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2016.03.07
カテゴリ：アイデンティティー
一般的には、言語の役割はというと「コミュニケーション」のためという返事が返ってくるだろう。
私はこれに反発する意味も込めてこのブログを書いているのだが、言語の本当の役割は「個人と言語集団の記憶（アイデンティティー）の構築」ということになる。 ここで記憶というと言語民族によってとり方が変わってくる。日本人の場合は、記憶というのは史実をできるだけ忠実に覚えていてそれを伝えることになるが、世界の標準（特に支那と朝鮮）では、史実とは関係なく、自分たちに有利なように捏造した歴史を教え、それを全ての人間（外国人へのプロパガンダもあり）が信じることによって「集団の記憶」としている。 人類の歴史はせいぜい何千年のスケールである。しかし、誰一人として人類の歴史を最初から見ている証人はいない。前に起きたことは、誰かが書き記したものを「聞きづてに」伝えたり、当時使っていたものが出土したりすることによって「推測」することしかできない。 アマゾンのピダハン族は、自分が知っていることと、自分が知っている人が知っていることしか存在していると考えない。つまり、彼らの「歴史」は刻まれない。口承の伝説もない。ピダハンに「人類（民族）誕生秘話」みたいなものがないというのもうなづける。そんな昔のこと、当時の人は全て死んでしまっているのに確かめようがないということである。彼らは同時に、イエス・キリストの存在も否定する。彼に実際に会った人は何処にも生き残っていないからという理由からである。 つまり、誰も実際に見たことがないのだから、嘘を吹聴しても誰もそれを否定することはできないということになる。支那や朝鮮が、自国の歴史を政権が変わる度に書き換えるのはこういうことである。歴史とは事実を記したものという日本人の感覚は彼らには通用しない。 しかし、嘘の記憶に基づくアイデンティティーは、必ず崩壊する。支那の易姓革命は正にこれである。新しい王朝の誕生とともに、前の王朝を完全否定し、新しい王朝を正当化する嘘をつくのである。こうなると支那人のアイデンティティーというのは、４０００年とか５０００年とか大きいことを言ってはいるが、常に嘘に嘘を重ねるという伝統でしかないということになる。 個人と集団の記憶（アイデンティティー）を持つということは、人類全体の記憶の進化に参加するということである。２１世紀は、嘘にまみれた支那王朝が自らのアイデンティティーの脆さに自滅する世紀であると私は予測する。なぜなら、真の進化は事実を事実として受け止めることからしか起きないからである。自己同一性が成立するためには、前のことをきちんと覚えている必要があるのだが、これを嘘で固めてしまうと自己同一性自体が成立しなくなるのである。 ヨーロッパで科学が発達したのは、彼らの自己同一性の賜である。日本も、それと同じ流れを汲む文明を持っている。日本は地理的には東洋に位置するが、東洋とは支那文明のことであり、日本は独自の文明を持つ国であると言える。 日本の持つ特異性が今後、大いに注目されるようになると私は確信している。それを理論的に説明使用とするのが記憶言語学である。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
Last updated
2016.03.07 08:08:24
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