ウィスキー用語辞典HOME>スコッチ・ウィスキーの部屋>ウィスキー用語辞典ウィスキーをより理解していく方の為に、よく使われる用語を集めてみました。 §ア行§ アフター・フレーバー テイスティングの時に使われる言葉で、飲んだあと口中に広がる香りのこと。 イースト 糖分をアルコールに変えるための酵母。殆どの蒸留所が、1種類のイーストを使っている。マッカランは、以前3種類を使っていたが、現在は2種類に減らした。 ウォート 麦汁のこと。粉砕された麦芽(グリスト)にお湯を加えることによって出来る。 ウォッシュ 麦汁にイーストを加えて発酵させたもろみ。アルコール分は6~7%。ウォッシュのなかには、低濃度のアルコールのほか、発酵から生じた副産物などが含まれている。 ウォッシュ・バック ウォート(麦汁)を一旦冷却した後に入れる、発行槽のこと。容器はステンレス製か木製。容積は9000リットルから45000リットルと、巨大な容器。ここでイーストが加えられ、ウォッシュ(もろみ)となる。 ヴァッティング 単一蒸留所の、モルト原酒同士をブレンドする時に用いる言葉。通常、数~数十の樽の原酒を混ぜて、ボトリングした時の個体差を縮めるのに使う。 ウッド・フィニシュ 熟成の殆どをバーボン・カスクで行い、その後6~12ヶ月を、マディラ酒の熟成に使われたとかの違う樽に、原酒を移し変えて熟成させること。ダブル・ウッドとも言われる。 大麦麦芽 二条大麦に水分を加えて発芽させ、熱風をかけて程よい発芽の段階で成長を止める。こうして出来たのが大麦麦芽。モルト・ウイスキーの原料となる。 §カ行§ カスク 樽のこと。 カスク・ストレングス 通常のウィスキーは、出荷前に樽から出し、加水してアルコール度を40°とかにするが、これは加水しないで樽からそのままボトリングしたウィスキー。50°強の製品が多い。 キルン 発芽した大麦を乾燥させる塔のこと。ここで大麦麦芽が作られる。麦がこぼれ落ちないよう、床はすのこ状になっている。 クーパー 樽を作ったり、修理する職人のこと。 クォーター・カスク ウイスキー熟成用の小さな樽。容量はパットと呼ばれる樽の約4分の1で、140リットル前後のものが多い。 グリスト フロア・モルティングなどにより乾燥した麦芽は、粉砕機で砕かれる。この工程によって出来た、粉末状の麦芽のこと。 コンデンサー 蒸留機で気化したアルコール分を冷やして、液体に戻す冷却装置。昔はワーム・タブという巨大な水槽が必要な冷却装置が主流だったが、現在はコンパクトでメンテナンスが容易、効率が良いなどの点でコンデンサーを使う蒸留所が多い。 §サ行§ シングル・カスク 一つのカスクからボトリングされたウィスキー。通常、熟成されたモルトは、幾つかのカスクの原酒を、ヴァッティングさせてから出荷される。 シングル・モルト 単一の蒸留所で作られて、他の蒸留所で作ったウィスキーを混ぜないもの。シングル・モルトの多さでは、スコットランドが断然1番。 スピリッツ・カラメル ボトリングの段階で、ウィスキーに色付けさせるのに使われる。甘味成分を取り除いた、天然の着色料を使用することになっている。ノン・チルやカスク・ストレングスのシングル・モルトには、含まれていないケースが殆どである。 スモーキー・フレーバー 発芽した麦芽を乾燥させるために焚く、ピート(泥炭)の香りのこと。燻製のような香りがする。土地によってピートが様々なので、それぞれのモルトの個性につながっている。殆どピート焚きをしない蒸留所でも、仕込み水にふんだんにピートの成分が含まれると、ピートの香りがする。 §タ行§ ディスティラリー 蒸留所を指す。 天使の分け前 エンジェル・シェアともいう。ウィスキーの原酒は、樽材を通して外気を吸収品がら、美味しいお酒に育っていく。この間に、樽中のウィスキーも、年に約3%が蒸発していく。蒸留所ではこの減った分を、”天使の分け前”と呼んでいる。 §ナ行§ ノン・チル シングル・モルト等で一般的に行われている、冷却濾過を行わずにボトリングすること。冷却濾過技術が無かった1930年代までは、濾紙などのペーパーフィルターを使って濾過をしていた。ノン・チルのウィスキーは、豊かな風味に溢れることが多い。またこの製品は、冷やすことによって僅かに白濁するものもある。 §ハ行§ バーボン・バレル アメリカン・オークとも呼ばれ、容量は約200リットルある。 バット スコッチ・ウィスキーの熟成に用いられる最も大きな樽で、容量は約500リットルある。 ピート シダやコケ類、潅木などが堆積して出来た、泥炭(でいたん)のこと。スコットランドでは、無尽蔵と言っていい程豊富に存在する。麦芽を乾燥させる際に、燃やして使う蒸留所が多い。スコッチ特有のスモーキー・フレーバーであるピート香は、このピートの燻製によるものもある。 プルーフ アルコール度数の単位の一つ。日本のアルコール度数の表示は、アルコール分ゼロから純粋アルコールまでを100等分にして表すが、アメリカン・プルーフでは200等分、ブリティッシュ・プルーブでは、175等分している。 フロア・モルティング 浸漬させた麦芽をコンクリートの上に広げて、発芽を促す工程を指す。一定の間隔で麦芽をすき返し、空気中の酸素を含ませて発芽を均一に進めてく。手作業で行う蒸留所が多い。 ホグスヘッド 約250リットルのサイズの樽を指し、昔からある。 ポット・スチル 単にスチルとも言われ、モルト・ウィスキーの蒸留に使う、銅製の単式蒸留器のこと。蒸留する前にスチルを点火し、蒸留が終わったらいったん火を止めることから、単式の名前が付いている。蒸留所ごとに、スチルの形は千差万別。 §マ行§ マッシュタン 糖化槽のこと。粉砕機で砕かれたグリストをお湯と混合して収容する、円形の大型容器。材質はステンレスが多いが、伝統を重んじる蒸留所では木製のを用いる。この中でグリストの澱粉質が、ウォート(麦汁)に変わる。お湯は60℃くらいから、数回に分けて投入される。 モルト・ウィスキー 大麦麦芽(発芽させた大麦)だけを原料に作られたウィスキーで、大麦麦芽をピートで燻した後、単式蒸留機で2回若しくは3回蒸留して作られる。熟成には3年以上が義務付けられている。 §ワ行§ ワーム 古くからある冷却装置で、コンデンサーと同じ役割を果たす。コイル状にできた銅製のパイプで、先端に行くほど細くなっている。虫のような形をしていることから、WORMの名が付いた。この管を冷却するために、巨大な水槽に入れる。この水槽のことを、ワーム・タブという。麦芽の香りがしっかりしてて、重い香りのスピリッツができやすいと言われている。 ジャンル別一覧
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