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SPRINGBANK(スプリングバンク) 10y 46° 700ml
蒸留所の公式認可は1826年だが、創業者のレイド家はそれ以前から、この施設で密造酒を作っていた。やがて経営はミッチェル家に渡り、現在でも引き継がれている。キャンベルタウンは一時期、粗悪なウィスキーを生産してその評判を落とし、約30あった蒸留所は、現在2つになってしまった。その激動を生き残ったSPRINGBANKは、経営力もさることながら、ウィスキーへの拘りがあったからだと思う。フロアモルティングを自社で行い、モルトは100%自給出来ている。初溜釜も伝統の石炭直火焚きで、これが豊かなフレーバーを与えてくれる。製法は伝統的で手作業が多い。僅かに塩気を感じさせるが、麦芽や洋ナシの香りが支配的。エレガントですらある。飲み口は10年物としてはリッチでオイリー。スモキーさは柔らかく、上品な感じで複雑なので、初心者からウィスキー愛好家まで、幅広く楽しめる。
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