言語学を超えて（ソシュール記号学の新解釈）

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• 数学と言語学の違い。。。

  数学は、ノーベル賞にはないカテゴリーだが、世界的に名を知られたフィールズ賞があり、しかも懸賞金付きの問題もある。これに比べて言語学には賞金付きの賞など無いし、言語の謎を解いても、誰も褒めてくれそうもない。あまりに当たり前過ぎて、言語の謎の解明に誰も価値を見出さない様である。尊敬する言語学者として私が筆頭に挙げるのは、勿論ソシュールであるが、私が、言語学者として絶対に認めないと決めているのがチョムスキーである。Web of Stories - Life Stories of Remarkable People： Marvin Minsky - Chomsky's theories of language were irrelevant (83/151)チョムスキーを偉大な言語学者と呼ぶ人もいるが、私は人工知能の父と言われるミンスキー博士と同じ意見である。チョムスキーが生成文法を掲げて言語学界に登場した事で、言語学は文字通り「文法学」になってしまった。彼は既に、言語学者としての活動はしていないが、その影響力は今でも世界中に残っており、言語学の正しい進歩を妨げている。彼の文法学を排除するのが、私のライフワークの一つである。

  2024.04.23

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• 量子力学の「波動関数の収縮」と「離散分裂（再）融合更新循環サイクル」。。。

  量子力学の「波動関数の収縮」について、考え始めている。私が提唱する「離散分裂（再）融合更新循環サイクル」とシンクロする可能性があるからで、この考察は、離散化のベースとなる混沌が波動によって成立していると気が付いた事から始まった。正しい疑問は、正しい答えを絶対に導いてくれる。

  2024.04.23

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• 「意識」とは何か。。。

  今、クオリアの起源について考えているのだが、「Consciousness」の研究が、生物認知的な時空間上に形成される知覚的なクオリアと言語意味的な時空間に形成される人間の自己意識とを分離することなく「知覚的、且つ主観的な意識」という定義をデフォルトとしているのが、一番の問題だと改めて思った。Closer To Truth：Ned Block - Does Human Consciousness Have Special Purpose?「Human Consciousness」に目的があるかどうかの問いを考える前に、人間の意識がどうやって生まれたのかを辿る必要がある。宇宙の誕生と同時に始まった「自己同一性の進化」が、全部で三段階の「混沌からの離散化」を経て、人間の自己意識が誕生したと私は考えている。「Panpsychism（汎心論）」を主張する人達も、「Human Consciousness」をデフォルトの意識としてしまっている点に問題がある。私が考えるに、物質の中にあるのは人間の自己意識まで進化したものではなく、自己同一性の進化の第一段階で生まれた自己存在である。IMAGINE イマジン大学：【AI】人工知能の現在を日本はどこまでわかってる？脳科学者・茂木健一郎が講義！私が、人間が人工知能に負けないと思うのは、宇宙の始まりである自己同一性の進化の過程において、知能というのは全部で三つある離散化の段階のうちの二番目の段階で生まれたものであり、これに対して人間は、三番目の離散化が実現した事によって生まれたからである。宇宙を誕生させ維持し進化させていく自己同一性の進化は、無数の同じテンプレートを持つ波動が蓄積する事で生まれた混沌の中で、自分の存在を知りたいと思って「最初の意識」が発動した事で始まったが、それは、自分が存在した事を知っている筈、だからこそ自分の存在を知りたいと思ったのである。私が今、結構困っているのは、自己同一性の進化の主体が何であるのかという事である。私が考えているのは、勿論「意識」であるのだが、それをどういう形の意識にするかである。プロト意識は使いたくないし、宇宙意識も多分、既に使い古されている。でも、単なる意識とするわけにもいかない。今、候補に挙がっているのが「最初の意識」。これによって、自己同一性の進化が始まり、その進化の軌跡を記録する記憶が同時に生まれた。我々に観察できるのは、記憶という離散的な形を持ったものでしかないので、記憶を通して、最初の意識の発動で始まった意識の進化に思いをはせるしかない。

  2024.04.23

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• クオリアの誕生と、地球の重力。。。

  物質が物理化学的な時空間を通して発信している波動が混沌を形成し、それが生物認知的な時空間に入る時、この混沌から「離散化」が起きてクオリアが確立されるとして、この場合の離散化とは具体的に何であるのか。生命が発生したのが地球上であるとすると、地球の重力が関係している可能性がある。生物認知的な時空間の代表的な特徴は、そのベースとなった物理化学的な時空間上に拡散された物質同士の境界線を確立した「自己存在」が進化して誕生した「自己意志」であり、これが「認知主体の誕生」に繋がった。「自己意志」は次の「混沌からの離散化」により、人間の「自己意識」に進化する。私が一番よく知っている「混沌からの離散化」は、認知的な記憶の蓄積が形成する混沌から、時間軸を持った記憶子（ソシュールの記号に相当）が生まれた過程である。この場合の認知的な記憶は、物理的刺激の知覚から反応行動、フィードバックの知覚と言う一連の過程をテンプレートとして持っている。認知的な記憶は、自分から発動する事が出来ない。このフラストレーションが他の認知的な記憶と一緒になって混沌を形成するが、認知的な記憶には自己意志が組み込まれている。個体によって外界の刺激が知覚されると、相似している認知的な記憶が喚起され、自己意志により反応行動として帰結する。

  2024.04.22

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• 孤高の人。。。

  今、私がしている思考実験を理解出来る人が多分いないと言う事は、少し寂しい事だが、それで良いのだと思う。数学者が数式を考えだす様に、誰にでも分かる何かを示す事が重要であり、それに至るまでの道筋は、私だけが分かっていれば問題はないのだから。私の今のテーマは、クオリアの謎である。言語の謎の解明は既に出来たので、次は、生物認知的な時空間の解明に着手した訳だが、何処まで行けるかは分からない。でも、最近、少しずつ謎解きに繋がるきっかけが見えて来たので、割と仕方なく思考実験をしていると言う感じである。理由は簡単、多分、寿命が縮む位に頭を酷使するからである。今後、多分、誰とも議論出来ないまま、自分だけの思考実験を続ける事になるのだと思う。私の思考実験は、それ程、ユニークで、多分、誰にも真似出来ないから。しかし、誰か私の思考実験に共感できる人が出て来るかもしれないと言う淡い期待がまだ、自分の中にある。私には、孤高の人が似合っているのかもしれない。

  2024.04.22

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• クオリアとは、物理化学的な時空間をテンプレートとした塗り絵である。。。

  また、寝ていた間ずっと夢の中でクオリアの事を考えていた。そして、一つの結論が出た。先ず、視覚に関して言うと、我々の脳は自分の周りの物質に対して「塗り絵」をしているのだと言う事。物質同士が出し合っている波動が作る混沌が脳によって離散化される事で目の前の物質の色が決まって行く。視覚の場合、物理化学的な時空間が「混沌からの離散化される塗り絵のテンプレート」になっているので分かりやすいが問題は聴覚。でも実は既に、これと似た事の考察を私は実践している。それは「記憶子（記号）の特定の知覚運動チャンネルへの特化」で生まれた手話と音声言語に関する考察である。視覚身振りチャンネルに特化して生まれた手話の場合、手話をする人の、生物学的に既に分節され、一定方向に可動可能な身体がテンプレートとなるが、新しい言語意味的な時空間の中心となる時間軸が確立されると、身体の動きの軌跡を切り取った認知的な記憶の単位の前後関係を決める二極性が生まれる。視覚身振りチャンネルに特化した手話の記憶子（記号）は、この様な構図を持ち、この様な過程を経て、初めて成立する。手話に於いて「認知的な記憶の単位に生じる二極性」を実現する入れ子構造を「記憶子の離散性」と私は呼ぶ。これは、ソシュールの「記号の恣意性」に代わる新しい概念である。これに対して、聴覚発声チャンネルに特化して生まれた音声言語の場合、手話の様に「既に分節された身体」の様なテンプレートが無い。この役割を担うのが、音声言語の形を決める音韻体系なのだが、聴覚的なクオリアの確立を含めて考えると、ここで「混沌からの離散化」が二重に起きている事になる。聴覚に於けるクオリアの確立過程でも、視覚と同様に「一種の塗り絵」がなされていると考えよう。視覚と大きく異なる点は、視覚が物理化学的な時空間をテンプレートとしている為、塗り絵の上で個体の裁量に於いて認知単位を決められるのに対して、聴覚の塗り絵は、質と量の両方とも連続している事。物理化学的な時空間上に展開する波動が離散化される事によって、先ず物理的な時間軸に平行して連続的に展開する聴覚的なクオリアが確立される。これが更に離散化される事で我々は音韻体系を構成する音素（日本語ではモーラ）を始めて獲得するのだが、ここで活躍するのが「記憶子の離散性」である。聴覚的なクオリアは量と質の両方とも連続しているが、認知システム上では、それを認知単位に区切ったものに対して反応行動を起こす。しかし、その認知的な単位の中身はあくまでも連続的、つまり波動である点が重要で、この波動の蓄積が生成する混沌から離散化によって音韻体系が確立する事になる。認知システムに於ける知覚による認知的な記憶喚起であるが、人間以外の認知主体は能動的に記憶喚起をする事が出来ず、相似した記憶が自動的に喚起される。この自動喚起は、認知主体の「自己意志」が発動される為の認知システムの最初の一歩であるが、ここで、自動喚起と逆行する記憶喚起が起こる。認知主体は生きて行く上で様々な経験を重ね、認知的な記憶を蓄積して行くが、その記憶は、自分だけの意志では発動、つまり記憶喚起出来ない。認知的な記憶の蓄積が混沌を作り、記憶達のフラストレーションが最高潮に達した時、離散化が起き、記憶（意識）の自己同一性の進化が新しい段階を迎える。認知システムの自動的な現在から過去の記憶の自動喚起に呼応する形で、過去から現在の記憶の喚起が起こるが、この時間軸上に全く逆方向のベクトルを持った二つの記憶には物理的な時間差がある。これら二つの記憶が融合して一つの記憶に更新される時、この時間差から前後を決める時間軸が誕生する。これが、離散性を持つ「記憶子」を生んだ「混沌からの離散化」過程であり、この裏で働く動的メカニズムが「離散分裂（再）融合更新循環サイクル」である。これが宇宙の摂理であると私は考えている。ちょっと息切れしてきたので、少し休もうと思う。

  2024.04.22

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• 同時進行の三枚のジグソーパズル。。。

  今、ふと思ったのだが、私は三枚のジグソーパズルを一度にしている。一枚目は、物理化学的な時空間、二枚目は、生物認知的な時空間、三枚目は、言語意味的な時空間である。　実はこれは、私が言語の研究を始めた、かなり最初の頃から予想していたのだが、まさか自分で実践するとは思わなかった。ソシュールの「言語には差異しか無い」と言う命題の実践を始めて、もう30年近くなるが、このメソッドは本当に機能する。我々の自己同一性は、概念と言う檻の中に閉じ込められている。そこから抜け出す方法を私は見つけた。全ての概念は、互いの差異によって確立されている。これを利用する。と言うか、研究の対象である特定の概念と関係性のある全ての概念を自分の思考の為の時空間状に散りばめる。これで、概念の檻が少し緩む。そして、二つの差異から離れ、三つの入れ子構造を探す事で、概念同士に新しい関係性が生まれる。私は、こうやって全ては離散的に繋がっている事を知った。私は、この思考メソッドを「離散主義」と命名したが、これは、現在の科学活動で唯一、公式に認められている「還元主義」にとって代わる新しい思考メソッドになると私は見ているが、これを、他人に教える事が可能かどうか分からない。少なくとも私には無理だと思う。人間の思考を超えているから。少し前に、ともちゃんさんに指摘されたのだが、私の脳は、多分、何処かが壊れていると思う。だから、誰にも出来ない様な発想が出来るのだろうと思う。でも、ここまで来るのに30年かかった。よく頑張ったなと思う。でも、まだまだ先はある。頑張ろう。

  2024.04.21

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• 重力の速度。。。

  Rupert Sheldrake：The Speed of Gravity: Sheldrake-Vernon Dialogue 84昨日からSheldrake 氏の、この動画を見ているのだが、重力の速度は、光の速度以上というか、速度として測れないと言うか、同時に起きる。知覚は、物理的な振動によって伝わるが、テレパシーは時空間を越える。重力は、最初に生まれた「（再）融合更新力」である。では重力が進化して次に生まれた「生物認知的な時空間に於ける「再）融合更新力」は何なのか。その前にこの時空間を生むきっかけとなる離散分裂の過程がどうやって起きたのかを考えよう。いや、その前に何が混沌を形成したのかを知る必要がある。物質同士の「波動による物理的なコンタクト」。この宇宙に生命が生まれる前、物理化学的な時空間には拡散された無数の蠢く物質が、互いに発する波動に溢れる世界の中で、自分自身の意志を発揮できずにフラストレーションを感じていた筈である。きっと、それが、離散分裂を波動するきっかけになったと思うが、その為には混沌が熟する必要もある。振り出しに戻ろう。この宇宙のベースとなる物理化学的な時空間を生んだ始まりの意識が何を求めていたのかを思い出そう。それは、自分を知りたいと言う思い。でも、それは一人ではやって来ない。そうして発動したのが、自己同一性の進化であり、自己存在と言う物理化学的な境界線が誕生した。

