人と地球に優しい「石けん」に対して、
“自然界で分解されずらい”ものが、合成洗剤です。
これについて、少し書いてみます。
「合成洗剤」とは、「合成界面活性剤」が使われているもの全般をいいます。
「界面活性剤」とは、そもそも油と水をあわせて汚れを落としたり、
油と水を浸透しやすくする物質です。
洗剤だけではなく、セメント・繊維、食品でもアイスクリームや
マーガリン、などにも使われ人間の生活にはなくてはならない
ものとなっています。
「界面活性剤」には大きく分けて二種類あり、
石けん素地など天然成分からできた洗浄剤を「界面活性剤」
それ以外の合成されて作られた洗浄剤を「合成界面活性剤」
と呼びます。
そう、石けんも「界面活性剤」なのです。
「合成界面活性剤」を使用した「合成洗剤」は、第一次大戦中のドイツで、
石炭から作られたのがその第一号と言われています。
いわゆる「コールタール」などから合成石けんを作っていたというんですから、
「ウエ~」という感じですねぇ。
その後、アメリカでABSという合成界面活性剤が発明され、ABSを
使った合成洗剤が急速に普及しました。
※ABS=「アルキルベンゼンスルホン酸塩」という石炭や石油から作られる
合成界面活性剤の一種。最近の研究により、使用量・使用方法に
よって、皮膚障害、アレルギー誘因、催奇形性などが指摘されています。
石けんは紀元前3000年ごろから作られていたという歴史がありますが、
合成洗剤はまだ1世紀にも満たない歴史しか持ちません。
「合成界面活性剤」の一番の問題点、それは
自然界で永遠に分解されないいうことです。
逆に「石けん」は、同じ「界面活性剤」でも
自然界で分解されるタイプなので、
人と環境に優しいといえるのです。
「合成界面活性剤」は、分解されないまま、
川や海・地中・人体に確実に蓄積されていきます。
蓄積された「合成界面活性剤」は、界面活性剤同士の組み合わせ
(界面活性剤には陰イオン系・陽イオン系・両イオン系・非イオン系
などの分類がある)によっては、さらにやっかいな物質に生まれ変わり、
アレルギーを誘引したり、発ガン性物質や環境ホルモン物質に
変化することもあるといいます。
そんな物質を、私などは何の知識も持たなかったために、シャンプーや ハンドソープという名のものを使って、自分の肌にすりこみ、食器洗剤や
洗濯洗剤という名のものを使って、排水として川や海に流していたのです。
「この行動が、今後、自分や地球に
どんな影響を及ぼすのだろう(/_;)?」
そう思うと、大変な罪悪感に襲われます。
そして、これは即行動しなければならない!と考えたのです。
参考資料 : 石けん百科
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