アイランズ・モルト

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アイランズのシングル・モルト

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ARRAN（アラン）熟成年表示なし 43° 700ml
1995年にオープンしたこの蒸留所は、グラスゴー南部のアラン島に位置する。この島にはかつてウィスキーの生産地（密造酒）で有名だったが、政府の認可を得ずに廃れてしまった。この蒸留所が出来てから、アラン島は活気に満ち溢れている。蒲公英のような、綺麗な黄色。フレッシュ＆フルーティーで、清涼感のある香りがする。飲み口は柔らかく、クリーミー。優しい女性のようなイメージ。余韻はほのかにスパイシー。これから成長していく蒸留所だと思うので、品質はもっと向上していくであろう。今でも美味しいが・・・。
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HIGHLAND PARK（ハイランド・パーク） 12y 40° 700ml
この蒸留所はデビット・ロバートソンによって1798年に操業を開始し、今のところスコットランド最北に位置する。蒸留所は自前のピート畑を持っていて、これで麦芽を乾燥させている。オークニー諸島のピートは、スペイサイドの物よりも香りが穏やかである。そのせいもあるのか、香りは暖かくスモーキーさも柔らかい。飲み口はミディアムだが、非常にスムースで心地良い。ドライで麦芽の感じが出ていて、僅かに蜜蝋のような甘さを感じられる。余韻も長く少しずつ広がっていくよう。香り・ボディー・余韻のバランスが非常に良く、このウィスキーを嫌う人は殆どいないだろう。ウィスキーの見本とでも言うべき。私は何本も買っている。
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JURA（アイル・オブ・ジュラ） 10y 40° 700ml
この蒸留所は1810年に正式認可したが、古くは16世紀から密造酒を作っていた。1904年に蒸留所と地主とのトラブルで、蒸留所は閉鎖されたが、1963年に操業を再開する。この時、建物やポット・スチルは全て新しく作り変えられたが、昔のスタイルを踏襲している。ジュラ島とアイラ島は隣り合わせだが、ウィスキーのスタイルは正反対である。JURAはライトで飲みやすく、シングル・モルトとしては甘口である。ピートを殆ど焚きこまないので、穏やかで潮の香りも優しい。ボトルのデザインは、乳房の形をしたジュラ島をイメージしている。女性に人気と言うのも、うなずける。
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SCAPA（スキャパ） 12y 40° 700ml
1885年創業のこの蒸留所は、ハイランド・パーク蒸留所から南へ半マイル行った所にある。建物の殆どは1950年代後半に出来上がり、機能性重視の色気無い建物と言われる時もある。殆どがバランタインのブレンド用に回されてしまうため、オフィシャルの流通量は少ない。麦芽の乾燥にはピート焚きをしないが、仕込み水として使われるリングロ川の泉には、豊富にピートの成分が含まれている。明るみのある濃い黄金色をしており、暖かくソフトでい草の香りがする。口に含んだ時のピーティーさは少なく、ライトでスムース。ほのかに甘さを感じさせ、優しい潮風が吹き抜ける。オークニー諸島の、逸品だと思う。
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TALISKER（タリスカー） 10y 45.8° 750ml
1831年に操業を開始したこの蒸留所は、スカイ島の荒々しくも美しい島に存在する。初めはアイリッシュ・ウィスキーのように3回蒸留を行っていたが、当時の所有者だったロバート・Ｌ・スティーブンソンは、アイラ・モルトに対抗できる個性を見出すため、1928年に2回蒸留に切り替える。設備も伝統的なものを使い、よりクラシックなテイストを醸し出している。スモーキーな香りが強調されていて鼻をつくが、トゲトゲしさは無い。アイラ・モルトのように、臭くもない。口に含むとフルボディーで圧巻される。スモーキーでスパイシーで口の中が噴火するよう。でも、上品な甘さも顔を覗かせる。余韻はいつまでも続き、辛い。ウィスキー中級から、上級へ向かおうとしている人向け。でも私はこのモルトが、ハードボイルドな男のイメージがあって大好きだ。紅葉おろしのお刺身と、是非どうぞ。海の幸との相性が良いようです。
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TOBERMORY（トバモリー） 10y 40° 700ml
1795年まで期限を遡ることが出来るこの蒸留所は、マル島のトバモリーという港町に位置する。この蒸留所は所有者が何度も変わり、生産も断続的であった。大麦麦芽自体は、全くピート焚きをしておらず、仕込み水にピートの香りが強い。アイランズ・モルトの中では、JURAよりも優しい感じ。大人しいシングル・モルト。
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