  2024.04.21

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• クオリアの誕生とミノフスキー粒子の戦闘濃度散布。。。

  クオリアの誕生に関して少し整理してみよう。物理化学的な時空間には、そのベースとなる波動状の意識が形成する混沌から「始まりの意識」が発動した事によって生まれた「物質と言う進化する自己同一性」が拡散している。一瞬、ガンダムの「ミノフスキー粒子の戦闘濃度散布」を思い出してしまった。この「混沌を形成する波動状の意識」とは何なのだろう。意識と言うのは、一種のエネルギー体の様なもの？使いたくはないが「プロト意識」なのか？何故、この用語を使いたくはないのかだが、西洋での「Consciousness」は、本当は「自己意識」であり、意識が進化して辿り着いたものだから。ミノフスキー粒子の存在により、モビルスーツ戦の必要性が生まれ、ガンダムの世界に一種の現実感を与えている。モビルスーツの一騎打ちは、通常、視界を通して行われるのだが、それを超えて威力を発揮するのが、ニュータイプの一種のテレパシー。二人の間の空間の隔たりを超えて分かりあえる。

  2024.04.21

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• Paul Matt Sutter 氏の動画と「離散分裂（再）融合更新循環サイクル」の共通点。。。

  Dr. Paul M. Sutter：Will Emergent Gravity Rewrite Physics?Paul Matt Sutter 氏の動画と私が考える宇宙を創造するメカニズム「離散分裂（再）融合更新循環サイクル」には共通点がある。後半部分の「融合更新」という過程が「重力」に該当すると私は考えるが、そうすると、先ず「離散分裂」した事によって重力が創発したとも言える。離散分裂が発動した事によって重力が二時的に創発したとしても、最初の離散分裂が発動した理由は私には「混沌からの離散化」としか考えられない。ここまで来ると「宇宙の摂理」としか考えられないが、混沌を満たしている「宇宙意識」が自分だけの自己同一性を求めて発動したのが始まりだとしたら。「意識」には波と粒の両方の形があるとしたらどうだろうか。波が粒になる、つまり「混沌から離散化が起きる」と、自己同一性の進化、つまり「意識の進化」が始まる。この進化における第二段階の離散化でクオリアが確立するのだが、知覚というのは散らばった意識を集める役割をしているとしたら。聴覚や視覚の源となる物理的な振動や光は、波動であるが、物質の自己同一性がある事によって、物理的な空間を超えて伝達が可能になるのだとしたら。これらの振動が混沌を創り出していて、それを知覚という離散化のプロセスが、音や光に変換しているとしたら。物質から自己同一性を維持できる生命が生まれたのが一つ。そして、同時に物質の間で空間を超えて伝達される波動が作る混沌を離散化して生まれる知覚が、もう一つ。この二つを結びつけるのが自己意志。意識の進化は三段階だが、実は二層であると考えたらどうだろうか。いや、基本は三層であるが、分け方が変わってくる。物理的な時空間上に、化学的な時空間がうまれ、後者が進化して生物的な時空間を生む。生物的な時空間上に、認知的な時空間が生まれ、後者が進化して言語的な時空間を生む。言語的な時空間上に、意味的な時空間が生まれ、後者の進化が進行中。これを、簡単に図示すると以下の様になる。物理的な時空間化学的な時空間＞生物的な時空間　　　　　　　　認知的な時空間＞言語的な時空間　　　　　　　　　　　　　　　　意味的な時空間この図式で「混沌からの離散化」を再考する必要が出てきた。クオリアだけが例外ではない筈。ソシュールの記号学は、これに関して、どう対処できるのだろうか。先ず、私はもう「記号」は使わず、「記憶子」と呼ぶ。それは、言語の意味をめぐって二層の価値体系を形成する。この場合の意味とは、人間の自己同一性の事である。同じ構図の事がクオリアの確立でも起きているとしたら。言語の記憶子（所謂、記号）に対応するものが、生物の遺伝子だとすると、遺伝子情報が認知を可能にしている事になる。認知には、物質間でやり取りされる波動によって作られる混沌から離散化によって確立される知覚と、物体としての生物が自分で動く為の自己意志の二つの柱がある。いや、認知的な時空間の確立だけではない、生物的な時空間の確立が同時に起きている。 言語意味的な時空間の確立の際は、ソシュールの記号から発想をえた記憶子という二層の価値体系という形でわりと単純化した表現可能だが、実はその裏には、もっと複雑な構造が隠れている可能性がある。いや、生物認知的な時空間の構図が、実はもっと単純なものだったのかもしれない。これが「自己意志」を生むためのものだとしたら。その為の、二層の価値体系はどのように生まれるのか。ソシュールが生きていたら、真っ先に相談してみたいと思うが、彼は二層の価値体系には至っていなかった。

  2024.04.21

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• 意識は、混沌の中に初めからいた。。。

  人間の自己意識のベースとなっている認知主体が持っているクオリアがどうやって生まれたのか、この疑問に答えるきっかけが分かった。宇宙を生んだ意識は、それを生んだ混沌の中に始めからいた。と言うより、意識自体が、混沌を形成していたと考えてた方が分かりやすいと思う。認知主体である生命は、自分を知りたいと思った「とある意識」によって生まれた宇宙によって宇宙全体に散らばった意識を使って自己同一性の進化を継続する為に生まれた。クオリアとは宇宙に散らばった意識をドラゴンボールの元気玉の様に集めて自分を知りたいと言う欲求を進化させる為に生まれた。これがオカルトやスピリチュアルを通さずに、宇宙意識と一緒になれる最初のきっかけになるかもしれない。私は只単に、この宇宙を、自分の思考だけで理解したいと思っているだけであるが、自分の思考の道具である言語の本質を理解しているので全く迷いは無い。後は、循環サイクルを繰り返すだけ。

  2024.04.21

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• 存在と記憶。。。

  Closer To Truth：Martin Rees - Why Is There Anything At All?CloserToTruth の「何故、何もないのか」というテーマのインタビュー動画。この人は、今後の科学の進歩について非常に悲観的であるが、それは私にもよくわかる。西洋科学と西洋哲学が、絶対に超えられない壁の前に立っているのが私には見えるからだ。その原因は、言語のメカニズムを解明するを、自分たちの仕事であると認識していない事にある。言語のメカニズムを理解していないのに、我々は誰もが言語を使えるし、言語を使って思考したり、更には科学する事ができる。自分達の思考ツールの仕組みを知れば、科学の概念が根本から変わる。何故、言語のメカニズムを理解すると科学自体の概念が変わるのかだが、認知システムが離散化して言語を使う人間が生まれた過程と同じものが、宇宙空間とそれを満たす物体と認知主体である生命が生まれた時に働いているからである。それが「離散分裂（再）融合更新循環サイクル」である。この「離散分裂（再）融合更新循環サイクル」というのは、意識の進化の動的なメカニズムであり、その進化の軌跡を記録するものが「記憶」である。我々が普通、存在と呼んでいるものは全て記憶であるが、記憶という形にならないものも存在する。

  2024.04.21

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• クオリア。。。

  日本語と神道の話は少し置いておいて、現在の意識の研究に於ける最大の問題点だと私が思うのは、一般的に「Consciousness」と言う場合、知覚によって形成される認知システムの一部のクオリアと私は私だと言う主観的な感覚が、全く分離されていない事である。私は、人間の主観的な意識（自己意識）は、始めの意識が進化して誕生したと考えている。では、始めの意識とは何かと言うと、ビッグバンを生み出したものである。私は、宇宙のベースとなる物理化学的な時空間は、混沌からの離散化と言う過程を通して誕生したと考えている。混沌は、波動と言う連続的な性質を持つものが蓄積する事で生まれるが、混沌は我々が考える存在ではない。何故なら、時間の流れに抗って存在出来るものではないから。混沌の中で「自分が何者かを知りたいと言う意識」が発動し、自己同一性の進化が始まった。これがビッグバンに繋がるのだが、自己同一性の進化の第一段階は「自己存在の確立」である。物質を構成する原子の自己同一性は、電荷の数による離散的な差異によって確立される。この段階の意識は、人間の自己意識の様な知性を持つものではなく、自分の存在を確立する為に他者との境界線を生み出す事から、意識の進化を始まった。「始めの意識」が自分の存在を知る為に行ったのが自分自身の離散的な分裂である。これは一種のクローンで、他者を作る為に、先ず自分の分身を作ったのである。クローンと言う事は其々の間に共通点があるが、時間空間上には別々なものとして存在する。この時空間は、離散分裂によって誕生した。離散的に分裂して生まれた分身同士が、互いの共通点を互いに引き合う力として、再び出会う事になると、分身同士が融合して、その自己同一性が更新されるのだが、この循環サイクルが意識の進化のメカニズムであり、意識の進化の軌跡は記憶と言う自己同一性を維持する媒体によって記録される。今、改めて考えたら、私は、三段階の「混沌からの離散化」と言う循環サイクルを平行して比較する事で研究を進めているので、物理化学的／生物認知的／言語意味的な三層の時空間を、其々独立した形で説明しようとすると、他の時空間の考察で補完した部分の説明に根拠が無いように見えてしまう。例えば離散化というのは、先ず言語意味的な時空間の研究から導き出し後から量子力学の物理化学的な時空間にも当てはまる事を知ったが、混沌と言う用語は物理化学的な発想ではなく宗教的な発想である。諸星大二郎の「無面目」は中国の古典を脚色したものだが、これにもインスピレーションを受けた。「混沌」には、私は最初、漠然としたイメージしか無かった。離散的な自己同一性を持つ記憶が維持されない環境ではあると言う理解から出発した。この頃から、記憶と言うのは「動的な存在」であると言う理解をし始め、その後、記憶とは、意識の進化の軌跡を刻んで行くものと言う結論に辿り着いた。三つの離散的な時空間と、それ以外の分野の知識を総合する事で、全ての時空間に共通するテンプレートが見えてくる。例えば自己同一性と言うのは、心理学分野の用語だと思うが、私自身、複数の言語を習得した事によって、自分自身のアイデンティティーが大きく影響を受けた事で採用した用語である。今の私の理解は、記憶とは、自分を知りたいと思う意識の誕生によって発動した自己同一性の進化の軌跡を刻んで行く媒体であり、記憶は、この宇宙のあらゆる存在（物質、生命、言語）を動的に維持している循環サイクルであると言う事であるが、多分これは今後、考察を重ねる度に変更が入ると思う。最初の「混沌からの離散化」によって「自己存在」が確立した。これは、物質同士の互いに引き合う力と反発する力によって物質間の境界線を確立する。この段階では意識の自己同一性の進化は、物理化学的な時空間の確立に留まっているが、その後に「自己意志」が核となる認知システムが誕生する。「自己意志」は、物理化学的な時空間で生じた混沌から新しい離散化が起きて、生物学的な自己同一性の維持を自ら確立した生命の誕生と同時に生まれた。これと言語の記憶子（一般的には記号）の二層の価値体系と比較してみる。認知システムと言うのは、離散化によって生まれたプロセスが基本。と言うか、この場合のプロセスとは、決まった順番に起きる一連のアクションの事であり、この行動の連鎖過程が、そもそも離散的なのだと言える。つまり、物事の順番に価値があると言う訳で、生物認知的な時空間上では、遺伝子がプロテインを生成する過程と認知システムの知能と言う形で実現する。生物認知的な時空間と言語意味的な時空間が全く同じ「混沌からの離散化の循環サイクル」に司られているとするならば、ソシュールが記号の説明に使ったシニフィアン／シニフィエに対応するものがある筈である。只、私は記号を記憶子と再命名し、記憶子は、二層の独立した価値体系であると定義した。生物認知的な時空間に於いて、記憶子のシニフィアンに相当するものは、多分、4種類の塩基配列によって出来ている遺伝子であるが、この配列には時間軸があるのだろうか。すると、記憶子のシニフィエに当たるものは、一体、何になるのだろうか。最終的に発動するのは、知能になるのだろう。私が、認知的な記憶としているのは、自己意志が原動力になって発動する認知的な行動、つまり知能と言う問題解決の為の一連の過程を全て網羅したものである。自己意志は、「離散分裂（再）融合更新循環サイクル」に於いて、物質同士が再び引き合う力である重力が進化して生まれたと考えている。自己意志が発動して知覚に対応する反応行動が取られると言っても、物理化学的な時空間をベースにして生まれた生物認知的な時空間に於いて、どの様な働きを持っているのだろうか。この離散的な時空間の時間軸を作っていると考えよう。そして多分、それは物理的な時間軸に逆行している筈である。物理的な時間の流れに抗う事によって生物認知的な時空間の時間軸が生まれると言っても全く過去に遡る訳ではなく、記憶子の誕生の際と同様に何らかの記憶の喚起が二方向性に同時に起こり、そこに知能の基本となる連鎖過程の方向性を決める二極性が生まれる。問題は、どんな記憶喚起なのかと言う事。ここで記憶喚起を出して来た理由は、この宇宙は全て記憶と言う動的な存在によって維持されており、記憶は意識の進化つまり自己同一性の進化の軌跡を刻みながら生成されているから。自己同一性は、自分を離散的に分裂し、生まれた分身同士を融合して更新すると言う循環サイクルで動的に実現される。自己同一性（アイデンティティー）は常に更新される事で変化／進化しているが、この進化する自己同一性が記憶の正体である。生物認知的な時空間に於ける進化と言うと、勿論、ダーウィンが命名した種の進化であるが、進化のメカニズムは突然変異と自然淘汰以外にも別のものがあると私は考えている。生命体と言うのは、物質と違って、外界の物質との境界線を持ち、周りの物質や物理的な事象に直接影響を受けないと言う条件付きだが、生物としての独自の自己同一性を維持する事が出来る。高等な生物になると、種に遺伝子情報から個体発生と言うプロセスを通って成長し、一つの大人の個体になる。個体の身体の生物学的な維持は、新陳代謝と言う、外界からエネルギーを取り込み、内部で発生した不用なものを排出する事によってなされるが、その前に、生命の内部と外界と言う二極性がどうやって誕生したのかを考察する必要がある。これは多分、外界を検知する知覚の発生と直接関係ある。生命の認知システムの知覚が生まれる為は。外界の物理的な刺激を内在化すると言う過程が先ずある。一旦、内在化された、つまり記憶された外界の物理的な刺激に再び出会う時、知覚刺激は。記憶された物理的な刺激が喚起される為の閾値を越えると知覚として発動し、クオリアが形成される。生物認知的な時空間にクオリアが形成されるのだと思うが問題はどうやってである。クオリアの確立と言うのは、空気の振動の有無ではなくて、それを音として認識する事、或いは、単なる光の有無ではなくて、光の持つ色の幅広いレンジを認識すると言う事である。私はクオリアは脳内には無いと思う。ここで「Panpsychism」的な発想が出てくる。宇宙が最初の意識の発動によって始まったのであれば、宇宙全体が、この最初の意識で満たされている筈。しかし、そこから意識の進化の次の段階に進むには、条件が厳しくなって、宇宙の何処にでもと言う訳には行かなくなる。生命は今の所、地球だけ。意識の進化は、物質で構成されている生命の内部と生命の外部の間の物質的な空間に展開する二極性を確立したが、多分これが生物認知的な時空間を誕生させたきっかけになったと思う。物理化学的な時空間から生物認知的な時空間が生まれた「混沌からの離散化」は。具体的にどの様な形で起きたのか。もとい、生命の内部と外部という物理化学的な時空間に展開する二極性は第二の「混沌からの離散化」がもたらした単なる結果である可能性もある。生物認知的な時空間とは、一体どうやったら定義出来るのだろうか。これが非常に難しいのは、生命活動と認知活動を一つに統合する必要があるからである。私も一時期、生命と認知の誕生は、生命が先で、認知が後であると考えた事があるが、今は、二つが同時に誕生したと考える方が論理的であると考えている。どんな生命にも、最低限の知能があると言う事が、その理由であるが、今の所、確信は無い。いや、物理化学的な時空間の論理から外れて、生物認知的な時空間で、自己同一性を保つ事が出来た時点で、知能以上の何かを獲得しているのかもしれない。自己同一性の進化は、意識の進化でもある。先ず、自分と他者との境界線を「自己存在」によって確立し、他者に対して働きかけるための「自己意志」が生まれ、それが更に進化して「自己意識」になった。この図式の上で、クオリアも生まれている。宇宙に散らばった意識が集中して生まれた。意識と記憶の関係を、もう少し掘り下げてみる必要がある。意識は、宇宙を生むベースとなった最初の混沌からずっと変わらない。ただ、記憶という自己同一性は確かに進化している。最初に「自分を知りたいと思った」意識は、無数にいたのか。「Panpsychism（汎心論）」の問題は、最初の意識が進化して辿り着いた人間の自己意識を「Consciousness」とデフォルトで定義している事である。また、意識が進化するという発想が無いため、意識の進化の軌跡を刻む三層の離散的な時空間が見えない。これこそ、西洋哲学の限界だと思う。

