久しぶりに面白いビデオを見つけた。
タイトルは「現実とは何か」で、著者は、デーヴィッド・イーグルマンである。
イーグルマン氏のサイト
http://www.eagleman.com/
彼のドキュメンタリー動画
https://www.youtube.com/watch?v=BvPu2kYstcg
人間の知覚を通して、現実が何かを追求する姿勢は非常に面白いと思ったのだが、ここでも動物の認知と人間の認知プラス言語活動に関する考察が全くない。
「記憶」という単語は、この動画の最後に少し出てくるだけであるが、これには続きがあるので、それを全て見た上でまたコメントしたいと思う。
ただ、彼はやはり「脳」にこだわる。私はとりあえず、器官としての「脳」抜きで理論を構築しようとしている点がかなり違う。それは、「記憶」の捉えからが全く違うからだ。
私の場合、記憶というのは(ともちゃんさん流に言うと「宇宙記憶」)、我々人間の意志とは全く別の次元で働いているという前提に立っている。我々は、宇宙記憶がコンパクトな形になった「記号」を意識の中に飼うことで、言語を使い、アイデンティティーを進化させ、共有していると考える。
私は宇宙記憶は生命だとは思わない。どちらかというと、エネルギー源である。とすると記憶というのは、エネルギーが形になったものだろうか。しかし、まだエネルギーだとも断言したくはない。「進化する存在」とでもしておこうか。
この人は、TEDでも2015年に講演をしているのだが、そこで面白いものを紹介していた。耳が聴こえない人に、音の刺激を肌に伝えるチョッキを着せて、聞いた言葉を認識する実験で、成功している(彼のサイトに動画あり)。これが、将来実用化されれば、人工内耳を装着する必要がなくなることになる。聾者にとっては朗報だろうが、人工内耳を開発している会社にとっては、大打撃である。それなら、その会社が、この聴覚代替機を作ればいいと思うがどうだろうか。
一応DVDもアマゾンで注文した。その前に、ユーチューブで残りを見てしまうと思うが。