「知るということ」に関してネット検索をしているうちに、渡辺慧という物理学者がヒットした。フランスの哲学者のベルグソンにも師事していたとのことだ。
その中で
面白い記述を見つけた。
「一方、エントロピー概念の情報理論への応用可能性に早くから着目した渡辺は、1969年の『Knowing and guessing(知識と推測)』において、人間の知的活動の基本要素である「知ること」と「推測すること」を数理的・定量的手段を用いて分析・再構成し、「認識学(epistemometrics)」を提唱する。また、1985年の『Pattern recognition(
パターン認識)』では、知覚を中心とする人間の認識過程を機械と比較し、人間のパターン認識はエントロピー最小化原理に基づく情報の圧縮であることを明らかにする。2つの与件を区別する有限個の述語が与えられたとき、その2つの与件に共通する述語の数は与件の選び方によらず一定であることから、すべての事物は同等の類似性を有することを証明した「みにくいアヒルの子の定理(Theorem of the ugly duckling)」は、述語の重要性を決定するのは人間の
価値体系であることを示した点で重要である。 」
まだ著作を読んでいないので何とも言えないのだが、最後の「述語の重要性を決定するのは人間の価値体系」であるというこ記述が目に留まった。
とりあえず、3冊ほどアマゾンで中古本を注文した。来年の2月に日本に帰る時に持ってこようと思う。