  2024.04.20

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• 神道は東洋思想とは認められていない。。。

  Closer To Truth：Andrew Loke - The Nature of the Human Person東洋思想というと、往々にして、インドや中国の思想を指すのだが、日本思想は範疇に入っていない。これは、日本の神道には教義が無いからだと思う。私は、自分の言語の研究には、日本思想と日本語に大いに助けられたと思う。でも、これは一般的に認められていない。日本語の特徴は、三つの人称の文法的な区別が無い点で、例えば、一人称や二人称で非常に多くの呼称がある。これは、中国語や朝鮮語には見られない。日本語の文法的な人称は三人称だけであると私は見ている。会話の中で誰が誰の事を話しているかは人称の区別によらなず、別の要素で判断される。この日本語の特徴は、話者が誰にでもなれると言う事に繋がる。日本語話者にとってのは相手との距離感は、他の言語の話者と根本的に違うのだと思う。「全ての事象に神が宿る」と言う発想は、これから生まれたものであろうし、逆に、日本の神道は、日本語無くしては生まれなかったと思う。

  2024.04.20

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• 言語の真のメカニズムは、共有できるか。。。

  21世紀を迎えた人類だが、言語のメカニズムに関しては、私を除いて、全く無知であると言うのは、本当に悲しい。でも、言語のメカニズムの理解に至る迄の道筋を示すのが私の役目だと思う。今までずっと自分だけで思考実験をして来たので、それを共有できる形でまとめられればと思う。私は、必ず事実を集める事からスタートする。そして、我々が無意識に持っている常識を、一つ一つ剥がしていく作業である。思考によるリバースエンジニアリングと言うのは、説明が難しい。しかも、これにプラスして、インスピレーションもあるので、なおさらである。ジグソーパズルのピースが、突然見つかる感じ。ふと、連想する様に出て来る。似たような思考回路を持っている人に会って、議論してみたい。

  2024.04.17

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• 言語は人類が発明した無数の道具の一つか。。。

  Geo Origin【ジオ・オリジン】 ：人類が初めて言語を手にした時この動画の冒頭部で、人類が何時、どの様に言語を手に入れたとのかとあるが、人類が言語を獲得した事によって、人類の個体としてのヒトから、個体の記憶を操作出来る人間に変換されたという視点は全く無い。つまり「言語は人類が発明した無数の道具の一つである」と言う見地に立っている。言語は確かに「意思疎通の道具」であるが、言語が誕生或いは発明される前に、人類の個体であるヒトに一体何が起きたのかを知る必要がある。ヒトと言う個体の認知的な記憶の蓄積によって生成された混沌から離散化が発動し、ヒトの自己同一性の進化が始まった事が言語誕生に繋がったと私は提唱する。

  2024.04.17

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• 親和性とミニマルペア。。。

  Rupert Sheldrake ：Matter is Frozen Light: Sheldrake-Vernon Dialogue 86私が「離散分裂（再）融合更新循環サイクル」を考えた切っ掛けの一つに、化学で習った「親和性」があるのを思い出した。これで、何故、互いに引き合うのかの理由を考え始めた。そして、二つのものが互いに引き合う為には共通部分がある筈だと考えた訳だ。二つのものが互いに引き合う為には共通部分がある筈だと思い始めた時、音素を弁別する為のミニマルペアが持つ構造を思い出した。ミニマルペアを実現する二つの単語は、共通部分と相違部分が前後に並んでいる事によって成立しており、「同じだけど違う、違うけど同じ」という矛盾した関係がある。ミニマルペアを構成する二つの音声言語の単語は、どちらも同じ言語に属する記号であるとすると、この「同じだけど違う／違うけど同じ」と言う条件は、記号自体の持つ特徴であると私は考えたが、実はもう一つ重要な特徴がある。それは、時間軸に沿って前後の順番を確定する「記号の二極性」である。ミニマルペアと言うのは、聴覚的な記憶を喚起するのが基本であり、しかも二つの異なる記号を、ほぼ同時に記憶から喚起し、しかも、二つを物理的な時間軸に沿って、前後を鑑みて平行に並べると言う操作である。私の関心は、この「記号の二極性」は、どの様にして確立されるのかと言う事に注がれた。ここで私が気がついたのは、言語の記号は物理的な一方方向の時間の流れに逆行していると言う事。音声として発せられた発話を聴き取って特定の記号であると識別する為には、記号の二極性を検知する必要があるが、これは線状的、つまり一方的に流れる聴覚刺激を単純に受け取るだけでは不可能である。人間も動物と同じ認知主体であり、知覚刺激を一つの塊、つまり認知的な単位として、本来なら一方方向に流れていく聴覚刺激を「切り取る」事が出来るが、動物レベルの認知システムでは認知的な単位に二極性は存在しない筈。もし二極性が始めからあったら動物も記号を持って言語を使える筈である。では人類の個体であるヒトは、どうやって「記号の二極化」を獲得したのだろうかだが、動物レベルの認知的な単位が二極性を持つ為には、聴覚刺激の線状性を裏切って逆行する必要がある。これは量子力学に於ける「量子もつれ」の発生と完全に重なるのだが、理系の人でなくても。文系の頭で理解可能。一方通行の物理的な流れがベースにある時間軸を持つ聴覚刺激を、生命の持つ認知システムが反応行動を起こす為の認知的な単位として、聴覚刺激の物理的な流れのシーケンスの一部を切りとって認知的な単位とするのだが、この単位は生物認知的な時間軸に展開するものであり物理的な時間軸は介入しない。正直な所、これを理解出来る人は、多分、私しかいない。私は、極力、妄想しない事を、ずっと心がけてきた。私の発想の出発点は「音素の離散性」であり、これは言語学と音韻学をちょっとかじれば、誰でも直ぐに出会える概念である。私の理詰めの考察を理解出来る人がいたら弟子を取ろうと思う。私が実践しているのは「還元主義」に将来とって代わることになる「離散主義」である。これは、この宇宙の全てのものは。互いの関係性によって自己同一性を維持している、つまり存在していると言う視点に立っている。私を「離散主義」に導いてくれたのは、ソシュールの「言語には差異しか無い」と言う命題である。これにより、私は、ソシュールの記号の新解釈をし、記号を「記憶子」と定義する事にした。これは、混沌から離散化して生まれるものを「離散子」と定義した事による。量子は、離散子と定義される。

  2024.04.17

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• Rupert Sheldrake 氏の講演は、疑似科学か。。。

  James Dearden Bush ：Rupert Sheldrake - The Science Delusion BANNED TED TALKRupert Sheldrake 氏の存在は、前から知ってはいたが、彼の理論には賛同出来なかった。でも、まさか彼の TEDx の講演が TED 本部にはよってキャンセルされていたとは知らなかった。私は彼の、現在の科学が宗教の教義の様に信じられていると言う分析は、全てではないが正しいと思う。どうやら、Sheldrake 氏の TEDx の講演の内容がTED本部に「疑似科学」と言う判断されたのが原因らしい。私は彼の理論を網羅した訳ではないが、新しい幾つかの研究結果を彼なりに解釈しているだけで私の目には絵空事に映ってしまった。TEDの権威に関わると言う事なのだろうか。よくわからない。Sheldrake 氏の講演に出て来る「十個の科学のドグマ（教義）」に面白いのがある。それは、「記憶と心は脳の中にある」と言うもので、私は「記憶も心も脳科学では解明出来ない」と考えているので、この部分には大いに賛同出来る。でも、多分彼とは話が平行線を辿り、絶対に相容れない予感がする。実はも同じ事を、ロボマインドの田方さんとコメント欄で会話した時に、実際に感じた。アカデミアから離れ、私と同様に、自分なりの理論や手法を、既に開拓している人に、私の考えを説明しても、彼らが自分の思想から離れる可能性は低いと思う。私だって、そうはしないと思うからである。まあ、今は気楽に、自分だけの考察を続けようと思う。人生の一つの節目となる還暦迄には、未だ二年半ある。頑張ろう。

  2024.04.17

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• 「哲学は思想史」。。。

  昔、哲学の学生に「哲学は思想史だよ」と言われた事がある。当時は、まだ哲学という学問に対して社会的な価値を見ていたので、この一言は衝撃だった。哲学をする場合、古代ギリシャの哲学者アリストテレスとかプラトンから始める事になるが、そうすると「哲学は思想史」というのは十分理解可能だと思う。さっきの哲学の学生はフランス人だったが、フランスでは面白いことに「Philosophe（哲学者）」というのは、一つの職業である。ネットで、哲学のこんな定義を見つけた。「反省すること、哲学の原理に従って推論すること、物事の深い理由を追求すること、人間存在の意味を考えること。」多分、フランスでは、最後の「人間存在の意味を考えること」に大きな重要性が与えられていて、フランス社会において、誰かが代わりに考察をしてくれることが必要なのだろう。フランスには、世界的に有名な哲学者が多く存在するし、フランスだけでなく世界でも、そういうニーズがあるのだと思う。哲学の目的の一つの「人間存在の意味の考察」だが、言語の真のメカニズムである「離散分裂（再）融合更新循環サイクル」を理解する事で自ずと理解出来る。これはスイスの言語学者ソシュールが、記号学で明らかにしようとしたテーマでもある。人類の個体であるヒトは、言語によって「人間」になる。しかし、言語学者が言語の意味の考察を放棄してから久しい。言語学の考察が、意味抜きで成立して来たと言う事実は恐ろしいと思う。言語学者は、今後、言語の意味の解明に再び挑戦するのだろうか。それとも、それは「言語の哲学者」の仕事になるのだろうか。今のままでは、どちらも無理だと思う。

