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言語のメカニズムが、認知、生命、そして物質の誕生と同じであることは、このブログでも何度か書いているが、今、その意味を再考している。
様々な科学者やスピリチュアル系の人たちが使う「意識」というものが、これと関係があるというのは今までも漠然と思っていたのだが、それをもっと具体的に分解して説明できないかと思ったことにある。 きっかけは、イタリア人化学者の Corrado Malanga 氏のインタビューの動画をネットで見たことだ。これは、イタリア語なのだが、イタリア語で字幕が付いているので、聞いて分からなかった部分は、字幕で確認できる。まだ、全部の字幕を読んだわけではないのだが、聞いただけでも意識について面白いことを言っているというのはわかった。 私は、言語からスタートして、人間への進化の道筋を逆に辿ることで、「記憶」の進化の過程で幾つかの大きなイベントがあることが分かった。物質、或いは太陽系という時空間は言うまでもないが、物質から生命という認知主体が生まれたことも、その一つである。 しかも、これは二重のイベントになっていて、物質から生命への進化が、新たな認知の進化の出発点になっており、新たなレベルでの記憶の進化が始まる。この記憶の進化は、種の進化と認知の進化という2つの進化が並行して進行していく。 そして、人間が生まれたことにより、新たな記憶の進化のレベルに到達する。ここには、人間の価値観の進化と共に、人間の言語活動によって生み出される科学技術や知識の発展という進化が起きている。 最初の記憶の進化のイベントの時に、時間が生まれていることは疑いようがない。では、その後に起きたイベントでは、どのような形で新しい時間が生まれたのだろうか。 先ず、人間の誕生と時間の関係であるが、認知主体が個体の記憶を言語によって時系列上に展開すること、そして自分の記憶を自らの意思で喚起することが可能になったこと、そして記号となった記憶の欠片同士を融合させることによって、新しい記号、つまり概念や発見をすることができるようになっている。一言でいえば、人間は言語によって時間を紡ぐことを知ったのである。 ただ、中間にある、生命と認知に関しては、まだどうも実態がつかめない。今、これを再考中であるというのが、より正確である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
イタリアの Corrado Malanga 氏のインタビューの動画をみてみました。
残念ながら、イタリア語はさっぱりわからないので、内容も全くわからず、途中で諦めましたが・・・・ やっぱり、外国語のできる方は羨ましいです、日本だけで日本人の公演や書籍などだけ勉強していても限界があるので・・・ (2019.11.28 19:52:02)
みゅうさんへ
私はこういう話題はフランス語とか英語とかでも結構接しているのですが、やはりイタリア語字幕があるのには助かってます。 結構、曖昧な理由で始めたイタリア語の独学ですが、結構方向性が見えてきたかもしれません。 やはり、ローマ帝国の末裔(?)の言葉です。イタリア半島で生まれた、文化や芸術、そして科学技術は侮れません。フランスでは最近ダヴィンチが再注目されています。 イタリア語ってラテン語からの派生と言ってますが、私は違うと思っています。ラテン語から語彙等で大きな影響を受けてはいますが、別のイタリア半島土着の言語が、イタリア半島の政治的統一によって人工的に作られたと言ってもいいでしょう。 現代イタリア語の母体は、首都ローマではなくてフィレンツェの方言を標準語として制定したものです。日本では、山の手の東京方言をNHKが標準語として採用したとのことですが、御所のある京都の言葉でなかったのは、面白い共通点かもしれません。 そうするとラテン語を作った人達はどうやって言葉を作ったというと、まだ私はラテン語をしっかり勉強していないから、何とも言えない状況です。 日本語も歴代支那王朝の言葉に大きな影響を受けていますが、元々違う言語でした。でも、その漢字文化を温存していたのは日本ですし、そのおかげで明治時代に西洋的な概念を訳する(漢字を当てる)ことで漢字圏に日本人が作った漢字語が広がりました。 フランス人がラテン語やギリシャ語から新しい科学的概念を示す単語を作って、それが世界に広まったのと似ています。その拡大の最大の功労者は、フランス語から語彙をそっくりいただいた英語ですが。 このインタビューですが、インタビューしている人も私が前から注目している人です。アナウンサーで声がいいだけでなく、いろんな事に興味を持って活動しているようです。 まだ、全部じっくり見ていないのですが、楽しく解読しています。 (2019.11.29 03:01:10) |