には翌日決勝の前半は天候が安定しないだろうという予想もあり、走らせない決定をした。
中須賀出走せずの話は、土曜夜のうちにロウズ/ファンデルマークに伝えられた。
もしかの状態が起きることも考えられたが、WSBKの二人に預けることになった。そしてここでマシンに対し、ほんのわずかな変更を加える。
写真で一目瞭然、身長差。これが何に響くかというと ライディングポジションに影響する。中須賀選手が欠場することで、中須賀選手のポジションから微妙に伸ばし、セッティングに影響でない位置までシート位置を調整し、二人のライディングがより、乗りやすくなれば、安定できるだろうとの目論見による。
実際二人のレース後のインタビューは”マシンが乗り易かった”と言っている。
アレックス・ロウズ「すばらしいバイクだよ。ナカスガは決勝を走らなかったけど、今日の勝利は彼のおかげだ。オーバーテイクしやすいバイクだったからとても助かったし、乗り心地もよかった」「今日は天気がころころ変わったけれど、僕は運良く安定した天候で走った。マイケル(・ファン・デル・マーク)は大変だったと思う。すばらしい仕事をしたし、感謝している。僕は3回目、チームにとっては4回目の優勝だ。来年も鈴鹿に来たいし、これからもこの記録が続いてほしいと思ってるよ」
マイケル・ファン・デル・マーク「本当にタフなレースだった。ナカスガサンがケガをしてしまい、決勝はふたりだけになるとわかった瞬間からドキドキした。スタートライダーが僕になると決まったときもストレスを感じたよ。でもやるしかないから頑張った」「僕のスティントではいつもセーフティカーが入ったりして長くてきつかったけれど、それを乗り越えられてホッとしてる。最後までいいギャップを保ててよかった。いろいろなことがあったけれど、チームは最初の戦略を変えずにいてくれたから、安心して戦うことができた。乗り易かったバイクだったよ。優勝できてうれしい。来年も同じメンバーで5連覇したいよ!」
2019は あのMotoGP#46が出ると今シーズンの初めに言ったこともあり、実際に乗ることになれば、もう1台のファクトリーマシンが要ることになる。ということは、次シーズンにYAMAHA日本ファクトリーのエントリーがあるのだろうか?
2018の鈴鹿8耐上位10台は無条件で出場できる。