  2024.04.16

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• Philosophy of language（言語の哲学）。。。

  「Philosophy of biology」が「language」を扱っているのを知ってネットで探していたら「Philosophy of language」と言うのに出会した。「philosophy」と「language」の組み合わせは、私にはパロディーにしか見えないのだが、当事者の哲学者達は、きっと真剣だと思う。今は、かける言葉が無い。私は哲学と言うのは、人類が「言語の真のメカニズム」を科学的に解明する事が出来ないが故に、自分たちが理解出来ない、この世界の様々な疑問に答える為の「屁理屈」をこねくり回している学問であると思っている。だから哲学には流行があるし、どんどん変わっていく。哲学には第一、真実が無い。しかし、そういう疑問に答えようとする姿勢は評価できるし、議論を通して皆のコンセンサスを取ろうとする事は必要だと思う。しかし、これが、言語が「離散分裂（再）融合更新循環サイクル」という「混沌からの離散化という動的な循環メカニズム」によって生まれた事が理解できれば必要なくなる。この実現を目指して、私は日々、精進している。

  2024.04.16

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• Philosophy of biology（生物学の哲学）。。。

  Closer To Truth：Why Philosophy of Biology? | Episode 2301 | Closer To Truth最近 CloserToTruth で「Philosophy of biology」という学問がある事を知った。それで、この動画を視てみたのだが、人間の言語がこの分野に分類されている事を知って愕然とした。でも「Consciousness」が、主観的な意識と定義される理由が、これで分かった気がする。「生物学の哲学」の代表選手は「進化生物学」だと思うのだが、ウィキに目を通すと、扱っているものが非常に広く、どうやら、その中の一つに「言語」も入っている様である。これだけで私は「生物学の哲学」が信用できないものであると判断している。哲学的な考察をすればいいというものではない。生物学を哲学するというのは、少し前までは、物理学が哲学の主役であった事を鑑みると、当然の事なのかも知れないが、哲学というのは、元々、例えば言語のような「混沌からの離散化という過程」を理解していないがゆえに、その穴を埋めるために生まれた学問である。ただ、西洋では、哲学に関して非常に長い伝統があり、哲学をする事自体、非常に高く評価されている為に、ウィキが列挙している生物学の哲学の分野のリストを読むと、哲学という学問が暴走しているように私の目には映る。前の自分の投稿を読み返していて思ったのだが、「philosophy of biology」の分野の一つにあるのは「言語」であって「言語学」ではないのかもしれないと言う事。では一体、「生物学の哲学」で扱う「言語」と言うのは、何なのだろうかと思ってしまった。こちらの方に可能性があるかもしれない。少し、ネットで調べてみたのだが、生物学の哲学の「言語」研究で引っかかったものに、私の興味を引くものはなかった。今後も、何か面白そうなものがあれば、読んでみたいと思うが、あまり期待出来そうもないと思う。ぬか喜びだったかもしれない。一つ、はっきりとしたのは、言語学者も、生物学の哲学者も、言語の真のメカニズムを理解していないと言う事。だからこそ、私は自分の研究を続ける。

  2024.04.16

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• 言語を通した科学という知的活動。。。

  我々は、言語を通して対象を命名する事で科学という活動をしているが、これは、自分自身の自己同一性、別の言い方をすると自分の意味（存在理由）を対象に投影しているとも言える。この為、我々は常に自分の持っている常識で対象を見てしまう。量子力学が常軌を逸していると思うのは、これが理由。この宇宙は「波動しかない混沌の中で、離散的な自己同一性を求めて発動した意識」によって誕生したが、この「自己同一性の進化」は、物質科学的な宇宙、認知主体としての生命、言語を操る自己意識を持つ人間を生み出した三層の離散的な時空間が重なりあって、其々が密接に絡み合って活動している。「混沌からの離散化」という循環サイクルは、三層の離散的な時空間を形成するが、其々が「離散分裂（再）融合更新循環サイクル」という同じ動的メカニズムによって維持されているが、この離散化という過程は、我々が認知主体として認識しているこの世の常識とは別の常識を持って機能している。

  2024.04.16

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• 記憶言語学の方程式は可能か。。。

  量子力学では、例えば電子は波の性質と粒の性質の両方を持っていると考えられているが、これを記号学に当てはめてみると、認知的な記憶は波で、記号になると粒の性質を持つと言えると思う。量子力学が数学で解けるなら、記号学も数学で記述が可能かもしれない。量子力学と記号学の間には、もう一つ未知の学問がある。量子力学は、物理化学的な時空間に対応し、記号学は、言語意味的な時空間に対応するが、意識の進化の軌跡の歴史に重ねると、この二つの離散的な時空間の間には、生物認知的な時空間があり、これに対応する学問が未だ確立されていない。生物認知的な時空間に於いて、波動と粒子に相当するものが何であるかを、理解する事が、未だ名前の無い、この新しい学問の目的である。量子力学と記号学との関連性が、一般的に認められたら、意識の進化ので過程の一つの通過点として、生物認知的な時空間の存在が認識されるかもしれないが、ハードルは高い。生物認知的な時空間の存在を予言することは、ブラックホールの存在を予言する様なものだと思う。今は誰も信じていないが、いつかその存在を証明出来る瞬間が来る。

  2024.04.15

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• 「離散子」と「記憶子」の登場。。。

  私には数学の素養が全く無いので、量子力学の方程式を理解出来ないのだが、言語の記号の研究を通して、何故量子力学が我々の時間や空間の感覚とずれているのかは説明できる。量子が活動する時空間と我々人間が活動している時空間は。同じ動的なメカニズムで生成されているが次元が全く違う為である。量子と記号を成立させている動的メカニズムが、波動しか無い混沌の中で、あらゆる存在を支える自己同一性の進化が発動した事によって、混沌が離散化して、波動から粒子を誕生させる「離散分裂（再）融合更新循環サイクル」であるが、この「粒子」と言うのは語弊があるので「離散子」とでも呼ぼうか。粒子が何故、問題かと言うと我々人間は粒子に「量」と言う我々の言語活動に於ける具体的な認知対象を見てしまうからである。量子というのは定義からして「離散的なもの」であり、この段階で我々が普通に持っている「量」と言う概念とは相容れない。そして実は、言語の記号も離散的なのである。言語の記述に離散と言う概念が出て来るのは音素の離散性と言う形で、これは一般的に、二つの似た子音（例：清音と濁音のペア（日本語の「か」と「が」））がある時、実際に発音された発話の中では、これらの子音の間には中間的な子音は存在せ、必ずどちらかの子音として聴き取られると言う事である。今、ふと思ったのだが、これは子音の静音と濁音のペアに限らない。例えば、日本人が英語やフランス語の /v/ と /b/ や /r/ 時 /l/ の聴き取りが非常に苦手と言うのは、日本語話者の耳には、元の言語の音韻体系では存在する二つの子音の間に存在する離散的な関係を聴き取る事が出来ないからである。しかし私は音素の離散性は子音や母音単独で観察されるのではなく、子音と母音に関係に於いて発動するのが基本だと考え、それは日本語の仮名を観察するとよく分かる。「か」と言う仮名は日本語話者にとっては一人の単位であるが、音韻論に沿って分節すると /ka / と言う連鎖する二つの音素になる、私は子供の頃、多分「かな」を習いたての頃だと思うが、「か」を続けて発音すると、どうして最後には「あ」になってしまうのか、理解できなかった。今の私の理解では、日本語話者は「か」の中に、時間軸に沿って前後に二極化して分節する離散的な構造を認識しているからと言う事になる。私はここから、ソシュールが提唱した「記号の恣意性」に代わる「記号の離散性」と言う概念を導き出したのだが、実は、この概念は「音素は言語の最小単位である」と言う命題と矛盾する。この責任の一端は実は一般言語学の枠組みの中で記号と言う概念をを提唱したソシュール本人にあると私は考える。ソシュールは一般言語学を完成させていなかったのに後発の言語学者達が勝手に解釈してしまったのが原因である。私は記号の恣意性の解釈は、記号は二層の価値体系であって、其々の価値体系の特定の座標同士が引き寄せあって一致する所に特定の記号が確立されるが、価値体系は互いに独立している事。音韻体系の二大カテゴリーである子音と母音は、記号の離散性によって、互いに補完関係にある離散的な自己同一性が保証される事になるが、現在の音韻論や言語学全体では、この様な視点は存在しない。それは「音素が言語の最小単位である」と言う命題が言語学に留まらず幅広く信じられているから。「音素は言語の最小単位である」と言う命題が広く信じられているのには、幾つか理由が考えられる。その内で最大のものが、音声言語が言語学に於いて絶対的に優先される研究対象であると言う暗黙の了解である。これが記号の恣意性の間違った解釈を助長し、手語を言語学の範疇から追放しかけた。もう一つ学問に於ける実用性が関連するのだが言語学をする為には文字による記述が必須である事。元々西洋では既に存在する書記言語の文字を使って言語の記述が行われていたが音素を識別して音韻体系を確立する事で文字を持たない音声言語の記述も可能になり単位としての音素の有用性が認められた。文字の有無を問わず音声言語全般に於ける記述が可能になった言語学者の成功体験は、その後、音の無い視覚身振り言語である手話にも適用され「手話の音韻論」と言う分野を生む。一つの論理を突き詰めると、こう言う脱線が起きるが、このお陰で手話が言語であると言う認識が広がったのも事実である。量子のと記号の離散性、どちらも波動でしかない混沌からの離散化によって誕生した。ここで私が「混沌からの離散化」とするのは、一旦離散化して量子や記号が確立された後も、波動で出来ている混沌は、両者に共通する「離散分裂（再）融合更新循環サイクル」が発動する為のベースとなっているから。この場合「混沌は存在する」と言うと語弊がある。我々が存在であると認識しているのは、量子や記号など離散化する事により我々人間に観察出来る様になったものだけだからである。私はこの「宇宙のあらゆる存在を支えるの媒体となるもの」を「記憶と言う進化する自己同一性」であると考えている。誕生の時系列上に誕生したもう一つの「離散子」が量子と記号の間にある。それが遺伝子。これで「混沌からの離散化」と言う過程が三つ出揃った。其々の離散化過程では、離散的な時空間が確立され三つの時空間は三層に重なっているが、其々の時空間は独立して離散化循環サイクルを継続している。我々が量子の「行動」を観察していて不思議に思ってしまうのは、自分自身の「主観的な意識」の中で量子が活動していると見做してしまうから。例えば、光年と言うのは、光の進む速度で移動しても何年もかかると言う事だが、これは我々が物理的に移動する経験を投影しているから出て来る発想である。言語学で有名な命題の一つに「音素の線状性」と言うのがあり「音素は時間軸上に一つずつ順番に並ぶ」とされているが、記号の離散性に照らして考えると、全く別の解釈が可能になる。音素を弁別（識別の前段階）する為の基本的な記憶操作がミニマルペアであり、この場合、音節が最小単位となる。つまり、ミニマルペアを実践する段階では音素は未だ最小単位ではない事になる。また、母音を核とする音節への分節以外にも、複数の音節にまたがる強弱や抑揚のアクセントや一つの音節上で実現される声調などがあり、これらも重要な言語の形を形成し、特定の単語の意味を識別する為には必須である。特定の音声言語に於いて一つのミニマルペアが成立するには二つの単語の意味が確実に認識されている必要がある。音節による分節に加えてアクセントや声調なども単語の意味の理解には必須であり音韻体系を構成する基本要素として認識されるべきであるが音韻体系の最小単位と認定されたのは音素だけ。音素が整然と一列に並ぶと言っても、その順番を決める為に不可欠な他の音韻学的な要素が全て剥奪された所に音素の線状性が成立していると言うのが私の解釈で、これは音素は言語の最小単位であると言う命題を言語学者が物理学の絶対法則の様に受け入れてしまった為に発生した音素の誤った解釈である。音節による分節と言うのは時間軸上に順番に並んでおり、音節の線状性は成立するが、音節の内訳である子音と母音の存在を支える前後関係は、音節が前後に二極化される事によって初めて実現される。この二極化と言うのは物理的及び生物的な過去から現在を結ぶ時間軸に逆行する事によって実現される。つまり生物認知的な時空間に於いて、個体の認知的な経験を記録した認知的な記憶が蓄積する事によって混沌が作り出される。認知的な記憶は一つ一つは違うが、其々が他と違う事を保証しているのは、自己意志の発動を中心として知覚から反応行動、そしてフィードバックで構成されるアナログ的な構造。この混沌から離散化が起きると言語の記号が生まれる。この記号と言う用語は仏語の「signe」の日本語訳であるが、記憶の「記」が使われている点で、こちらの方が現実を反映していると思う。それにソシュールの記号とは定義がかなり違うので新しい用語を作る必要があるだろう。記憶子はどうか？昔、言語に於いて単位の代わりとなる「差異によってのみ自己同一性を確立するもの」の概念を記述するのに「差位」と言う造語をした事がある。差位を今後、使えるか分からないが、記号の代わりに認知的な記憶の蓄積が作る混沌から離散化の循環サイクルによって生まれる離散子を記憶子と命名しよう。離散子は、量子と遺伝子と記憶子を纏める上位概念。混沌を構成するもの同士の間の波動の差位がベースとなって「離散分裂（再）融合更新循環サイクル」が発動すると離散子が確立されるが、これは恒常的に働く循環サイクルによって、その存在（自己同一性）が維持され、更新されながら進化して行く。我々が観察している宇宙では、この「混沌からの離散化」が既に三度起きており、その度に新しい離散的な時空間が形成された。一番最初の時空間の誕生が、所謂ビッグバンに該当するのだろうが、私は宇宙の活動は循環していると考えるので、それは宇宙全体の中では、単なる一つの始まりに過ぎない。少なくとも我々の住む太陽系の誕生はあった筈なので、太陽系の誕生をリトルバンと呼ぶことも可能。太陽系の地球と言う惑星の上で生命が誕生したが、これは、太陽系を支える物理化学的な時空間をベースにして形成された混沌から離散化の循環サイクルが発動し、生物認知的な時空間の誕生に繋がった。リトルバン後の二つ目の離散化の循環サイクルで生まれたのが、生命の身体と認知活動を記憶し進化させる遺伝子と言う離散子。私は遺伝子には突然変異と自然淘汰以外に、外界の物理化学的な記憶を内在化する別の進化のメカニズムが備わっていると考える。それを明らかにするのが「記憶遺伝子学」。「記憶遺伝子学」は細分化し過ぎているので「記憶生物認知学」としよう。すると量子力学は「記憶物理化学」で、その次に発動する離散化の循環サイクルを研究する学問は「記憶言語意味学」になる。これら全ての学問を総合して「記憶科学」と呼ぼうと私は思っている。これが私のライフワーク。記憶科学の構想は、初期段階で「進化する記憶」と言う概念を見つけ、宇宙（太陽系）の誕生、認知主体としての生命の誕生、そして言語を操る事で自己意識を確立し進化させる人間の誕生の裏に全て全く同じ動的メカニズム「離散分裂（再）融合更新循環サイクル」があると理解した時点で既に持っていた。今まで、自分独りで研究を続けられたのは、このヴィジョンを持っていたからだと思う。今から思うと、周りの賛同者は皆無に近かったし、「特に根拠のない自信」ではあったが、私は、これに人生をかける決断をした。四半世紀かけて、ようやく形になりかけているが、これより先は独りでは出来ない。でも、まだまだ独りでやらなければならない仕事と言うか思考実験が残っているので、もうしばらくは独りでコツコツと研究を進めたいと思う。私の特殊な思考実験を、他人と共有する事は多分、出来ないと思うので、少しでも具体的な形で、人に説明出来る様にしたいとは思っている。私の「クオリア」は、認知科学では、理論的に他人との共有は出来ないと言う事になっているが、私は、それを実現しようとずっと前から考えていた。それに認知科学の枠組みでは、言語もクオリアも、更に意識の問題も解決出来ないと考えたので、自分の心を実験台にする思考実験にかけたのである。認知科学は動物であれ人間であれ認知主体の心をブラックボックスとして扱い、その中を探る為の測定実験を考案する事で進歩する。私の提唱する記憶科学は我々が観察出来る三層構造を持っている記憶と言う混沌から離散化されて生まれた情報が、一種、主体となって進化する過程を研究する学問になる。私が脳科学では意識の問題を解決出来ないと考えるのは脳細胞間の電気的な信号と言う物理的な情報を集めて認知システムのクオリアとそれをベースに離散化して生まれた言語意味的な時空間に形成される人間の自己意識を説明しようとしているからで、離散的な次元の違いを全く考慮していないのは致命的。オーストラリアの哲学者のデーヴィッド・チャーマーズ氏が提唱した「意識のハードプロブレム」を、私が最初に知ったのは、数年前の事だが、これは「脳と意識の関係を探ると言う枠組み」である時点で、理論的に間違っていると今では理解できた。そして、現在の西洋の哲学で、「Consciousness」と言う概念を「人間の主観的な自己意識が現実と感じる総合的なクオリア」と定義する事が、意識の問題を解明出来ない最大の要因であるとの理解に至った。ネットで定期的に、新しい動画を探して視聴しているのだが、全てがこの視点で語られている。宇宙の誕生から現在迄の進化の歴史を理解するには、この宇宙が持っている離散的な時空間の三層構造を知る必要がある。三層の其々の時空間を説明するには、其々の時空間に対応する科学が必要で、量子力学は、その一つであるが、これでは十分ではなく、もう二つは未だ学問として成立さえしていない。二つ目は、遺伝子と生命の進化の関係を探る学問で、三つ目は、ソシュールの記号学を修正して新しい解釈をしたものである。これら三つの学問は密接に絡み合っている。離散化は、波動を持つものが蓄積した所に生じる混沌をベースにして発動するので、離散的な時空間同士の関係を理解するのが重要。全てが一つの大きな循環サイクルとなる為には、三番目の離散的な時空間である言語意味的な時空間が、新たな混沌の状態を作ると考えると自然である。ここで私の思想は、オカルトやスピリチュアルと交わる。我々の自己意識が、多分我々の死後に、何処かに集積し、そこで蓄積され新たな混沌を作る。その混沌が、別の新しい宇宙の誕生に繋がるのか、それとも我々の宇宙の中で、もう一つ、新しい太陽系を作るのか、それとも、今の宇宙が終わって、また新しく始まるのか、今の私には分からない。でも、今の内に、恐れずに、こう言う思考実験をしておこうと思っている。どちらにせよ、私の宇宙の歴史は混沌と言う自己同一性が維持出来ない状態から「自分を知りたいと言う意識」が発動した事が全ての始まりであって、オカルトやスピリチュアルに始めから足を突っ込んでいる。意識の進化の軌跡を刻むものが記憶であり、自己存在、自己意志、自己意識と進化してたのだ。今日は結構進んだ。それは、嬉しい。

