1244044 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

言語学を超えて(ソシュール記号学の新解釈)

言語学を超えて(ソシュール記号学の新解釈)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Free Space

《自己紹介》
佐藤直幹(さとうなおみき)と申します。令和二年で満54歳になります。丙午です。現在、フランスのパリ近郊在住で、翻訳を中心に仕事をしています。
nsato75@yahoo.fr

記憶による自己同一性進化論という、テーマに取り組んでいます。言語の本質を追い求めているうちに、人間とは何か、認知とは何か、生命とは何か、太陽系とは何か、時空間とは何か、物質とは何かという問いが生まれ、これらの根底に流れているが「記憶」という概念だと気がつきました。

ただ。ここでいう「記憶」の概念は、端的に言うと私の造語で、我々の知っている「記憶」をカバーしてますが、全く新しい概念で「すべての存在を生み出し、支え、進化させる」ものです。

記憶による自己同一性進化論は、今の科学の枠組みとは全く違うものになりますが、今の人類の知識を、新しい枠組みで捉え直すというプロセスと考えれば、矛盾は無いと思います。一言で言うと「科学のパラダイムシフト」を起こしたい訳です。

今は、ソシュールの記号学を「記憶による自己同一性進化論」という枠の中で再構築することを課題としています。ソシュールの「一般言語学講義」を再読しながら、記号学を新たなレベルに引き上げることを目標としています。


日本の大学では経済学を専攻しました。卒業後、金属素材メーカーに就職しましたが4年後の1995年に退職、直後にフランスに渡航し、言語学の勉強を始め今に至ります。一応フランスで修士と同等の免状(DEA)を取得していますが、博士論文は途中で断念しました。

高校三年のときにアメリカのイリノイ州に1年間のホームステイ留学、大学3年に上がる前に韓国に一年間、語学留学していました。最近は大分忘れましたが、フランス手話もフランスで勉強し、私の言語理論の重要な支えになっています。

始めはフランス語で発信しようと思いましたが、フランス語の語彙の概念を借用しながら、日本語で書く事にしました。あまりネガティブなコメントにはおつきあい出来ないと思いますが、興味があれば読者の方々と色々とディスカッション出来ればと思います。

「日本人の為のフランス語自習室」というブログもあります。最近は更新していませんが、フランス語に興味の有る方は是非どうぞ。
http://francais75.exblog.jp/

趣味は折紙ですが,最近は半分プロとしてやっています。
折紙のバラが専門です。ここに作品を発表しています。ミクシーでは、もっと多くの作品を公開しています。ハンドルネームは「Mikki」
http://pliagedepapier.com/gallery/index.php?cat=11645

2015年8月に、「バラの折り紙 ROSE」という本が出版されました。
http://www.amazon.co.jp/バラの折り紙-1枚の紙から作る-佐藤直幹/dp/452905466

2018年1月27日に「美しいバラの折り紙」という本が出版されます。
https://www.amazon.co.jp/%E7%BE%8E%E3%81%97%E3%81%84%E3%83%90%E3%83%A9%E3%81%AE%E6%8A%98%E3%82%8A%E7%B4%99-%E4%BD%90%E8%97%A4%E7%9B%B4%E5%B9%B9/dp/4529057674/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1516427564&sr=1-1&keywords=%E4%BD%90%E8%97%A4%E7%9B%B4%E5%B9%B9

2019年9月24日にアメリカのTuttle社から「美しいバラの折り紙」の英語版「Naomiki Sato's Origami Roses, create lifelike roses and other blossoms」が出版されます。
https://www.tuttlepublishing.com/other/naomiki-satos-origami-roses


Copyright (C) 2009-2023 Naomiki Sato All Rights Reserved

Profile

CLG2009

CLG2009

Category

Calendar

Keyword Search

▼キーワード検索

Rakuten Card

Favorite Blog

まだ登録されていません

Comments

CLG2009@ Re[1]:無関心。。。(03/24) ななみさんへ コメントありがとうござい…
ななみ@ Re:無関心。。。(03/24) 3月6日のコメントのご返事ありがとうござ…
ななみ@ Re:西洋とインドの「consiousness」の研究の永遠の限界。。。(03/06) 2月28日のコメントのご返事ありがとうござ…
CLG2009@ Re:意識について考えるのに有利な言語はあると思います(02/28) ななみさんへ コメントありがとうござい…

Freepage List

Headline News

2014.05.21
XML
カテゴリ:記憶の進化
一般的には「言語はコミュニケーションの道具」という定義が通っているが、これに対して今までずっと疑問を持ってきた。それがやっと最近になって「記憶の進化」というキーワードを使うことで解決した。

動物レベルのコミュニケーションは「個体同士による相互認知行動」といえる。これに対して人間レべルのコミュニケーションは、動物レベルのコミュニケーションをベースにしながら「記憶を進化させ伝える」ことと定義できる。

これを端的に説明している例がある。パリで十年程前、京都大学の霊長類研究所の松澤先生の講義を受けたことがあるのだが、その時のアフリカのチンパンジーのナッツ割の技術が、チンパンジーのグループの中でどのように伝わるのかを興味深く聞いた。

まずナッツ割の技術だが、これはそれほど簡単ではない。ナッツはかなり硬いから、石を使って割ることになるのだが、地面の上に置いて石でたたいてもナッツは割れない。まず土台になる大きめ石を見つけて、その上にナッツを置いてから別の石を使って上からたたく。先生はこの作業を「入れ子構造をもった作業」と説明していた。つまり、複数の行為を組み合わせることでナッツ割という技術が成立するのである。

人間は記憶の伝達を「教える」ことで実践しているが、野生チンパンジーのあるグループに見られるこの行動は、親から子供へと伝承されているのは確かなのだが、観察結果から意図的に教えられているわけではないと結論づけられていた。一言で言うと、親は子供に技術を教えない。子供は見よう見まねで習得するのだ。

例えば、チンパンジーの群れではメスが別のグループに移動するのだが、大人になってからグループに来たメスの個体はこの技術を使えない。つまり、生育期のある時期にグループ内で他の個体がナッツ割をするのを見て、自分でもやってみる期間がないと習得されない。この時期を逃してしまうと、後から学ぼうとして不可能だというのだ。

野生チンパンジーの歴史の中で、きっと一個体がこの技術を「発明」したのだろう。チンパンジーという種自体には、こういう能力はあるのだ。しかし、この技術は、若い個体の一方的な模倣という方法で伝承されてきた。つまり、若い個体が、経験を積んだ個体の行動を「認知」することで学習していくのである。ここには「記憶としての技術の伝達」はない。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2014.05.21 07:28:15
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.