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スペイサイド地方のシングル・モルト 1
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ABERLOUR(アベラワー) 10y 43° 750ml
この蒸留所は、スペイ川流域のアベラワー村で、1879年に創業した。フランスでの人気が非常に高く、国際ワイン&スピリッツ大会で6度も金賞に輝く実力派。柔らかでスムースな口当たりで、バニラっぽい豊かな飲み口。オークやクルミのニュアンスも感じられる。ウィスキーの入門用としても最適な1本。私も大好きな一本で、ネットだと\2,500位で購入できるのは、非常にありがたい♪
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AULTMORE(オルトモーア) 12y 40° 700ml
この蒸留所は1896年に、アイラ川の建てられた。1991年には、当時の所有者だったUD(ユナイテッド・ディスティラーズ)が、”花と動物シリーズ”の一つとしてボトリングした。そして1998年には、この蒸留所はバカルディに買収された。オークの香りがする良質なモルトで、アイラ川流域で作られるウィスキーの特徴かもしれない。値段が高いから、コレクター向け。同じ12yなら、一般的なモルトなら3本は買えちゃう。
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THE BALVENIE(ザ・バルヴェニー ダブルウッド) 12y 40° 700ml
この蒸留所は1892年に、グレンフィディックを操業していたグラント家によって建てられた。グレンフィディックとバルヴェニーは、互いに隣接しているが、両者のキャラクターは全く違う。こちらは小規模ながら、自社でフロアモルティングを行う、数少ない蒸留所の一つ。このモルトは、バーボンカスクで殆どの期間を熟成させた後、6ヶ月から12ヶ月をスウィート・オロロソのカスクに詰め替えて熟成させ、ボトリングする。シェリーやマーマレードの香りがして、ふくよかでリッチなボディー。シナモンやオレンジの皮などの要素が口中に広がり、余韻は暖かく長い。シングル・モルトに慣れてきた方は、スタンダードなこのモルトを試してみるのも面白い。
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BENRINNES(UD社 ベンリネス) 15y 43° 700ml
この蒸留所は、1820年代には既に建設されていた。1950年代には大規模に改築され、長期にわたりブレンデッドのコルフォードに、モルトを供給し続けてきた。この蒸留所のオフィシャル・ボトルがリリースされたのは1991年で、UDの”花と動物シリーズ”である。BENRINNESは一部を3回蒸留するという、変わったスタイルを採用している。このモルトの香りは重く、シェリーやクリームを連想させる。様々なスパイスやビターな複雑な味が、口中を漂う。ウィスキーに慣れ親しんでいたら、この辺りのモルトは面白いであろう。
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BENROMACH(ベンローマック) 12y 40° 700ml
この蒸留所はUDの傘下にあった1980年代の半ば、完全に閉鎖され、貴重な銅製のスチルまでもが撤去されてしまった。しかし1998年に、ゴードン&マクファイルが熱意を持ってこの蒸留所を買収し、新たに小さいスチルを設置した。更に、チャールズ皇太子によって、蒸留が再開された。未だ新しいので、オフィシャルのリリースは先になる見込み。写真のモルトは、蒸留所の在庫品。どちらかと言うと、愛好家向けだが、素直に美味しいといえるボディーや香り、余韻を併せ持っている。12yとしてはそんなに値段は高くないので、将来のために取って置くのも良いかもしれない。12yが再リリースされたら、飲み比べるのなんて面白そう☆
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BRACKLA(ロイヤル・ブラックラ) 10y 40° 700ml
この蒸留所は1812年に、スペイサイド地方の西端のネアン近郊にある、コーダー城の領地内に建てられた。1835年にブルックラは、ロイヤルの称号を付ける事を許された、最初の蒸留所としても知られる。つまり、英国王室御用達という事である。スタイルはフルーティーで清涼感があり、麦芽やピートの香りが心地よい。ただ今、オフィシャル・ボトルの流通量は極端に少なく、値段の高騰が続いています。
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CAPERDONICH(G&M キャパドニック) 1980 46° 700ml
この蒸留所は1898年に創業し、その後建替えや拡張をして現在に至っている。CAPERDONICHとはゲール語で、”秘密の水源”を意味している。使われている湧水は、グレン・グラントとキャパドニック両蒸留所の仕込水となっている、ブラック・バーンの水源。ローゼスという小さな町に位置し、グレン・グラントのパートナーの一つ。今のところオフィシャル・ボトルは出ていない。主にシーバス・リーガルのブレンド用として供給している。ブランデーを連想させる香りで、ナッツィー。上級者向けのシングル・モルトと言えよう。
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CARDHU/CARDOW(カーデュ)12y 40° 700ml
1824年に英国政府公認蒸留所となり、名前の由来はスペイ側沿いにある、黒い岩から来ている。長らくジョニー・ウォカーの原酒として使われてきたが、1960年にシングル・モルトとしても売り出すようになった。生産が需要に追いつかなくなった時、ディアジオは値上げをする代わりに、シングルモルトの表記を”ピュア・モルト”とした。その為、消費者の混乱を招く結果となってしまった。市場には、シングル・モルトの表記のある製品も出回っている。スムースで繊細な飲み口で、麦芽やバニラの甘さも感じられる。値段も味も、親しみやすい。カードゥとも言われる。
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