  2024.04.15

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• 人生の意味。。。

  私は正統派のアカデミアと離れて、もう20年程経つ。元々日本では、言語学をやっていなかったので、日本でのアカデミア関連のコネは皆無であるし、フランスでも、状況は同じだが、自分の考えなり、自分独自の言語理論なりを、公的に発表しようと思っても、全く伝手が無いと言う現実に直面している。しかし、アカデミアと十分な距離を置くことで、思考に関する自由を手に入れたと言う事実はある。今、現在のアカデミアと私が持っている関係は、辛うじてYouTube の動画のみである。よくよく考えたら、最近、全く誰とも口頭で議論をしていない。ともちゃんさんとのメールのやり取り位である。私は岩明均先生の漫画「寄生獣」のミギーの様に、ここにある材料だけで考えてみたくなったから、宿主であるシンイチとの言語的なな接触を絶つと言う様な、究極の隠居生活ではない。ネットで知的な刺激を受けて、それに反応する事はあるが、ほぼ誰とも意見を交わす事なく、既に何年も経っている。自分が辿り着いた結論や理論は、自分では勿論、正しいと思ってはいるが、一部の人からの「いいね」が最近の自己肯定の拠り所になっている。アンチが出てくれば、それに対して反論する事も考えられるが、それらしいアンチも出て来ない。でも、一般にバズる事が重要ではない事も重々承知である。只、こう言う考察を続けることで、自分の理論、ともちゃんさんの命名だと「佐藤哲学」の持つ穴を埋める作業になっているのは確かである。自分では考えもしなかった概念間の関連性が明確になるのは嬉しい。しかし、将来的にそれらを、自分自身で纏った文章にして発表出来るかは全く分からない。「佐藤哲学」には明確な始まりと終わりが無い。何故なら、この宇宙の全ては循環する動的なサイクルによって生まれ、維持され、進化しているから。それでも何時かは、自分の宇宙理論を理路整然とした一つのストーリーとして語る必要が出て来ると思う。今は、その為の穴埋めをしている訳である。スイスの心理学者ピアジェの「対象の永続性」と言う概念を今になって初めて知ったのは結構ショックだったが、今後もこの様な「穴」は随所に出てくる可能性がある。これは私がアカデミアとの接触を絶っていた事が一つの原因であるが、研究成果を求められると言う立場にいないのは大きな利点である。時間の制約無しに自由に思考出来ると言うのは、学者にとっては最高のコンディションだと思うが、私は幸運な事に30年近くもそれを享受する事が出来た。しかも最近の20年は、特定のアカデミアに所属する事なく独自の思考実験を遂行出来た。只、それによって生じたアカデミアとの乖離は現実である。しかし私が探求しているテーマを鑑みると、アカデミアとの乖離は避けられない。私は、特に「Consciousness」の問題に関して、人歴史上、初めての新しい視点を提供しようとしているのである。メンデルの二の舞になりたくないが、私にはどうする事も出来ないので、只々、投稿を続けるだけである。個人的には、日本から「Consciousness」の問題解明の運動を起こしたいと考えている。それは、日本語話者である事が、私の理論「佐藤哲学」を理解する為の第一条件になると考えるからである。これが実現できたら、科学の新しいパラダイムシフトが必然的に起きる筈で、それが私の目的である。人工知能の研究は動物と人間の知能は連続性を持って推移しているとする考えに基づいているが、両者には離散的な乖離がある。波状の動きしか無い混沌と言う状態から自分を知りたいと思う意識が自己同一性を求めて他者との境界線を確立して自己存在を誕生させたビッグバンと同等の宇宙の誕生である。自己存在の確立は物理化学的の時空間の形成を意味するが、この時空間上で物質が自己同一性を進化させる事で次の段階として生物認知的な時空間を形成し、その際、物質が他の物資に影響されずに自律的に自己同一性を維持出来る生物的なメカニズムを確立すると同時に主体としての自己意志が生まれた。生物認知的な時空間の形成は、物理学に於ける量子力学に該当するが、現在、この離散的な時空間の存在を知っているのは私だけである。何故なら、生物的な自己同一性の維持と生物的な個体としての主体の誕生を可能にする自己意志の発動が同時に起こったと考えるのは非常に困難であるからである。私はこれを何年にも渡る思考実験、しかも言語が認知システムからどの様に進化して誕生したのかを思考的なリバースエンジニアリングによって解明したのだが、同じ思考ルートを他の人が辿る事ができるかは全く未知数。誰も理解出来ないかも知れないが、私が確立した離散的な三層構造から出発出来る。私以外の人間は、私が用意した宇宙の離散的な三層構造と言うおおまかな枠組みを、そのまま受け入れれば問題ない。理屈で分からなくてもいいから、先ず形式から入って、後から、本質を理解出来れば全く問題ない。実際、大半の科学知識は、そうやって伝達されて来たのだから。どなたか、私の理論「佐藤哲学」を出版したいと思う人はいますか？上手く行けば「ハリー・ポッター」シリーズよりも大きなインパクトを与える本になります。なんたって、人類がずっと解けなかった言語の謎だけでなく、最近、話題の意識の問題に関しても大きな示唆を与える内容になる筈ですから。認知システムに於いては、記憶喚起は完全に自動的な反応。先ず、認知主体としての自己意志が待ち受け状態であり、それを発動させ、主体の快楽の度合いを上げようする為に、判断材料が必要になり、知覚された外界の物理的な刺激の記憶と相似した過去の経験の記憶が、自動的に喚起される事になる。最初に喚起された記憶では、不十分であると主体によって判断された場合、それと相似した別の記憶が連想されて、続けて喚起される事になる。これが、所謂「機会学習」であり、この連想が高速になればなる程、快楽の度合いを上げる為の時間が減る。ChatGPT の場合、快楽の度合いを統計で測れる。認知システムでは記憶喚起は、知覚（現在の記憶）が刺激となって、一方的に主体の個体としての意志にはお構い無しに自動的に行われ、認知主体は、それを判断材料として、どの様な反応行動を取るかの選択を迫られます。何もしない選択肢もありますが、どちらにせよ行動の結果を知覚で感じ取ります。行動は、一回で結果が出ることが多い訳で、この結果の知覚とそれによる快楽の度合いの判断まで含めたものが、一つの認知的な記憶として保存される。これが、何処に保存されるのかは分からないが、それは新しい知覚（現在の記憶）によって自動喚起されるまで、そのままずっと待機している事になる。認知的な記憶には外界の知覚、反応運動、結果の知覚と言う順番があるが、それらは時間軸上に時系列に並んでいる訳ではない。最初の二つの順番は認知主体の自己意志が、それを発動する為、知覚的な刺激を必要とするために生じるものであり、最後に行動の結果がオーバーラップして記憶の一部となる。これが、所謂「知能」のメカニズムである。それは、与えられた条件をクリアする行動をとる為に、延々と繰り返され、行動の結果のフィードバックにより、また新たな行動が誘発される。人間の場合、ここに記憶喚起の逆流が生じる。過去の記憶が現在の記憶、つまり外界の知覚を喚起するのである。現在の記憶の過去の記憶の喚起と、過去の記憶の現在の記憶の喚起が交差して二つの記憶が一つ融合して更新される時、二つの記憶の間にある生物的な反応に於ける時間差が、過去と現在を両極とする構造のベースとなり、これが物理的な時間軸とシンクロする事によって、認知的な記憶に二極性が生まれる。これにより、今さっきの自分と今現在の自分が、時間差はあるが、同じ自分であると言う認識が生まれる。これが、ヒトが自己同一性を維持し進化させる人間になった瞬間であるが、この場合、現在と過去の自分の形を決めるのは五感であり、先ずは身体全体で自己同一性の維持と進化を体現する事になる。この自己同一性を維持或いは更新させて行く持続的な感覚が我々が意味と呼んでいるものであるが、特定の知覚運動チャンネルに特化する事でその感覚に対応する五感のクオリアが多様化する事で具体的な言語的な意味になるが、意味のベースはあくまでも人間の自己同一性が更新されながら生まれる持続性。言語の意味だとあまりに分化してしまうの分かり難いが、我々が生きている意味と言うの場合の意味は、我々の自己同一性の更新循環サイクルの持続性であると言ってら分かり易いと思う。言語の意味と人生の意味のどちらも、人間の自己同一性の更新循環サイクルであり、これが記号のシニフィエに該当。これが記号の離散性になる。言語や人生の意味は人間に固有の「現在と過去の記憶の間に起きる記憶喚起の循環サイクル」によって成立していると言うのが私の結論である。これにより、認知的な記憶が離散性を持った記号に変換され、記号の時間軸に沿った二極性によってインデックスによる志向性を持った記憶喚起が可能になった。

