本当の「インテリジェンス」とは何か 2。。。
人間の定義が「知能」ではないことは自分の中でははっきりしている。 となると「人工知能」を作ろうという試みは、全く意味の無いものとなる。なぜなら、正しい人間の定義ができてないのに、人間の活動のシュミレートをしようとしているからである。 ふと思い出したのだが、映画「ブレードランナー」で、レプリカント(人造人間)が「思い出」を欲しがっているというセリフがあった。当然、その思い出は「嘘」で、後から植え付けられたものなのだが、レプリカントが自分のアイデンティティーを維持するためには必要だということだ。 ショーン・ヤング演じる美しいレプリカント「レイチェル」は、特に頭がいいわけでもない。他の、開拓用に開発されたレプリカント達と違って、身体機能も高くはなさそうだ。その「彼女」が、自分の小さい頃の記憶を愛でる。これこそ人間のシミュレーションではないだろうか。 つまり、私の考える「人工知能」は、既にこの作品の中で実現されていたのだ。この作品が、今になっても全く色褪せないのは、そのためかもしれない。