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カテゴリ:個体性理論
離散化によって起こる「二極化」そして「座標化」、さらに座標化によって生まれる「個」と「全」に関しての考察を続けたいと思う。
現在の私の知識と考察力では、原始の揺らぎの離散化による太陽系誕生から、現在までの記憶の進化のアウトラインを描く事しか出来ないが、離散化による「二極化」と「座標化」については言語を生んだ離散化でより具体的に見て行きたいと思う。これは最近投稿した「離散性科学」の続きになる。 「シーニュ」を生む離散化の下地になったのが、ワーキングメモリーが「揺らぎ」になると考える。ワーキングメモリーは、いくつもの記憶の端々が、連続して点滅していくイメージで捉えられるかもしれない。生まれては消えて行く記憶の「揺らぎの海」に「離散化」が起きることになる。 ワーキングメモリーは「コンテクスト」を映し出すが、このコンテストには、知覚記憶、運動記憶、感情全てがごちゃ混ぜになっている。ここに離散化が起きると、コンテクストの二極化が起き、それぞれの記憶の「差」が定着することになる。これはコンテクストの「シニフィアン/シニフィエ」への二層化、そしてそれぞれの層の座標が一致した所で「シーニュ」が生まれる。 人類の歴史の中では、間違いなく視覚記憶を使う「手話」が先に登場したはずである。これは視覚記憶の「座標化」が既に行われているからである。この座標化には2つのディメンションが存在する。これは手話のシーニュの場となる人間の視野にある。まずは、背景としての物理的世界である。物質が固定した形で存在し、重力により上下が保証され、光が投射されることで、物理的な差が存続する状態が保証される。そこにシーニュを構成する人間の体が入る。人間の体は、前後、左右、上下の3方向の軸を基に出来ており、関節は皆同じ様に動き、目鼻口は全て顔の上に生物学的な法則によって配置されている。人間の個であれば、この相似性が存在し、これが身体の座標化につながる。 チンパンジーなどを使った実験では、しばしば手話を使ってコミュニケーションをしているが、、、 続く。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.07.21 08:41:39
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