  2024.04.15

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• 自己意志の誕生なくして、自由意志はない。。。

  私が言語に関して考察し始めた時、何かの本で、宇宙の三つの誕生の謎の存在を知った。それは、宇宙の誕生、生命の誕生、そして、人間の誕生であったと思う。この連続する三つの誕生は、私の思考空間の中で、一つの時間軸を形成した。今は、これらの関連性を説明する事が出来る様になった。只、少し食い違いがあった。それは認知の誕生をどう扱うかで、私も一時期は宇宙／生命／認知／人間と四段階で考えた事があるが最終的に生命と認知の誕生が統合された。しかし現在の科学では、認知の起源に関する関心は非常に低いのは致命的である。自己意志の誕生無しに自由意志が存在してしまう。

  2024.04.15

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• チョムスキーにとっての言語とは。。。

  flier 公式チャンネル :【ChatGPTの根源にあるもの】"ド文系の学者"が挑んだ数学を駆使した言語学研究。AIが言葉を生み出す鍵となる「理論言語学」とは？【言語学者・作家 川添愛】言語学者・作家の川添愛さんの言語学観に関する動画。理論言語学という分野の話になって、その先駆者として数学を使って生成文法を説いたチョムスキーの話が出てくるのだが、私は、チョムスキーは理論言語学者とは言えないと思う。その理由は単純で、手話を排除したから。チョムスキーの言語学では、音声言語、しかも多分、彼の母語であろう英語が、優先的な位置を占める。英語にあらずんば言語にあらずと言う感じである。チョムスキーの言語理論には、特定の知覚運動チャンネルに特化して、手話と音声言語という二つのタイプの言語が発明されたという視点は皆無。私は会社を辞めて1995年に渡仏し、フランスの大学等の高等教育機関で言語学を学んだのだが、初期の頃から手話言語学と出会っ事が非常にラッキーだった。単純に「人間には、特定の知覚運動チャンネルに特化して、手話と音声言語という二つのタイプの言語を発明する事ができる」と理解できた。ところが、実際にそう思っている言語学者は少数であると思う。多くは、手話というのは「音声言語の単語をジェスチャーで置き換えたバージョン」であるというイメージを持っていると私は睨んでいる。というのも、彼らが実際に手話をどう捉えているかを確認するのは非常に困難であるからである。私は、パリ第五大学で手話言語学を初め、その後、パリ第八大学に移ったのだが、手話言語学というのは、常に音声言語学の下に位置しているという印象を持っていた。私が言語学の世界から離れて、もうすでに10年以上経つので現状は分からないが、この現実は、多分あまり変わっていないと思う。私が個人的に目指している言語学というのは、手話と音声言語を全く平等な土俵上で扱う事にできる言語学であるが、手話と音声言語が全く平等であると主張する訳ではない。其々の意知覚運動チャンネルによって生じる違いを十分に理解した上で、二つのタイプの言語を平等に扱うという事である。こういう視点はチョムスキーには皆無。だから私は、チョムスキーが理論言語学者であるとは認めない。彼は生成文法を提唱した事により、言語学に関わらず時代の寵児になったが、それは間違いであったと、今後明らかになると私は見ている。もしかしたら、本人も理解しているのかも知れない。

  2024.04.15

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• 汎心論者の真意が分からない。。。

  英語の「Consciousness」は、私の用語では「人間の主観的な自己意識」に相当する。世界中の学者が「consciousness」が、何処で、どの様に生まれるのかを研究しているが、私は、宇宙で最初に生まれた「意識」が、どう言う道のりを経て、現在の人間の「自己意識」に進化したのかを探究している。「最初の意識」は波によって形成され、離散的な単位を形成しない混沌の中で、自分を知りたいと言う思いが、自己同一性の確立と進化という形で発動した。そして先ず自己と他者との間の物理化学的な境界線を確立する「自己存在」の進化の段階を迎える。この「思い」が進化して「自己意識」になる。「Panpsycism （汎心論）」を主張する人たちが、一体、何を根拠にしているか私には分からない。何故なら、物質を構成する原子や電子、更に素粒子に「Consciousness」が宿るのかと言う問いに、彼らは答えられないからである。Philip Goff 氏の最新刊の本を読めば分かるのだろうか。

  2024.04.13

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• 宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」を見た。。。

  宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」を見た。いろいろと話題になった作品だｓったが、私は単純にとても良い作品だと思ったしｍまた観てみたいと思った。一つ考えさせられたのは、私が30年かけて掘り出した記憶を、私は初めからか、或いは何処かで、既に知っていたのかどうかと言う事。私は自分の記憶を辿っただけに過ぎなかったのだろうか？私に「全てを思い出す」きっかけとなったのは、「ソシュールの一般言語学講義」の中にある「言語には差異しか無い」と言う命題。自分の周りに誰も賛同者がいなかったのに、この命題が正しい事を全く疑う事なく、今までやって来れた事に、実は自分でも驚いてる。何故か、根拠のない自信があった。実は「君たちはどう生きるか」のキャラデザインの一部を、映画公開前にスタジオジブリに伺った時に見せて頂いたのだが、その時に強烈に目に焼き付いたのが「サギ男」だった。それから、誰にも他言する事なくずっと過ごしていたのだが、それがポスターの使われていて、本当に嬉しかった。大伯父のモデルは高畑勲さんと言う事だが、実は私と高畑さんとは一つだけ接点がある。高畑さんが日本アニメ映画祭のゲストとしてしてパリに招待された時、私は「セロ弾きのゴーシュ」のキャラを会場で等身大の折り紙で作ると言う企画をしたのだが、試しに作った小さな作品を高畑さんが持ち帰ったというエピソードがある。その時、私は直接、高畑さんにお会いする事は出来ず、遠くから作品を手にしているお姿を、一瞬拝見しただけだった。折り紙の作品は非常に壊れやすいので、無事に日本迄、辿り着いたのだろうかと考えてしまう。最後に一言。「君たちはどう生きるか」を観た後、パリの街を歩いていたら、鳥のフンの直撃を受けた。初めての経験だと思う。これは、映画の影響か？

  2024.04.13

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• 「生きづらさ」を記憶科学しよう。。。

  私は、この宇宙は、多分、波という形でしかない混沌の中で、自分を知りたいと思って発動した意識が、自己同一性を確立しながら進化を始め、物質的な境界線を作り、その後、認知的な主体が発生し、それが言語によって人間という自己意識を持つ存在になったと考えるが、最初の思いは今に繋がっている。私には「宇宙意識」というのがあるかどうかは分からないが、この宇宙は「自分を知りたい」という自己同一性を確立したいという思いによって成立しているのは知っている。ただ、その思いというのは、三層の離散的な時空間という異なる次元で実現されているので、我々には理解しづらくなっている。自己意識を持つ人間は、自己同一性を更に進化させることを目的としている。この自己同一性というのは、人生の意味という形で理解される。生きるという事は、自分の記憶で出来ている自己同一性、つまり自分の存在を常に更新していくことである。でも、これが結構つらい。それが人生である。生きるという行為は、自らの自己同一性を更新するという作業であり、その度に、自分自身が持っている自己同一性、つまり、自分の持つ意味を問われることになるが、これを常に問い続ける事は、かなりハードな過程である。今、よく言われる「生きづらさ」というのは、正にこれに該当すると思う。

  2024.04.13

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• 言語の系統発生と個体発生。。。

  「意識」や「Consciousness」を扱うYouTube 動画で、面白いと思えるものが、無くなって来た。皆、関心は高い様だが、同じ所をグリグルと回っていて、何の進展も見えない袋小路に入っている印象を受ける。未だ、世界は、真実を理解する準備が出来ていないのだと最近、真剣に思う。「意識／Consciousness」を認識システムの一部である知覚的なクオリアと言語意味的な時空間の、少なくとも二層に分離する必要を誰も感じていない。主観的な現実と言うのは人間が言語によって、認知システム上に一つの宇宙の創造に匹敵する新しい離散的な時空間を生み出した事による事を知らない。もし、この宇宙、つまり物理化学的な時空間がビッグバンで生まれたとすると、その後、生物認知的な時空間と更に言語意味的な時空間の誕生と言う二つの次元の違うビッグバンが連続して起きている。三つ目のビッグバンは、生まれてくるヒトの数だけ新しく起きていて、ヒトを人間に変換してくれる。生命には、系統発生と個体発生がある。言語にも似たようなものがあるが、どの知覚運動チャンネルに特化するかで大きく変わる。視覚身振りチャンネルに特化した手話の場合、個体発生が、そのまま系統発生の起源となり得る。しかし、それはヒトが、人間社会で生活する事が絶対条件である。聴覚発声チャンネルに特化した音声言語の場合、個体発生が系統発生の起源にはならなず、既に機能している言語を新しく生まれてくるヒトが習得する事で、そのヒトが自らの生物認知的な時空間上に言語意味的な時空間を生み出す事によって、既に確立された言語が新しい世代に引き継がれていく事になる。新しく生まれてくる人類の個体であるヒトは、手話でも音声言語でも、特定の言語を習得する事で、ヒトから人間に変換されるのだが、彼らは一人一人が、その言語が既にカバーしている意味を変更したり、その言語には存在していなかった全く新しい意味を追加する事によって、その言語の進化に貢献する。言語の記号のシニフィアン、つまり言語の形の側面は、言語の自己同一性を維持するだけでなく更に進化させる役目を持っている。手話の場合は、人類共通に分節した身体と動きの軌跡を時間軸上に離散的に分節する事によってシニフィアンが確立されるが、音声言語の音韻体系は言語に固有なものとなる。特定の音声言語に固有な音韻体系は、他の言語からの新しい意味を借用する際に、大活躍する。つまり、元の言語の音韻体系によって発音された単語や表現を、聴覚によって認識し、自分の言語の音韻体系に合致する形で取り込む。これは、視覚的な文字表記を通して行われる場合もある。今の段階では、音韻体系が他の言語の意味を取り込むための装置であることは理解できたが、音韻体系は文法の構築にも重要な役割を持っていると考えている。これに関しては、現在、考察中である。

  2024.04.12

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• 何故、日本人が西洋哲学に傾倒するのか。。。

  私はずっと前から、西洋発祥の哲学が理解出来なかった。哲学と言うのは、西洋人が、言語を科学出来ない為に生じた思考実験上の穴を埋める為に生まれたものであると言う事が、その原因である。でも、何故、日本人が、西洋哲学に傾倒するのか、私には全く分からない。西洋哲学は、私には、単に理屈を捏ねくりまわしている様にしか見えない。物事の本質が見えていないから、何とか理屈で相手をねじ伏せようとしているのじゃないかと思う。それでも、屁理屈で相手を負かせたら勝ちと言うのが西洋の哲学のルールなのかもしれない。私には、もうどうでもいいが。

  2024.04.12

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• ChatGPTは、哲学的なゾンビである。。。

  ChatGPTは、哲学的なゾンビであると言えると思う。そこには「意識」は元々無いし、いくら技術が進歩しても、そこに意識が生じることはない。人工知能の議論は、最近非常に盛んだが、心を生む事はないだろう。絶対とは言えないが。

  2024.04.12

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• 「対象の永続性」。。。

  この動画を視て「対象の永続性」と言う用語を初めて知った。深淵の探求者 ：【常識崩壊】「意識」はなぜ生まれたのか？これはスイスの心理学者ピアジェが提唱した概念で「抽象的思考の要素であり、物体を知覚できないからといって物体が存在しなくなるわけではないという理解である」らしい。心理学に於ける記憶喚起が正しく理解されていない理由が分かった気がする。心理学者のピアジェが認知システム上の記憶喚起が自動的である事を知らなかったと言うのが、この「対象の永続性」と言う用語を使った事により、よくわかる。言語意味的な時空間が確立された時点で対象の永続性が保証されるのだが、その前の状態がどうでもあったかには考えが至らなかった様である。私は認知科学が心をブラックボックス化していると理解した時点で、その大元である心理学も私の思考空間から排除したのだが、記憶や記憶喚起に関して心理学が持っている影響力を過小評価していた。認知システムに於ける記憶喚起が自動的であると言う認識が無いのは、ピアジェのせいである可能性大。上述のピアジェに関する事を私に気づかせてくれた動画だが、現在の科学と哲学の問題が、主観的な視点でしか物事を記述出来ないであると言う事を私に再認識させてくれた。記憶喚起が自動的か離散的かをしっかりと認識する必要があるが、これこそが難しいのだと分かった。

