宇宙の5つの起源の謎。。。。
本棚を見回していたら、前に買ってあった「l'Enigme des origines : l'univers, la vie et l'homme (諸起源の謎:宇宙、生命、人類)」という本が目に入った。宇宙、生命、人類の起源を、一つの流れとしてとらえているのが気に入って買ってみたが、全部は読んでいなかった。少し読み返してみて、この3つの起源を関連づけて考えているようであるが、その根拠に関しては何も無く、3つを並べただけでありきたりの説明に終止しているようだった。宇宙の進化と言う形で、ビッグバンから言葉を話す人類の誕生までのプロセスを考え始めたとき、始めはこの本の様に3つだったが、次第に3つだけでなく、もっと多くの起源が「同じ離散性化プロセス」で生じているのではないのかと考える様になった。今、候補に挙がっているのは以下の通りである。1。ビッグバン、宇宙の起源2。太陽系の誕生と、地球の誕生3。生命の誕生、遺伝子の誕生4。認知の誕生、知性の誕生5。人類の誕生、言語の誕生、意識の誕生、科学の誕生、等々私のとっている方法論であるが、音声言語でのコミュタシオン(換入)というオペレーションで観察される「離散性化構造」を他の起源に関しても観察しようというモノである。例えば、「か(蚊)」と「が(蛾)」のように、子音が違うことで「日本語という言語システムに属する2つの違う記号」として扱われる。同じシステムに属しているが、並べて比較すると違いが観察される場合、離散性化構造を見る事ができる。ビッグバンと遺伝子に関しては、この構造が少しずつ見え始めて来ている。太陽系に関しては、原子と似た構造(原子核の周りを電子がまわっている様に、太陽の周りを惑星がまわっている)を持っている事が手がかりになるかもしれない。しかし、認知の誕生の場合、どうもまだ見えて来ていない。多分これを解決しない事には、私の記憶科学の個体性理論を主張する事が難しいだろう。今、ふと思ったのだが、認知の誕生は、種の誕生と密接に関わっている。同じ遺伝子構造を持った個体が、お互いを認識する事で種の存続が保障される。しかし問題は、外界からの物理的な刺激を、知覚刺激として脳内に内在化し、それと同じ知覚刺激を認識する事で外界を知る、同じ種システムに属する他の個体を認識するというプロセスに、どのような離散性化構造が見られるのかという事である。でも悲観はしていない。一番大事なのは、正しい疑問を持つ事である。正しい疑問には必ず正しい解答がある。今までも、このような疑問と解答の連続であった。自分が宇宙の真理(最終的な解答)を得られるとは思わないが、自分は少なくともその方向に向かっているのだと言う自信はある。今のところ賛同者は微々たるものだが、コツコツ頑張ろうと思う。