ローランドのモルト

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ローランド地方のシングル・モルト

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AUCHENTOSHAN（オーヘントッシャン） 10y 40° 700ml
グラスゴー郊外にあるこの蒸留所は、創業が1800年頃としか記録がなく、公式な創業は1825年となっている。今でも忠実に、ローランド地方の伝統的な3回蒸留に拘っていて、この地方の唯一の名門である。ラベルにも3回蒸留を表す、スチルが3台並んでいるデザイン。AUCHENTOSHANとはゲール語で、”野原の片隅”を意味している。仕込み水には、ココノ湖の水を使用している。モリソン・ボウモア社が所有しているが、この会社は現在、サントリーの傘下にある。暖かさに包まれるような香りで、バニラやハーブを伴う。ライトだが平凡にはならず、オイリーさもある。余韻も長く、複雑さを増していく。ウィスキーのピート香が苦手だけど、飲んでみたいという方には、ピッタリである。ウィスキーの一つの答えかもしれない。
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BLADNOCH（UDFF・ブラドノック）10y　43°　700ml
1825年創業のとても小さな蒸留所は、スコットランド南部のブラッドノック川の近くに位置する。仕込み水も、ブラッドノック川から引いている。1993年、当時の所有者だったユナイテッド・ディスティラーズによって、操業を停止させれられた。その後、レイモンド・アームストロングが別荘としてこの蒸留所を購入したが、数年かけて運転できる状態にした。2001年から蒸留が再開されている。これは花と動物シリーズで、今や流通量が極めて少ない。オフィシャルが出るには、もう少し時間が必要だろう。ローランド・モルトの特色である、芳しくフルーティーでフレッシュな香り、にも拘らずしっかりしたボディーは備えている。
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GLENKINCHIE（グレンキンチー） 10y 43° 750ml
1820年代に創業したこの蒸留所は、大麦の生産地の中心地のこの地で、小さな農場からスタートした。ペンケイトランド村の、キンチー川の近くに位置する。生涯の大半を、ヘイグのブレンド用としてウィスキーを供給してきたが、オフィシャルがリリースされたのは1990年頃である。綺麗な琥珀色で、ソフトでアロマティックで、メロンに似た香り。飲み口は優しく、しなやか。芳醇でスパイシー、オークの香りが口の中に広がる。それぞれの要素が、オーケストレーションのように奏でられる。心地良い余韻です。
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