  2024.04.12

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• 「デカルトは死んだ」と言える日は来るか。。。

  西洋の科学と哲学の抱える致命的な問題は、フランスの哲学者のデカルトによって授けられた主観的な一人称の視点を通してでしか、この世界の記述ができない点にある。しかも、この問題を認識しているのは、今、世界中で多分、私だけだと言う事実も、問題の深刻さに拍車をかけている。

  2024.04.12

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• 意識の問題を、解決できない理由。。。

  私が脳科学では「Consciousness（意識）」の問題を解決できないと考えるのは、脳細胞を一つの単位として捉えているからである。私は、意識の進化の軌跡が記憶という媒体に刻まれるという立場を取り、意識の進化は離散的な三層構造を持っていると考えている為、脳細胞という単位は扱えないと考える。脳という器官が意識の形成に直接的に関わっている事は確かであるが、現時点で、脳細胞が何をしているのかに関しては私は興味は無い。先ずは「自己同一性の進化を刻む記憶」の主体としての視点を導入し、自己存在、自己意志を通り、自己意識の誕生に至る道筋を一つ一つ解明しようと思っている。脳細胞を一つの単位として扱うと言うのは一つの主体として扱う事だが、私の考える記憶科学では主体はあくまで「意識」であり、同時に「意識の自己同一性の進化の軌跡を刻む記憶と言う媒体」である。脳細胞を主体とみなす時、それは我々人間の主観を投影しているのだが、それから脱却する必要あり。記憶科学の目的は、認知科学が派生元の心理学の伝統にならってブラックボックス化した人間の心を直接解析する事である。最初の一歩は、知覚による認知システムの一部であるクオリアとそれをベースに確立される言語意味的な時空間との離散的な分離を理解する事である。別の言い方をすると、クオリアと主観的な一人称の視点を分離する事であるが、この為には、先ず第一に、動物レベルの認知システムを正しく理解する必要がある。その理解の上に、何が（どの様な進化が）起きて、人間の自己同一性が確立され、更に言語の発明に至ったのかを考察する必要がある。「Consciousness」の研究でよく出てくる「Subjective reality」と言うのは、人間の外部にある物理的な現実を知覚が捉える認知的な現実の上に。言語によって構築された言語意味的な時空間が重なる事で、離散的に三層をなしている。それらを全て、きちんと分離して考える必要がある。これが出来れば「Consciousness」の問題を解く第一歩になる。私が30年近くの思考実験を重ねて得られた知識だが、そう簡単には広がらないと思う。一つには、全てが状況証拠であって「エビデンス」と呼べるものが無い事。それに、皆、全て、私が獲得した知識無しでも、既に言語を使いこなしている事も挙げられる。後は、時間の問題であると信じたい。私の理想だが、宇宙の三層の離散的な構造を理解した科学者達が、其々の分野で研究をしながら、他の分野の科学者と共同研究をすることが可能になる。何故なら、これら三層の離散的な時空間は、其々「離散分裂（再）融合更新循環サイクル」という同じ動的メカニズムが背後になるからである。

  2024.04.12

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• 意識の問題は解けると私は考える。。。

  【人類最大の謎】未解決問題「意識」を30年探求する脳科学者・茂木健一郎が現在地を講義IMAGINE イマジン大学 脳科学者の茂木健一郎先生の最近の動画。先生と違って、私は「脳と意識」との関連で考えない。だから「意識のハードプロブレム」は私にとっては意味を成さない。意識と記憶との関係で考えるが、普通の人が思い描く記憶ではない。私の出発点は、ソシュールの記号学の新解釈である。茂木先生は、意識の問題は解けないかもしれないと、かなり悲観的であるが、私も、今の科学や哲学の枠組みでは絶対に解けないと思う。それは現在、西洋における「Consciousness」の研究の二大柱になっている、意識と脳の関係を探るアプローチと我々の主観が宿る所に意識があるとする考えである。もう一つ、私はいつも疑問に思うのだが「Consciousness」の研究に関して、言語との関係が全く話題に上がらない。現在の言語学は、往々にして文法学であるので、意識の研究に言語学者が呼ばれないのは分かるのだが、意識の研究という視点から、言語を語る人がいないのは残念である。私が、ソシュールの記号の研究を始めた時、実は「Consciousness」には特に興味が無かった。しかし、自分が言語に関して解明した事と所謂、意識が非常に密接な関係を持っている事が徐々に分かってきた。意識の記憶の関係、そして意識と記憶の進化に関しても考察を深めていった。今は、言語を意識の進化の一つの段階として捉える事ができ、更に量子力学との関係性も見えてきた。只、今一つ、大きな問題は、生物認知的な離散的な時空間の誕生という概念を誰とも共有できない事。これが解ければ、自由意志の元となる認知主体が行動する為の「自己意志」の存在が明らかになる。私は、数学に関する素養が全く無いので、それが今後の大きなハンデになると思うのだが、言語のメカニズムを理解する事で、言語の胚となる記号が、自然数のテンプレートになっている事を理解できた。言語と数学は、実は同じ起源をもっているのである。生物認知的な時空間に話を戻すが、これが解明されたら、ダーウィンの進化論に一石を投じる事になるだろう。突然変異と自然淘汰に加えて、全く別の進化のメカニズムがある事が証明されることになると思う。それは、環境が直接進化に影響を与える事を含む、全く新しいメカニズムである。

  2024.04.11

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• タモリ倶楽部の「空耳アワー」は言語学の研究対象。。。

  タモリ倶楽部の「空耳アワー」は言語学の研究対象になりうる。何故ならそれは、発声器官によって音声として発話されたものを聴覚だけで言語として認識する過程で起きる「二つの言語間での行き違い」であるからであり、そのメカニズムを解明する事で記号のシニフィアンがどう構築されるか理解できる。

  2024.04.11

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• 西洋哲学の存在意義。。。

  西洋哲学は、言語の真のメカニズムを解明できない西洋科学の欠陥を補完するために生まれた。したがって、人類が言語の真のメカニズムを理解すると、哲学は、人類の持つ思考空間から消える運命にある。Philosophy was born in the West to complement the flaws of Western science that cannot elucidate the true mechanism of language. Therefore, when mankind understands the true mechanism of language, philosophy is destined to disappear.La philosophie est née en Occident pour compléter les défauts de la science occidentale qui ne peuvent pas élucider le véritable mécanisme du langage. Par conséquent, lorsque l'humanité comprend le véritable mécanisme du langage, la philosophie est destinée à disparaître.

  2024.04.11

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• 知覚的な認知と主観的な視点の離散的な二層構造。。。

  我々人間が五感で感じとる主観的な現実が、我々が探究する「意識」に対応すると見なされるべきではない。なぜなら、知覚的な認知と主観的な視点によってもたらされる現実は、それぞれ異なる次元に属しているからである。これら2つの次元の違いを理解できる学者は、私の知る限りいない。Subjective reality should not be regarded as corresponding to consciousness. Because the reality brought by perceptual cognition and the subjective point of view belongs to different dimensions. There is no scholar who can understand the difference between the two dimensions.La réalité subjective ne doit pas être considérée comme correspondant à la conscience. Parce que la réalité apportée par la cognition perceptuelle et le point de vue subjectif appartient à différentes dimensions. Il n'y a personne qui puisse comprendre la différence entre elles.

  2024.04.11

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• 人間の主観性と「Consciousness」は、同義ではない。。。

  西洋の科学者や哲学者は、現在、完全な袋小路に入っている。特に意識の研究に関しては、彼らは正しい視点を持っていない。人間の主観性による一人称の現実が、意識であることを理解してるが、それは完全な間違いである。Western scientists and philosopher are in a complete cul-de-sac. They don’t have the right perspective, especially when it comes to the study of consciousness. They understand that the first-person reality by human subjectivity is consciousness, but that's totally wrong.Les scientifiques et les philosophes occidentaux sont dans un cul-de-sac. Ils n'ont pas la bonne perspective, surtout quand il s'agit de l'étude de la conscience. Ils comprennent que la réalité à la première personne par la subjectivité humaine est la conscience, mais c'est faux.

  2024.04.11

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• 私は「Panpsychist（汎心論者）」。。。

  私は基本的に「Panpsychist（汎心論者）」なのだと思うが、一つ、大きな違いがある。それは「Consciousness」を中心に考えない事である。私は人間の意識を「自己意識」とし、これは記憶という進化する自己同一性が「自己存在」と「自己意志」を生み出した後に、辿り着いた状態であると考える。「最初に意識」が発動した事で意識の進化が始まったのだが、記憶というのは、この意識の進化の軌跡を刻んで行く媒体である。意識（ど同時に記憶）の進化は、意識の自己同一性の進化という形で進むが、それは「最初の意識」が「自分を知りたい」と欲した事が全ての原動力になっているからである。自分を知りたいと欲した事で、意識の自己同一性の進化が始まったのだが、先ず、自己と他者を分ける物理化学的な境界が必要になり、最初に確立されたのが「自己存在」である。この自己存在は、自らが主体となって、その存在を記憶という形で刻んで行くのであり、自らで完結している。哲学者達が、物質的な存在や時間について様々な考察を続けているが、彼らは人間の視点から自分の物差しを使って、それらを定義しようとしている。ところが、物質も時間も、進化する自己存在という動的な循環サイクルによって維持されているのであり、一種の生命体のような視点が必要になる。「Panpsychist（汎心論者）」の抱える問題は「Consciousness」を、人類が獲得して人間となった「自己意識」をデフォルトとして他の対象にも適用している事にある。自己意識というのは、自己同一性の進化が、自己存在、そして自己意志という段階を通過して辿り着いたものであると考えるべきである。「最初の意識」の発動により、「離散分裂（再）融合更新循環サイクル」という自己同一性の進化の動的なメカニズムが機能し始め、これが意識の進化の軌跡を「記憶」という形で刻んで行く。我々は、自分の記憶を組織化する事で、個々人としての人格を確立し、人間として生きて行くことができるが、同じ動的メカニズムが、意識の自己同一性の進化を段階的に進めて行くのだが、先ず物質レベルでは「自己存在」を確立し、その次の生命レベルでは「自己意志」を発動させ、この延長線上に、人類が獲得した「自己意識」があるのである。この「意識の自己同一性の進化」というのは生命ではない。生命体のように見えてしまうのは、我々が生命としての自分自身を投影してしまうからで、これは「宇宙の摂理」であると私は考える。しかし、初めから全てが決まっている訳ではなく、どちらにも転ぶ可能性があるが、最終的に一つの軌跡を辿る事になる。 自己意識を持つ人間はそうやって生まれた。人間原理やファインチューニング理論、はたまた多元宇宙論は、最初の意識の発動から、自己意識を持つ人間の誕生迄の具体的な過程やメカニズムが理解できない為に、科学者や哲学者が苦し紛れにでっち上げた思想であると私は考えている。彼らは一度、人間の視点を捨てる必要があるが無理そうである。何故なら、それは「我思う故に我あり」を説いた西洋哲学の巨匠、デカルトを否定する事になるからである。デカルトの主観的な視点は、還元主義によって西洋哲学を大きく発展させたが、今、それが限界に来ている。それが如実に表れているのが、最近の「Consiousness」に関する研究である。「Consciousness」は、ようやく最近になって西洋科学で大真面目な研究対象として認められてきたが、科学者も哲学者も、自分の主観的な視点を「Consciousness」の定義に使っている為、動物的な認知システム上に自己意識が確立された状態を分離できずに「Subjective reality」として捉えてしまう。知覚と運動の連動が一つの循環サイクルとなる認知システムが作り上げる動物が持っている所謂クオリアと呼ばれる「Reality」があり、その上に、新しい離散的な時空間、つまり小宇宙が構築される事によって自己意識が誕生し、人類の個体であるヒトを言語を操る人間に変換する事ができるのである。こうして人間のクオリアには主観という新しい次元が重なる事になるのだが、人類が動物から進化したと考えるのであれば、先ず動物レベルのクオリアを定義し、そこに何が起きて人間という主観を持てる存在になったのかという事を考えるべきであるが、この二層の分離をしようという動きさえ見られない。西洋の「Consciousness」の研究が、今後、何も生み出しはしないと私が考えているのは、この点に集約される。彼らは、自分の主観的な自我を科学や哲学の核として持っている為、そこから離れる事ができないのである。これは、彼らが言語のメカニズムを理解していない事が大いに関係している。「Subjective reality」という主観的な視点、言語学で言うと一人称の視点は、言語によって持たされるものであるが、具体的にどのようなメカニズムを持って主観的な視点が確立するという考察が皆無である。その穴を埋める為に、哲学者達は言語に関して考察をしているが、完全に的外れである。数ある西洋の言語学者、あるいは哲学者の中で、私が唯一注目しているのは、スイスの言語学者ソシュールであるが、彼の一般言語学は完成することはなかった。しかし「言語には差異しか無い」という命題によって、私はソシュールの記号を「言語の形と意味を確立する二層の価値体系」であると再定義することができた。そして、記号と言う二層の価値体系が、人類の持つ視覚と聴覚という知覚チャンネルに特化する事で、視覚身振りチャンネルでは手話、そして聴覚発声チャンネルでは音声言語、更に視覚物理チャンネルでは、文字の誕生に繋がったという結論に達した。これは、全く新しい言語類型論である。私の考える言語学は、我々がどの様にして自らの記憶を組織化しているのかという視点を持つ事から始まる。特定の知覚チャンネルへの特化というのは、その過程における一つの分岐点であり、手話と音声言語という二つのタイプの言語の形を比較し対照して研究する事を通して、本丸の言語の意味に迫る。私も一時期、何故、ソシュールが「signifier（意味する）」という動詞を使って「Signifiant/Signifié（意味するもの／意味されたもの）」という用語を造語したのか分からなかったが今では違う。言語における意味というのは、言語が確立した重要なものであり、それが我々の自己意識に直結している。私は、意識の進化、つまり自己同一性の進化は、記憶という媒体を通して、三層を成す離散的な時空間という形で実現されていると考えるが、先ずは物理化学的な時空間が生まれ、そして生物認知的な時空間の誕生が続き、更に言語意味的な時空間によって、言語による自己意識の確立に辿り着くのである。この視点を共有できる人が、出てくればいいなと思う毎日である。

