Bacchus Antiques

2011/04/01(金)09:14

感度と音質のトレード・オフ

自作真空管式ラジオ(47)

久し振りにラジオです。 レフレックス・ラジオの検波段は、倍電圧回路によるものが採用されます。 少しでも受信した信号を大きくするためですね。 この検波回路に使われるダイオードの極性を反対にしても、実は音声信号を検波できるんです。 上記の回路がそうなのですが、一般的な回路と比べ検波のMA700とゆダイオードの極性が、 反転しています。 こちらの反転した回路の方が、電界強度が同じ信号を受信した場合、音声出力が下がります。 搬送波の負側を検波するので5965のグリッドに負の信号が入り、 増幅を下げるように働くからです。 7割くらいに音声出力が落ちたでしょうか。 何だ、意味無いじゃん! いやいや、そんなこと無いですよ。 この回路の方が歪が少ないんです。 特に電界強度の強い信号を受信する場合に、威力を発揮します。 このダイオードを回路はそのままで6AL5にしたところ、更に歪が少なくなりました☆ 音量は若干upしたように聞こえます。 因みにソースはNHK第一東京です。 NHK第一・第二東京は埼玉県久喜市に、NHK菖蒲久喜ラジオ放送所があります。 第一の送信出力は300kW、第二は500kWで日本有数の出力を誇るんですよ。 500kWの送信所は日本で数ヶ所しかありません。 自宅からこの送信所まで15kmほどですので、かなり恵まれた受信環境でしょう。 実際88dBのスピーカーでは、第二がうるさいほどの音量。 音量調整VRが必須ですね。 次回はレフレックス単段ラジオでは珍しい、音量調整回路を付加したのをupします。

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る