  2024.04.10

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• 記憶という「宇宙における新しい存在」。。。

  私が「記憶」という「宇宙における新しい存在」に気が付いてから、大体30年位経つ。私が、ネットとかでリサーチしても、同じ様に記憶に注目している人に出会った事が無い。もしかして、私が世界で初めて記憶に注目した人間なのかもしれない。しかも、記憶に関する考察は30年しかしていない。という事は、私以外の人間が、記憶の真の意味を理解できるまでには、どの位かかるのだろうという事である。私は自分の考えが、この世界に生かされる実例を、直接自分の目で見たいと思う。もう、そろそろ還暦を迎えるのでなおさらである。

  2024.04.09

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• 言語の真の定義とは。。。

  私は、当面「言語／ラング」を研究対象から外す事にした訳だが、そういう判断をするに至った今、世界中の言語学者達が「言語はコミュニケーションの道具である」という定義をしていた意味が理解できるようになった。言語という枠組みでは、これは正しい定義なのだが、私の目指すものは全く違う。先ず、言語学というのは、音声言語がデフォルトの研究対象であるというのがあり、特定の音声言語の音韻体系が既に確立されているという前提で研究が始まる。そして、既に存在しているその言語の書記言語や国際音声記号を使って、発話を記述し、それがそのまま言語学の研究対象となる。言語の形の記述が終わった段階で「言語はコミュニケーションの道具である」という定義が介入してくる。この段階で、言語の形となる記号のシニフィアンの側が成立する過程というのが、言語学者の視野から完全に消え去ってしまう。こう考えると、この言語の定義というのは論理的であると言える。これは元々、伝統的な言語学につきものであった、文字で記述された音声言語を言語学の研究の対象とするという慣習を、ソシュールが一般言語学を提唱した時に出した自身の命題「言語には差異しか無い」を、記号のシニフィエだけに適用し、シニフィアンには適用しなかった事に起因していると思われる。ところが、言語学者達は、言語の意味の問題を棚上げにしてしまった。記号がシニフィアンとシニフィエが構成する二層の価値体系であるとすれば、観察しやすい記号の形の側面に注目して研究すれば、その研究を平行して記号の意味の側面にも適用可能だと思うが。言語学者達はそれを事実上放棄した。言語の形、特に音声言語に関して、認知システムからの離散化による音韻体系の生成過程が、言語学の範疇から外れてしまった事で、言語の定義は、言語の副次的な役割である「コミュニケーションの道具」にすり替わってしまったのである。では、言語の真の定義とは何かというと、宇宙の中で記憶を生成、維持、進化させる「離散分裂（再）融合更新循環サイクル」という動的メカニズムが、認知システム上の認知的な記憶を、聴覚と視覚という２つの知覚チャンネルを使って、どのような形で離散化し、記号と言う「二層の価値体系」を確立して、我々に言語を発明できるようにするか。最後に一言。人間というのは、宇宙の進化の傍観者であるが、その進化に間接的に参加している。

  2024.04.09

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• 記憶に関する考察は続く。。。

  認知システムの基本は、知覚刺激と反応運動である。しかし、何故、どのようにして知覚が確立したのか、そしてそれが、何故、どうやって反応行動を促すのか、全く分からない所からのスタートとなる。そこで先ず私は、個体の過去の記憶を利用する問題解決型の知能の発動メカニズムに注目した。一つ考えたのは、我々人間の記憶喚起メカニズムではは、記号というインデックス化された媒体を通す事で、記憶に能動的にアクセスできるとすると、知覚による動物レベルの記憶喚起メカニズムでは、これは適用されなくなる。そして私が出した結論は、知覚に対して自動的に記憶喚起がされるという事。私が先ず考えたのは知覚と言うのは「現在の記憶」であると言う事。知覚されたものは、すぐさま記憶となり我々は思い出す事が出来る。つまり知覚と言うのは、外界の物理的な刺激が内在化されたものであり、それと同じ刺激があると知覚と言う形で発動する事になる。内在化とは記憶されたと同義。この段階の私の「記憶」のイメージは、言語の記号に関しては、離散的な入れ子構造を持つものという理解はあった。しかし、記号のベースとなる認知的な記憶に関しては、知覚は、物理的な時間軸上に連続に展開し、知覚が認知システムの発動で認知的な記憶になると単位となると言う認識はあった。動物レベルの認知システムが、知能を発揮する為には、個体が直面する外界の問題に対して、自身の過去の経験を判断材料として、外界を知覚したものに対する反応行動を取る必要がある。もし、記号を持たない動物の記憶喚起が能動的でないとすると、それは自動的と言う事になると私は考えた。認知システムでの記憶喚起だが、知能が発揮される為には、外界の知覚と相似した記憶が喚起される必要がある。と言う事は、記憶には、互いに相似的である事が確認出来る為の何らかの構造がある事になるが、この段階では、何故相似した記憶が自動的に喚起されるのか、分からないまま考察を進めた。知覚した外界に相似した記憶が、認知主体に於いて自動的に喚起されるとして、それに対する反応運動の誘発も、やはり自動的なのだろうかと言う疑問が出てきた。この反応行動には、認知主体としての個体の意志が反映されているのだと思うが、その意志は、一体何処から来るのだろうか。そこで私が考えたのは、認知的な記憶には、反応行動と行動の結果の知覚迄が総合して含まれていて、何らかの反応運動を取る事が認知システムには最初からプログラムされているのではと言う事。それらは全て、記憶の生成と進化のメカニズムの中で定義出来る。離散分裂（再）融合更新循環サイクル。

  2024.04.09

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• 「空耳アワー」の意義。。。

  音声言語の場合、発話する側と、その発話を聴覚で捉える側で、二度と音韻体系が発動される。先ず、発声器官を使って音声にする際、そして物理的な振動になった音声を聴覚で捉えて、そこから、どの音素であるかの識別が行われる。ところが、音素を記述してしまうと、音韻体系の発動はされなくなる。音声言語の音素を文字で記述すると言う作業は、学問としての言語学をする上で、研究対象を固定すると言う役割を持っている。しかし、時間軸上に展開する動的なシーケンスであり儚い存在である発話を、静的な平面上に恒常的に記述する事で、自然な発話の持つ性質を歪めてしまうと私は考える。発声に関しては、必ずしも音韻体系の発動は行われない。その言語を知らなくても、発音をする事は可能だからである。しかし、聴覚を使って音素の識別をして意味を理解する為には、音韻体系の発動が必須である。これが上手く行かないと「空耳アワー」に投稿される。本人の場合、虫が出す「音」を、人間の「声」と同じ様に扱うと言う研究がある。聴き取りと言う操作は、聴き取る側で、何らかの操作が行われているはずであり、私が知りたいと思っているのは、正にこれである。そして、それは「記憶操作」であると言うのが、私が出した結論である。

  2024.04.09

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• 文字で音声言語を記述することは、言語学の最初の誤り。。。

  音声言語の場合、発話する側と、その発話を聴覚で捉える側で、二度と音韻体系が発動される。先ず、発声器官を使って音声にする際、そして物理的な振動になった音声を聴覚で捉えて、そこから、どの音素であるかの識別が行われる。ところが、音素を記述してしまうと、音韻体系の発動はされなくなる。音声言語の音素を文字で記述すると言う作業は、学問としての言語学をする上で、研究対象を固定すると言う役割を持っている。しかし、時間軸上に展開する動的なシーケンスであり儚い存在である発話を、静的な平面上に恒常的に記述する事で、自然な発話の持つ性質を歪めてしまうと私は考える。発声に関しては、必ずしも音韻体系の発動は行われない。その言語を知らなくても、発音をする事は可能だからである。しかし、聴覚を使って音素の識別をして意味を理解する為には、音韻体系の発動が必須である。これが上手く行かないと「空耳アワー」に投稿される。日本人の場合、虫が出す「音」を、人間の「声」と同じ様に扱うと言う研究がある。聴き取りと言う操作は、聴き取る側で、何らかの操作が行われているはずであり、私が知りたいと思っているのは、正にこれである。そして、それは「記憶操作」であると言うのが、私が出した結論である。

  2024.04.09

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• 言語学の新学生さんに次ぐ。。。

  四月は、日本の新学期。大学にも新しい学生が入ってくる。その中には、言語学を目指そうとする学生もいるのだろうが, そう言う学生に言いたい。「現在、大学で教えられている言語学を、幾ら頑張っても、言語の謎を解くことは絶対に出来ない」と。私が、四半世紀以上をかけて出した結論である。私は大学で言語学を専攻しなかった事が、本当に幸運であった。今、大学で教えられているのは、純粋な言語学ではなくて、単なる文法学である。あなたが、一生かけて文法学を極めたいと言うなら、それはそれでいいだろう。でも、言語の謎を解明したいと思っているのなら、考え直した方がいい。でないと、一生後悔する事になるだろう。私のブログには、本来の言語学の大筋が既に書かれているので、そちらを先に読んで欲しい。

  2024.04.09

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• 人間のクオリアの離散的な二層構造。。。

  意識の研究を学者、恐らく全てが犯している間違い、それは、動物レベルの知覚的なクオリアと人間のみが獲得した主観的な視点の分離が出来ていない事である。人間が主観的な視点を獲得したのは、認知システムをベースに、一つの小宇宙誕生に匹敵する離散的な時空間を生み出す事に成功したからである。動物レベルの認知システムには、生命の個体としての生きる時系列を構築する為の個体としての、認知システムには於ける認知主体の視点はあるが、自分対認知する対象と言う一方的な関係性しかない。これに対して主観性な視点は言語の三つの人称の入れ子構造が基礎にあり、三つの視点は相互交換可能。「consciousness」の研究の対象は、人間に言語を発明するメカニズムと同時に誕生した自己意識なのである。こう言う暗黙の前提がある為、「panpsychism（汎心論）」支持者達は、石ころにも「consciousness」があるのかと言う問いに答えられなくなっている。

  2024.04.09

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• 記憶科学と記憶言語学。。。

  言語を研究してはいけない理由が、もう一つ分かった気がする。特に音声言語に関してなのだが、研究対象となる音韻体系が確立された状態から研究がスタートする事で、音韻体系という価値体系が聴覚と発声により、どのようなメカニズムで生成されるのかという問題が注目される事なく言語学が始まる。言語があるという前提、そして音韻体系が確立している時点から研究が始まる。音韻体系を研究する学問である音韻論には物理学における還元主義の影響がある。本来なら、互いの聴覚的な差異によってのみ成立する音素の自己同一性を、原子と同じ様な最小単位と見なす事に、その影響がうかがえる。ソシュールは「言語には差異しか無い」という命題を残したが、それは彼が提唱した記号のシニフィエ（言語の意味の側面）のみに適用され、シニフィアン（言語の形の側面）には適用されなかったが、これはソシュールが言語、彼の用語でいうなら「ラング」を研究の対象とした事にあると私は考えている。ソシュールの「ラング」つまり言語の研究が間違っていたとすると、そこから出てくる「通時態／共時態」も全く意味を成さなくなる。と言っても私は、ソシュールの「パロール」つまり発話の研究を支持する訳ではない。認知システムの記憶喚起がどう進化して言語になったのかを研究する事になる。言語を誕生させる人間に固有は特殊な記憶喚起メカニズムが、特定の知覚運動チャンネルに特化する事によって、視覚身振りの場合は手話、聴覚発声の場合は、音声言語という２つのタイプの言語に分化する過程を研究する事になる。視覚の場合、視覚物理チャンネルもあり、これが文字の発明に繋がる。私が提唱する学問にあえて名前を付けるのなら、記憶科学の一つの部門としての記憶言語学という事になると思う。言語の形と意味が、どのように確立されるのかを先ず抑えた後で、最終的に、特定の言語の文法に迄、踏み込んでいけたらと思っているが、その前にする仕事が山ほどある。

  2024.04.05

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